大和ハウス工業、国内最大規模の冷凍冷蔵対応マルチテナント型物流施設「DPL大阪南港Ⅰ」を竣工

大和ハウス工業(本社:大阪市、社長:大友浩嗣氏)は、大阪市住之江区で開発を進めてきた冷凍冷蔵専用のマルチテナント型物流施設「DPL大阪南港Ⅰ」を、2026年7月15日に完成させました。
2024年7月に着工してから約2年をかけて建設されたこの施設は、延床面積で国内最大級の規模(当社調べ)を誇ります。
冷凍食品需要の拡大が背景に
近年、冷凍食品やチルド食品を口にする機会が増えたことを背景に、低温で荷物を保管できる倉庫のニーズが年々高まっています。共働き世帯の増加や中食需要の広がりも、こうした保管施設への期待を後押ししている要因の一つです。
ただし冷凍冷蔵倉庫は建設や設備更新に多額の費用がかかるうえ、既存施設の老朽化も進んでおり、今後は保管能力が不足する恐れが指摘されてきました。
同社はこれまでに15棟の冷凍冷蔵設備付き物流施設を手がけており、今回の施設はその最新事例にあたります。
高層ラックにも対応できる設計
DPL大阪南港Ⅰは、冷凍食品や乳製品、野菜、医薬品まで幅広く保管できる仕様です。屋外との温度差による結露を防ぐため前室を設け、1階と各階の前室は5〜8度、2階から5階の倉庫部分は氷点下25度から0度まで段階的に温度を管理できます。
人手不足への対応として自動化設備や高層ラックの導入も見込んでおり、天井高は最大6メートル、床荷重は1平方メートルあたり最大1.5トンまで許容する頑丈なつくりとしました。低温環境での作業は身体への負担が大きいとされるため、設備面での省力化は働き手の確保にもつながる取り組みといえます。
鉄道駅からも近い好立地
施設は大阪市中心部から約10キロ圏内にあり、阪神高速4号湾岸線の南港中インターチェンジや南港南インターチェンジまで、いずれも車でおよそ2分という近さです。大阪港や関西国際空港、神戸空港にも近接しており、陸路だけでなく海路や空路での輸送にも活用できます。
さらにOsaka Metro南港ポートタウン線の南港口駅から約100メートルという立地は、関西エリアの冷凍冷蔵専用マルチテナント型施設としては最も駅に近い部類に入り、働く人の通勤のしやすさにもつながります。
最大10社が入居できる仕組み
建物は地上5階建てで、賃貸面積は65,414.61平方メートルです。1フロアを2区画に分けることで最小約6,300平方メートルから借りられ、最大で10社のテナントが同時に入居できます。
特定企業専用に建てるBTS型の物流施設と違い、複数企業でスペースを分け合うことで建設費や維持管理費を抑えられ、事業開始までの期間も短縮できる点が魅力です。
水害や停電に備えた防災設計
BCP対策として、地下約70メートルの支持層まで届く杭で建物を支えているほか、大阪市が公表する高潮の想定水位よりも床面を高く設けることで浸水リスクを減らしています。
受変電設備を2系統備え、非常用発電機も設置したことで、災害時だけでなく機器故障やメンテナンス時の停電にも対応可能です。
屋根には太陽光発電システムを設置し、LED照明や断熱性の高い外装材も採用したことで、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高評価となる6つ星を取得しました。今後はZEB Ready以上の認証取得も目指すとしています。
建物概要
- 名称:DPL大阪南港Ⅰ
- 所在地:大阪府大阪市住之江区南港東1丁目8番10号
- 敷地面積:34,372.20㎡
- 延床面積:85,799.68㎡
- 賃貸面積:65,414.61㎡
- 構造・規模:FSRPC-B構法、耐震構造・地上5階建て
- 着工日:2024年7月16日
- 竣工日:2026年7月15日
- 総事業費:約580億円
物流施設事業の歩み
同社は1955年の創業以来、工業化建築のパイオニアとして数多くの事業用建築を手がけ、物流施設だけでも累計3,000棟以上を建築してきました。
2002年からは物流最適地の提案から維持管理までを一括で担う「Dプロジェクト」を展開しており、全国365カ所、総延床面積約1,514万平方メートルにのぼる物流施設を開発しています。
今後も高度化する物流ニーズに対応しながら、環境や地域社会と調和したまちづくりに取り組む方針です。
出典情報など
出典:大和ハウス工業株式会社,国内最大規模の冷凍冷蔵専用マルチテナント型物流施設「DPL大阪南港Ⅰ」を竣工,https://www.daiwahouse.co.jp/about/release/house/20260714111905.html,リリース日:2026-07-14