現場管理アプリおすすめ5選:活用ポイントも解説

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Tag:建設DX

現場管理は、建設現場の工程から安全にいたるまで総合的に管理する業務です。そのため、工程を意識しつつも、作業時のトラブルや自社の職人と話し合う必要があります。また、品質や安全基準は守らなければならないため、「もう少しスムーズな現場管理を行いたい」というケースもあるでしょう。

そこで、本記事では、おすすめできる現場管理アプリを7つ解説します。

現場管理アプリを活用する場合に意識したい3つのポイント

現場管理アプリを活用する場合は、次のようなポイントを意識しましょう。自社の現場で発生している問題を把握し、現場管理アプリを導入することで解決を目指すことが大切です。

  • リアルタイムの情報共有-工事中の変更や相談がある場合 関係者全員に対してスピーディーに情報を共有できる。また、施工に対する質問などもアプリを通して応えられる 
  • 工程、タスクの可視化-口頭に頼らずアプリに登録された情報で「誰がどこにいて何をしているか」を把握できる。また、タスクごとに把握することもできるため、適正な人材配置にも応用できる
  • データ活用-施工写真や検査の記録まで含めて一元管理したうえで、データ分析を行えば、問題点を明らかにできるため、作業効率の向上や品質の向上ができる

たとえば、「中小企業で現場管理者が1人しかおらず、指示を出す場合に対面でしかコミュニケーションを取っていない」といった場合、アプリを活用すれば意思決定をスムーズ化できます。

また、施工管理者が現場に行かなくても指示ができるため、時間短縮や業務効率化にもつながります。

現場管理アプリおすすめ5選

ここでは、現場管理アプリについてみていきましょう。

サクミル

出典:サクミル公式サイト、https://sakumiru.jp、参照日2024.01.26

「サクミル」は、月額4,000円から使用できる現場管理アプリです。30アカウント分の料金であり、ある程度人数の多い事業者でも活用できる点が特徴の1つです。

サクミルで使用できる機能は以下のとおりです。

  • スケジュール-個人及び現場の予定を確認できる。スケジュール調整がしやすくなり、対面で話し合う機会を減らせる
  • 顧客管理・案件進捗管理-スタータスで案件がどんな状態か確認できる。工期や進捗情報も管理できるため、自社内の別工事のスケジュールまで把握できる
  • 作業日報-紙ではなく、スマホで作業日報が作成できる。また、担当者ごとに分けられ、原価情報も紐づくため予算管理にも役立つ

とくに、スケジュールや各案件を細かく把握したい、安価なコストからデジタル化を図りたいといった場合に活用できます。

ANDPAD

出典:ANDPAD公式サイト、https://andpad.jp、参照日2024.01.26

「ANDPAD」は建設特化のクラウド型プロジェクト管理サービスです。以下のような機能を使用できます。

  • チャット-案件に関係している全員が参加でき、やり取りを全員が確認できる。伝達ミスがなくなり、会話の履歴も残るためトラブルも防げる
  • 図面-最新の図面を格納でき、共有がスムーズになる。また、図面への書き込み 指示や写真をPDF及びExcelとして出力できる。たとえば、検査是正依頼などを一覧で確認できる
  • ボード-カレンダーで直感的に現場確認が可能。一人で複数現場を管理する場合も 報告書を写真で送ってもらうことが可能であるため。移動せずに対応できる

他にも3Dをスマホ(Android、iOS)・タブレットから作成し、現場の状況を共有することも可能です。とくに、リアルタイムで現場の状況を細かく知りたいといった場合に役立つ現場管理アプリだといえます。

料金は初期費用・月額費用・オプション費用となっており、問い合わせが必要です。

施工管理+α

出典:施工管理+α公式サイト、https://www.big-advance.site/s/134/1320、参照日2024.01.26

「施工管理+α」は、シンプルで直感的な操作が可能な現場管理アプリです。以下のような機能があります。

  • グループチャット-関係者間における連絡をリアルタイムで把握できる。伝え忘れだけでなく、何を誰に対して言ったのかも確認できる
  • 案件情報管理-現場情報の登録によって、Google マップとの連携も可能。クラウドで管理されるため、ペーパーレス化もできる。また、議事録機能もあるため、会議内容も確認可能
  • 工程表、タスク管理-ガントチャートによるタスク管理が可能。複数の現場の進捗が把握しやすくなる

とくに情報共有手段で悩んでいるという場合には、効果を期待できる現場管理アプリだといえるでしょう。費用に関しては、初期費用22万円、月額料金は1万9,580円、スマートフォン利用料1台550円(最低10台)となっています。

KANNA

出典:KANNA公式サイト、https://lp.kanna4u.com、参照日2024.01.26

「KANNA」は建設現場の生産性アップを図るためのプロジェクト管理アプリです。以下のような機能を活用できます。

  • 複数現場の統合管理-クラウド上でリスト形式で案件の管理ができる。期間や担当者に加え、進捗準に把握できる案件フローのどの段階にあるのかまで把握可能。カレンダー形式で確認できるため、一人で複数の現場を確認する担当者でも使用しやすい
  • 現場管理・プロジェクト管理-クラウド上で現場及びプロジェクトの進捗確認ができる。たとえば、計画と現場のスケジュールのズレがどの程度発生しているのかはすぐに把握できる。リアルタイムでの進捗状況報告ができる
  • 写真-登録した現場の全ての写真をクラウド上で管理することができる。アップロードする際も分類ごとに分けておけば、写真がバラバラに格納されることもない。図面や仕様書の確認もできる

チャット機能を用いた報告も可能であるため、コミュニケーションをスムーズに取れるようになります。終了報告などもアプリ上で完了するため、管理者・作業者の時間をより効率的に使用できるようになるといえるでしょう。

料金に関しては、ライト・ベーシック・エンタープライズで異なるものの、問い合わせが必要です。

現場Plus

出典:現場Plus、https://www.kensetsu-cloud.jp/genbaplus、参照日2024.01.26

「現場Plus」は、月1万円から使用できる現場管理アプリです。60ID分の料金であるため、大規模な現場でも使用しやいといえるでしょう。

「現場Plus」では、以下のような機能を使用できます。

  • 工程表-テンプレートに期間を入れることで簡潔に工事スケジュールを管理できる。また、進捗報告も可能
  • 横断工程表-複数の工程表を一元管理できる。そのため、担当者のスケジュール調整がしやくなり、無理なスケジュール組みを避けられる
  • 掲示板・トーク-現場での一斉連絡とグループでの会話ができる。使い分ける必要があるものの、見た目が異なるため、慣れれば誰でも使用しやすい

サポート体制として、運用開始だけでなく、導入目的の達成にいたるまでサポートする体制を整えており、研修の実施も可能です。

まとめ

ここまで5つの現場管理アプリを解説してきました。それぞれのアプリの特徴が異なるため、現場の課題に合わせて適切な現場管理アプリを選択することが大切です。たとえば、写真管理に悩んでいる場合と情報共有に悩んでいる場合では、適した現場管理アプリは異なるためです。

掛けられるコストも検討しつつ現場管理アプリを利用してみましょう。