おすすめ作業日報アプリ5選:日々の報告から生産性向上を実現しよう

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著者:鈴原 千景

建設現場では、日報を作成するケースは多いといえます。実際に法律では義務となっていないものの、「元方事業者は法律に従って指導や是正を行っている」ことを証明しなければなりません。そのため、日報作成はほぼ義務となっている状況だといえるでしょう。

しかし、「日報作業の負荷が高い」「集計や原価管理に役だっていないのでは?」と頭を悩ませている事業者の方もいるのではないでしょうか。

本記事では、作業日報の作成を効率化する作業日報アプリを5つ紹介します。

作業日報アプリを選ぶ際に考えたいポイント

作業日報アプリを選択する場合、次のようなポイントを意識しましょう。

  • 画面の入力はスムーズにできるか-UI・UXの問題であるものの、スマートフォンやタブレット端末で操作しやすいかどうかは作業効率に影響する。場合によっては、使い方について研修する必要もある
  • データ共有の速さ-使用している他システムも含めて、リアルタイムで情報を共有できるかを明確化する。管理者のみなどの権限設定だけでなく、日報を共有した場合どのような反応を示せるのかも把握しておく
  • 機能-データを添付できるものと文章だけのものがある。また、作業単位やレイアウトの変更ができるかといった要素も検討する

作業日報アプリによって、「日報を電子化する」ことは簡単に行えます。そのうえで、「日報を含めて工事管理にどのように役立てられるのか」、「工事の生産性をどのように高められるのか」といった視点から作業日報アプリを選択しましょう。

nanoty

出典:nanoty公式サイト、https://www.nanotybp.jp、参照日2024年1月26日

「nanoty」は、業務の見える化を推進できる「作業日報アプリ」です。スマホ(Android、iPhone)、PCどちらにも対応しています。

日報機能では、業務で感じたことから、良かった点や改善点をまとめることが可能です。ファイルや写真添付機能、動画機能があるため、現状確認にも役立ちます。

また、社内で共有できるため、コメントや作業時間の集計もできます。AIによる要約機能によって、全文を見なくても内容を把握できる点はメリットといえるでしょう。オプションでは、スケジュールと日報を連携できるため、日ごとや担当者別の作業内容も把握しやすい点も特徴です。

料金はスモールプラン1万2,000円、ミディアムプラン2万6,000円、ラージプランは5万円からとなっています。気になる場合は15日の無料体験も利用可能です。

Anymore施工管理

出典:Anymore公式サイト、https://corp.anymore.co.jp、参照日2024年1月26日

「Anymore施工管理」は、LINEを主体とした日報機能がある作業日報アプリです。写真・資料管理機能や案件ごとのチャット機能があるため、リアルタイムでの情報共有や指摘次項の改善、指示なども効率化できます。

日報機能では、案件情報に紐付けて報告ができるため、他のユーザーの加工の報告書を確認することも可能です。 また、報告内容に関しては、ある程度カスタマイズも可能です。そのため、詳細な報告が必要な場合であっても対応できるでしょう。

スケジュール確認や案件の情報確認・報告や資料の登録などに関しては、LINE から業務を行うことが可能です。料金は問い合わせが必要です。

Aippear

出典:Aippear公式サイト、https://aippearnet.com、参照日2024年1月26日

「アイピア」は、総合的に建設業務を効率化できる管理システムです。日報機能に加え、以下のような役割も果たせます。

  • 工程管理-事業者のスケジュールを把握できる。また、リアルタイムで共有できるため、事務所に確認に戻る必要がなくなる。 合わせて、顧客ごとに資料を確認・共有・編集できることから、経営者も内容を把握できる
  • 進捗管理、原価管理-日報機能も含めて現場の全てのコストを把握できる。また、請求管理機能もあるため、施工・引渡し後の請求もアイピアのみで完結する

工事に関するあらゆる書類を作成できる点はメリットだといえるでしょう。とくに、「日報機能に加えて、工事管理までできれば」と考えている事業者には適したアプリです。

料金はライトプラン12万円、ベーシックプラン・ミディアムプランは問い合わせが必要です。

gamba!

出典:gamba!公式サイト、https://www.getgamba.com、参照日2024年1月26日

「gamba!」は、建設業をはじめとして日々のコミュニケーションを活性化する作業日報アプリです。日報の投稿では、自社にあったテンプレートを使用して項目を埋めていくことで日報が完了します。 

また、投稿した日報にはフィードバックを行うことができ、いいねやスタンプ、コメントを送ることも可能です。加えて、Excelや写真・動画も添付できるため、進捗状況の確認やスケジュール管理に役立てることもできます。KPI(目標)を設定することもできるため、工事管理者だけでなく、作業リーダーからの報告もよりわかりやすくなります。

料金は年間割引プラン898円/月(年1万780円)、月額プラン1,078円/月(年1万2,936円)のどちらかを選択可能です。

現場ポケット

出典:現場ポケット公式サイト、https://gempo.info、参照日2024年1月26日

「現場ポケット」は、現場の生産性向上を目的としたアプリです。日報機能では、次のような使い方ができます。

  • 作業開始から終了までトーク画面から入力できる-事務所での報告が不要になり、電話での報告も減少する
  • 現場別だけでなく職人ごとの作業集計ができる-誰に対してどのぐらいの支払いがあるのかといった原価管理に役立つ。また、労働時間の管理もできる

報告書の作成に関してはテンプレートを使用できることに加え、定型文として登録する機能もあるため、手入力によるミスも軽減可能です。

まとめ

作業日報アプリには、多数の書類があります。日報機能に特化しているものだけでなく、工程管理や原価管理まで行えるものもあるため、自社のニーズにあったものを選択することが大切です。

たとえば、「原価管理を行う必要はないものの、作業工程と作業者のスケジュールは逐一管理する必要がある。日報作成も全て事務所で行っている」というケースがあるとしましょう。その場合は、作業日報と工程管理が同時にできるアプリを導入すると課題を解決しやすくなります。

そのため、作業日報で何を管理したいのかという視点からアプリを選択することが大切だといえるでしょう。