「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」とは|建設場所や経済効果を解説

目次
トレンドワード:川崎新!アリーナシティ・プロジェクト
「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」についてピックアップします。2030年開業予定の新アリーナを含む複合エンターテインメント施設で、京急川崎駅隣接エリアという好アクセスが魅力です。本記事では川崎新アリーナの建設情報や、施設の計画ポイントについて詳しく解説します。
「川崎新!アリーナシティ」とは
神奈川県川崎市に「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」が開業する予定です。ここでは、建物概要や建設予定の内容について詳しく解説します。
建物概要
川崎新アリーナシティには、多摩川側に最大15,000人規模収容のメインアリーナ・京急川崎駅側に17階建ての商業棟が建設される計画です。
商業棟とメインアリーナの正面玄関は3Fで、商業棟の4-6Fもメインアリーナと接続する形式となります。つまり3Fのプラザを中心に、イベントや試合等の興行時にも便利にアクセスできる構成です。
所在地・アクセス
「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の所在地は、「神奈川県川崎市川崎区駅前本町25」です。京急川崎駅徒歩3分、JR川崎駅徒歩5分の好立地で、日本経済の中心地である東京都心からも最寄駅からも、アクセス抜群の場所となっています。
とくに羽田空港から13分でアクセス可能なので、海外のスポーツチームやトップアーティストの誘致や、インバウンド集客の実現にも適した環境です。
施工会社・ゼネコン
「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の事業主体は、DeNA・京急電鉄です。運営や管理方法は検討中で、施工会社・ゼネコンについても未定となっています(2025年6月時点)。
設計
設計を担当するのは下記の3社です。
- 久米設計:基本設計
- OVERLAND PARTNERS:ボウルデザイン、UXデザイン
- モロークスノキ建築設計:外装デザイン
久米設計は国内有数の設計会社で、東急歌舞伎町タワー、東京有明アリーナ、恵比寿ガーデンプレイスといった実績があります。グローバルに活躍するパートナーと共に、世界にひらかれたエンターテインメント拠点が実現する予定です。
竣工時期|「2年延期」の理由
当初の予定では2028年10月開業予定でしたが、2030年に延期となりました。
これは、建設業界全体の人手不足が影響しています。また設備関連といった専門工事分野での人材確保も難しくなっており、工期への影響が懸念されています。
「川崎新!アリーナシティ」のポイント
ここでは、「川崎新!アリーナシティ」の街づくりのポイントについて解説します。
あらゆるエンターテインメントが集結!
「川崎新!アリーナシティ」は、アリーナと商業棟(上層階:ホテル/中低層階:温浴施設、飲食施設)が一体となった複合エンターテインメント施設です。スポーツや音楽興行前後に各施設を利用してもらうことで、顧客経験価値の向上を図ります。
具体的には商業棟の10~17Fがホテルおよびレストラン、3~8Fにはスパ(温浴施設)やフードホールが設けられます。
また1~2Fにはサブアリーナ兼ライブホールが設けられ、バスケットボール試合開催時の練習場としてだけでなく、最大2,000人規模の音楽ライブといったイベント等を開催できるスペースになる予定です。
設営撤去がしやすい設計
「川崎新!アリーナシティ」には、最大15,000人収容という規模のアリーナが開設されます。大規模でありながら「一体感」を重視した設計で、座席傾斜を考慮してコートやステージとの距離を近づけているのが特徴です。
限られた敷地面積、特徴的な敷地形状の中で、スポーツ興行と音楽興行の双方が利用しやすいボウルデザインを追求しています。具体的には設営撤去のしやすさに着目し、効率的に作業できるような天井設備や舞台設備が計画されています。
SDGsの世界最先端拠点へ
「川崎新!アリーナシティ」は、環境先進都市としての川崎市の取り組みと連動する予定です。サステナブルな社会の実現に向けて、さまざまなテクノロジーを駆使しながらハード・ソフトの両面で「SDGsの世界最先端拠点」を目指します。
具体的には最新の環境技術、再生エネルギー等の利活用等を検討し、建築計画立案がなされています。
経済波及効果は年間1,200億円超
事業主体のDeNAによると、施設完成後の年間の経済波及効果は「約1270億円」と想定されています(経済効果.NETの協力)。内訳は、直接効果(直接訪れるお客さまの消費行動)が580億円、一次波及効果(飲食の原材料費や移動輸送費、スタッフ人件費等)が440億円です。
さらに二次波及効果(アリーナシティに関連した仕事に携わる人々の消費行動)は250億円で、計1,270億円の経済効果が毎年発生するという試算です。
まとめ
「川崎新!アリーナシティ」は、アクセスの良さから様々なスポーツや音楽イベントでの活用が期待されます。またそれだけでなく、スパやホテル、アートといった幅広いカルチャーが集積する拠点となる予定です。
開業の2030年に向けて地域を巻き込んだイベントも企画されており、街全体のさらなる成長に目が離せません。