東京建物・鹿島の築51年ビルをDXでシェアオフィス運営|ビットキー
株式会社ビットキー(本社:東京都中央区、代表取締役:江尻 祐樹・福澤 匡規・寳槻 昌則、以下、ビットキー)は、東京建物株式会社と鹿島建設株式会社が共同で所有する六本木和幸ビル(以下、当ビル)にオープンした、“すこやかに働く”をテーマとしたワークプレイス「Kant.」にて、ビルの入退室管理、シェアオフィスの運営・管理支援、会員間のコミュニケーション促進などを目的に、workhubをはじめとした、ビットキー製品が採用されたことをお知らせします。
取り組みの背景
築51年の当ビルは、2022年春より、新しい働き方に対応したオフィス形態を実現するため、1階がカフェ&ミュージックバーラウンジ、2〜3階がワークラウンジ(有人運営)、4〜5階がシェアオフィス、7階がカスタムオフィスと、ワーカーの多様なニーズを満たす複合型ビルとして生まれ変わりました。従来、フロアごとに異なる用途のオフィスが提供される場合、運営側はフロアやニーズごとに異なるサービス・スマートフォンアプリを提供することが一般的です。しかし、システムが分断されることで、管理・運用負荷が高まるとともに、当ビルのようにワーカーがフロアをまたいで各オフィスを利用できる場合には、ワーカーの利便性を損なうことにも繋がります。こうした課題を解決するため、この度、フロアごとに必要なサービスを1つのシステムで提供可能なworkhubが採用されました。
当ビルにて実現したDXのポイント
今回の取り組みは、シェアオフィス運営者(以下、運営者)と利用者(以下、利用者)の双方が働きやすいオフィスビルとするため、スマートロックを始めとするハードウェア製品と、シェアオフィス運営・管理を支援する業務システムや利用者向けスマートフォンアプリなどのソフトウェアの両面で一体的にビルDXを実現した点が特長です。これにより、複数のWebシステムやスマートフォンアプリにログインしたり、情報をシステムごとに複数回入力したりするなどの手間を掛けず、各フロアを円滑に運営・利用することができます。
スマートフォンひとつで、エントランスも会議室も予約〜カギ解錠まで完結
ビル内の会議室やフォンブース、契約会員向けの個室、エントランスなど、セキュリティが必要なドアにはスマートロックbitlock PROを設置しました。加えて、会議室やフォンブースは全てworkhubのWebシステムやスマートフォンアプリ(以下、workhubアプリ)から予約可能とし、予約日時に連動してデジタルキーを発行します。これにより、会議室の予約から、契約個室や予約した会議室のカギの解錠まで、会員はスマートフォン1つで完結します。
加えて、3階および4階エントランスは顔認証に対応し、タブレット端末に顔をかざすだけでカギ解錠を可能にしています。
このように、スマートフォンアプリや顔認証でビル内のセキュリティに対応できたことで、入館用のカード発行が不要となり、運営者は入居時のカード発行・退去時の回収・紛失時の再発行等の手間が軽減されます。
会議室やフォンブースの予約状況を見える化
会議室やフォンブースの横にはタブレット端末を設置し、現在の空き状況や、次に入っている予約までの残り時間、他の時間の予約状況の確認などを可能にしています。これにより、「使いたいときに、すぐ使える」を実現します。
1階 カフェ・ミュージックバーラウンジの混雑状況を可視化
フロアに設置されたカメラを通じて、人のシルエット情報を集計し、混雑状況を可視化します。「空いている」「ちょうど良い」「やや多い」「混んでいる」の4段階で、workhubアプリやwebシステム上に表示し、店内が空いているタイミングを把握できるようにすることで、快適な店舗利用を可能にしています。
2階ドロップイン会員の利用予約
通常、ドロップイン会員の受け入れには、予約を受け付ける専用システムが必要ですが、workhubで予約受付・決済まで可能なシステムを提供することで、運営者は個別の予約・決済サイトを準備することなく、ドロップイン会員の利用予約を受け付けることができます。
4階 利用者の位置情報シェア
4階は5階の契約会員のみが利用できるフロアです。4階オフィス内にはビーコンを設置し、契約会員*のフロア内の位置情報をworkhubアプリに表示します。これにより、5階で働く契約会員は、同僚の居場所が把握でき、声をかけやすくなるだけでなく、他社契約会員の位置情報も確認できるため、契約会員間のコミュニケーションを促進する仕掛けとして活用されます。
*workhubアプリを起動させている方に限ります。
契約会員、ドロップイン会員管理・決済・請求
運営者は、異なる契約形態のオフィスを提供する場合、プランに応じて、複雑な契約管理・請求業務が発生します。workhubを活用すると、複雑な契約内容の管理・請求まで1システムで対応でき、ワークラウンジを利用する会員を対象に、請求書の自動発行や入金確認まで対応します。これにより運営者は、業務の手間を気にすることなく、利用者にとって便利なプランを展開することが可能です。
今後の展開
ビットキーと東京建物は、当ビルでのworkhubをはじめとしたビットキー製品を用いたDXの取組みを踏まえ、今後の東京建物のビル事業においても協力して取り組むことを検討しています。
Kant.について
Kant.は、1971年竣工の地下1階、地上8階建てのビルを大規模リノベーションした、ワークラウンジ、オフィス、カフェ&ミュージックバーラウンジで構成される複合施設です。Kant.という名前は、音楽用語で「歌うように」という意味を表すcantabile(カンタービレ)を由来としています。これからの多様な働き方に対応した、ワーカーがより健康で快適に過ごせるワークプレイスの提案として、Kant.は生まれました。本施設を通じてワーカー同士がつながり、新たなコミュニティが生まれることによって、まちににぎわいを創出することを目指します。
workhubについて
人と仕事の間の分断を「つなげる」ことで解消するコネクトプラットフォームです。オフィスビルの入退館管理においては、既存のビルセキュリティとの連携によって、ICカード、QRコード、顔認証など組み合わせた柔軟な認証方法に対応でき、テナント従業員、ビル清掃スタッフ、ビルへの来訪者など多様な利用者に対して、利用時間などの権限も柔軟にコントロールすることが可能となります。また、ビットキーの製品だけでなく、他社が提供する製品やサービスとの連携により、オフィスワーカーは1つのスマートフォンアプリからあらゆるサービスを利用できる体験を生み出すことも可能です。
bitlock PROについて
既存のサムターンにかぶせるだけで、工事不要かつ後付けが可能なオフィス・業務仕様のスマートロックです。スマートロック本体に加えて、拡張アイテムを設置することで、NFCカードやモバイルFeliCa、テンキー、遠隔からの解錠や入退室履歴の取得も可能となります。bitlock PROを含むビットキーのスマートロックbitlockシリーズは、国内累計販売台数で1位*を獲得しています。
*2021年9月時点 ESP総研調べ
会社概要
社名 :株式会社ビットキー
所在地 :東京都中央区京橋3-1-1東京スクエアガーデン9F
代表者 :代表取締役CEO 江尻祐樹
代表取締役COO 福澤匡規
代表取締役CCO 寳槻昌則
創業 :2018年8月1日
資本金 :12,036,920,300円(2021年9月30日現在 資本準備金を含む)
事業概要 :デジタルコネクトプラットフォームの企画・設計・開発
Home/Workspace/Experience領域のコネクトプラットフォームの開発・販売・運用
上記プラットフォームと連携するプロダクトおよび、サービスの開発・販売・運用
※「ビットキー」「bitkey」「bitlock」(大文字小文字含む)は当社の登録商標です。
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