対話型生成AIを用いて建築3次元モデルをリアルタイムに作成できる革新なツール公開｜深堀り取材【毎月更新】

ACIMUS(千代田区:代表取締役菊池光貴)では、生成AIを活用した対話型3次元建築デザインツール「ACIMUS(アキムス)」のβ版を2025年2月にリリースする予定であると公表した。　

「ACIMUS」は、建築デザイン・設計業務の効率向上を目的として、ChatGPTのような対話型生成AIを用いて、ユーザーの指示に基づき建築3次元モデルをリアルタイムに作成できる革新なWebツールである。

建築・建設業界においては、現在も2次元図面が主流であり、BIMなどの建築3次元モデルの活用が限定的である状況が続いている。背景には、既存の3次元CADやBIMなどのツールが操作の複雑さから専門知識を必要とし、建築3次元モデルの作成に多くの時間と労力を要することが挙げられる。

それらの課題を解決するべく、チャット形式で直感的に思い描く建築デザインを行える環境を提供するため生成AIを活用した　「ACIMUS」を開発している。「ACIMUS」の提供によって、従来の2次元図面作成よりも効率的な建築設計・デザインを可能にし、建築・建設業界の更なるデジタル化と効率化の推進に貢献することを目指している。

◇β版無料トライアルの概要
・利用期間: 14日間。
・案内方法: リリースが完了次第、事前予約した企業から順次、案内していく。

・対象人数: 1社につき最大5名まで。
・定員制: 定員に達した場合は、申込みを締め切る場合がある。
・β版無料トライアル事前予約・問い合わせフォーム: 　https://www.acimus.com/beta-trial

生成AIとの会話によって1mm単位で柱・壁・床・階・手摺りなどの建築要素を生成配置

「ACIMUS」は、ChatGPTのような自然な会話を通じて、ユーザーの要望に応じて建築部材を生成しながら、リアルタイムで建築3次元モデルを初源から詳細にデザインできる生成AI機能を搭載した対話型建築3次元デザインツールである。従来の3次元CADやBIMのように複雑な操作は不要で、生成AIとのチャットでの対話により、誰でも直感的に建築3次元モデルを詳細にデザインすることが可能だ。
具体的には、生成AIとの会話によって1mm単位で調整可能な建築3次元モデルを作成する。ユーザーがチャットで入力した要望に基づき、柱や壁、床などは勿論のこと、カーテンウォールや階段、手摺りなどの建築要素を生成・配置できる。全体を一挙に生成するような画像生成・3次元モデル生成AIとは異なり、チャットによる対話を通じて、各要素のサイズを1mm単位で作成・変更・削除することが可能だ。そのためユーザーは細部までこだわったデザインをリアルタイムに実現できる。

従来の3次元CAD・BIM・2DCAD図面形式で出力(予定)＋スポンサープログラムも提供

家具やインテリアの配置では細部までこだわったデザインが可能だ。「ACIMUS」では、柱や壁といった建物の構成要素だけではなく、椅子や机、ソファなどの様々な家具や建具、インテリアを装備しており、それらを建築3次元モデル内に自由に配置することが可能だ。それによって建物の骨組みだけでなく、細部に渡るインテリアや空間デザインを可能にしている。

「ACIMUS」で作成した建築3次元モデルは、3次元CADやBIM、2DCAD図面形式でデータ出力する予定となっている。この機能を活用することによって「ACIMUS」上で素早くデザインしたベースとなるモデルを従来のソフトウェアに取り込み、更に詳細な調整や高度な編集を加えることが可能になり、設計プロセス全体の効率を大幅に向上させることが期待できる。なお、この機能はβ版には含まれず、正式版でリリースする予定となっている。

「ACIMUS」では、建築3次元モデルをデザインする過程で、家具・建具・設備などのメーカーに実際の製品を「ACIMUS」ユーザーに利用してもらうことで、より詳細な建築3次元モデルの作成を可能にする仕組み(スポンサープログラム)を提供している。このスポンサープログラムによってメーカーは自社製品を直接アピールすることが可能となる。