奥村組など3者が共同開発、性能可変オイルダンパーが超モノづくり部品大賞を受賞

2026年1月19日、建設大手の株式会社奥村組(本社所在地:大阪市阿倍野区、代表取締役社長:奥村太加典氏)は、国立大学法人東北大学および有限会社シズメテックと共同開発した「性能可変オイルダンパー(VOD®)」が、第22回超モノづくり部品大賞の「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」を受賞したと発表しました。
この賞は、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する、日本の製造業における優れた部品や技術を表彰する制度です。2025年度の第22回大会で、奥村組らが開発した制振装置が評価されたことになります。
産学連携による技術革新
今回受賞した性能可変オイルダンパーは、建設業界における長年の課題に対応するため、企業と大学、専門技術会社の三者が協力して開発を進めてきた成果です。
奥村組は建設業界で培った豊富な経験と知見を持ち、東北大学は学術的な研究成果と技術的な裏付けを提供し、シズメテックは専門的な製造技術を担当するという、それぞれの強みを活かした開発体制が功を奏しました。
このような産学連携の取り組みは、近年の日本の製造業において重要性が高まっており、今回の受賞はその成功例として注目を集めています。
制振技術の社会的意義
性能可変オイルダンパーが「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」を受賞したことは、この技術が単なる建設資材の改良にとどまらず、より広い社会的な課題解決に貢献できると認められたことを意味します。
建物の安全性を高める制振装置は、地震が多い日本において特に重要な技術です。この装置は、建物にかかる振動を効果的に抑えることで、災害時の被害を軽減し、人々の暮らしを守ることに役立ちます。
また、既存の建物に後から設置することも想定されており、建て替えが難しい建物の耐震性向上にも活用できる可能性があります。
超モノづくり部品大賞について
超モノづくり部品大賞は、日本の製造業における部品や素材の重要性に光を当て、優れた技術開発を促進することを目的とした賞です。
毎年、様々な分野から応募があり、厳しい審査を経て受賞作品が選ばれます。「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」は、その中でも特に社会的な課題解決に貢献する部品や技術に与えられる部門となっています。
今回の第22回大会では、多数の応募作品の中から、性能可変オイルダンパーが持つ技術的な優位性と社会的な価値が高く評価されました。
受賞の意義と今後の展開
授賞式には、奥村組から技術本部長の岡村氏が出席し、賞を受け取りました。記念撮影では、関係者と共に喜びを分かち合う様子が見られました。
この受賞は、奥村組にとって技術力の高さを示す証となるだけでなく、共同開発に携わった東北大学とシズメテックにとっても、研究開発の成果が社会的に認められた重要な出来事となります。
今後、この技術がどのように実用化され、建設現場で活用されていくのかが注目されます。性能可変という特徴を活かし、様々な建物の条件に合わせた最適な制振性能を提供できる点が、普及の後押しとなることが期待されています。
日本の製造業における意味
今回の受賞は、日本の製造業が持つ技術開発力の高さを改めて示すものとなりました。建設分野における安全性向上は、今後も継続して取り組むべき課題であり、このような技術の発展が社会全体の安心につながります。
産学連携による開発が評価されたことで、今後も同様の協力体制による技術革新が進むことが期待されます。企業の実践的な知見と大学の研究力、専門企業の技術力を組み合わせることで、より優れた製品が生まれる可能性が示されました。
性能可変オイルダンパーの今後の展開と、この技術が建設業界にもたらす変化に、引き続き注目が集まりそうです。
出典情報
株式会社奥村組リリース,「性能可変オイルダンパー®」が第22回超モノづくり部品大賞において「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」を受賞しました。,https://www.okumuragumi.co.jp/topics/2026/22.html