東急ハラカド・オモカドとは|違いや設計の見所を解説

目次
トレンドワード:ハラカド・オモカド
「ハラカド・オモカド」についてピックアップします。東急不動産による再開発で誕生した施設で、原宿・表参道エリアで注目を集めています。神宮前交差点を挟んで向かい合う2つの商業施設は、立地や設計思想、テナント構成に明確な違いがあり、街の回遊性や新たな体験価値を生み出しています。
本記事ではハラカド・オモカドそれぞれの特徴や違い、設計の見所、イベント展開まで分かりやすく解説します。
東急による原宿・表参道エリア開発が熱い!

東急は、原宿・表参道エリアの再開発を手掛けてきました。2024年には「東急プラザ原宿 ハラカド」が神宮前交差点にオープンし、既存の「東急プラザ表参道原宿」は「オモカド」としてリブランディングされ、2館が連携する都市づくりが進行中です。
ハラカドは多様なクリエイターが交流する拠点として位置付けられ、両施設は回遊性や体験価値の高い空間デザインを通じて、原宿・表参道エリアを新しい文化発信地として活性化しています。
①東急プラザ原宿・ハラカド

ここでは、東急プラザ原宿「ハラカド」の概要について解説します。
場所・アクセス

東急プラザ原宿・ハラカドの所在地は、「東京都渋谷区神宮前6-31-21」です。公共交通機関からのアクセスは、下記の通りです。
【東京メトロ】
- 千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)」駅 出口4・7 徒歩1分
- 千代田線・半蔵門線・銀座線「表参道」駅 出口A1 徒歩9分
【JR】
- 山手線「原宿」駅 徒歩4分
設計・ゼネコン
東急プラザ原宿・ハラカドの建物概要は、下記の通りです。
- 事業名称:神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業
- 施行者:神六再開発株式会社
- 施行地区:東京都渋谷区神宮前六丁目1000番
- 用途:店舗、公共公益施設、鉄道用変電施設、駐車場等
- 敷地面積:約3,085㎡
- 延床面積:約19,940㎡
- 構造・階数:鉄骨造/鉄筋コンクリート造 地上9階地下3階塔屋1階
- 設計者:(設計・監理)日建設計、(外装・屋上デザイン)平田晃久建築設計事務所
- 施工者:清水建設

ハラカドは、全面がガラスに覆われたオブジェのような外観が特徴です。施工を担当した清水建設は、SSG構法によって印象的なフォルムを実現しました。SSGとは「Structural Sealant Glazing」の略で、専用のシーリング材(構造シーラント)でガラスと外装サッシを接着する構法です。
四角形と三角形のガラスが混在する立体的な構造のため、施工の難易度も格段に高いのが課題でした。さらに熱線反射倍強度ガラスは現場加工による微調整ができない部材で、厳密な製造精度・施工精度が求められますが、清水建設の高い技術力により施工が実現しています。
見所・ポイント
ここでは、東急プラザ原宿・ハラカドの見所やポイントをご紹介します。
地下に銭湯「小杉湯原宿」がオープン

地下1階には、銭湯「小杉湯原宿」が入居しています。昭和8年から90年続く高円寺の老舗銭湯・小杉湯の2店舗目で、原宿の街で「暮らす・働く・遊ぶ」人々の憩いの場となっています。
ハラカドにはフードコートや共有スペースなど、銭湯の前後で過ごせる場所もしっかりと確保されています。これにより、街に溶け込む商業施設を作ることが狙いです。
緑あふれる屋上庭園

東急プラザ原宿・ハラカドの6~7階は、広々とした屋上スペースとなっています。具体的な広さは、下記の通りです。
- 室内スペース:約52㎡
- 7F 庭スペース( 屋外):約262㎡
- 階段( 屋外):約98㎡
- 6F 部分( 屋外):約163㎡
日本有数の神宮前交差点を舞台にできる体験型イベントスペースで、ブランドなどのPOP UPや、原宿・表参道ならではのユニークなコンテンツを楽しむ場として適しています。屋内だけでなく、テラスや屋上と併用して利用する方法も人気です。
②東急プラザ表参道・オモカド

ここでは、東急プラザ表参道「オモカド」の概要について解説します。
場所・アクセス

東急プラザ表参道・オモカドの所在地は、「東京都渋谷区神宮前4-30-3」です。公共交通機関からのアクセスは、下記の通りです。
- 東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)」駅 出口5 徒歩1分
- JR山手線「原宿」駅 徒歩4分
- 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 出口A2 徒歩7分
設計・ゼネコン
東急プラザ表参道・オモカドの建物概要は、下記の通りです。
- 敷地面積:約1,580㎡
- 延床面積:約11,368㎡
- 店舗数:約35店舗
- 規模:地上7階、地下2階
- 竣工:2012年3月
- デザイン設計:中村 拓志(NAP建築設計事務所)
- 実施設計:竹中工務店
見所・ポイント
ここでは、東急プラザ表参道・オモカドの見所やポイントをご紹介します。
スーパーエントランスジャック

オモカドは、1階のテナント価値を最大化するために、B1階、1階、2階 の3層を一体化した独立型路面店の形式となっています。そして入口の全体ジャックが可能なインパクトが強いメディアとして「エントランスジャック」が可能です。
鏡面、バナー、ステップ広告の3メディアを展開し、オモカド来客者はもちろん歩行者にも訴求が可能なメディアという点が特徴です。
おもはらの森

オモカドには、大規模な屋上庭園「おもはらの森」があります。すぐ近くに明治神宮の森があり、そこからケヤキ並木が延びる表参道のシンボルとして設計されました。
北の新宿御苑、外苑東側の赤坂御所、外苑南側の青山霊園と、都心部、広域渋谷圏の緑地をつなぐ「エコロジカル・ネットワーク」の中継点となり、「生物多様性」保全に大きな役割を担っています。
ハラカド・オモカドのよくある疑問

ここでは、ハラカド・オモカドについてのよくある疑問について解説します。
ハラカド・オモカドの違いとは
ハラカドとオモカドは原宿エリアにある商業施設で、それぞれ立地とコンセプトに違いがあります。まずハラカドは原宿側の明治通り沿いに位置し、食やカルチャーの要素を強く打ち出しているのが特徴です。
一方のオモカドは表参道側に面し、ファッションやライフスタイル、感度の高いブランドを中心に構成されています。元々「東急プラザ表参道原宿」という名称でしたが、ハラカドが開業した2024年以降にオモカドに名称変更されました。
開業後は、交差点を挟むハラカドとオモカドの2館での連携も実施されています。「『かど』と『かど』が合わさることで人と人の出会いの交差点となり、神宮前交差点のさらなる魅力向上を図ることが狙いです。
イベント「カド祭り」とは

カド祭りとはハラカド・オモカドを中心に開催される期間限定のイベントで、施設全体を横断した企画が魅力です。限定メニューや特別セール、ワークショップ、音楽やアートに関する催しなどが行われ、原宿らしいにぎわいを創出します。
来場者が2館を回遊しながら楽しめる仕組みになっており、初めて訪れる人でも両施設の魅力を体感しやすいイベントとして注目されています。
まとめ
ハラカド・オモカドは、原宿エリアにある商業施設です。ハラカドはガラス外装や銭湯、屋上空間など街に開かれた体験型施設として設計され、オモカドはファッション性と発信力の高い建築・メディア性が特徴です。
両館はイベントや回遊施策を通じて一体的に運営されており、神宮前交差点の新たなランドマークとなることが期待されます。