2023「BIM/CIM原則適用」支援機能搭載|「TREND-CORE」最新版リリース
建設業向けCADメーカーの福井コンピュータ株式会社(本社:福井県坂井市、代表取締役社⻑:杉田 直)では、令和5年度からのBIM/CIM原則適用を支援する機能を新たに搭載した、BIM/CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE」の最新版となるVer.9を、2023年1月24日(火)にリリースいたします。
国⼟交通省では、インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の⼀環として、令和5年度より小規模工事を除く全ての公共⼯事における BIM/CIM原則適⽤を掲げており、3次元モデル成果物作成要領(案)などの基準整備を急速に進めております。
今回リリースする最新版では、3次元モデル成果物作成要領(案)に記載されている「階層化したオブジェクト分類」への対応を図ると共に、BIM/CIMにおいて納品が必須となっているIFCデータの入出力の改良を図り、3次元モデルデータの読込みと書込みにおいて更なる高精度化を図っております。その他にも処理速度の高速化や既存機能のブラッシュアップを行っております。
TREND-CORE Ver.9の概要
●3次元モデル成果物作成要領(案)への対応
・オブジェクト階層化(ツリー表示)
・オブジェクト分類等の属性情報付与
●IFC読込み改良
・IFCクラス分類取込み
・レイヤ情報取込み
●その他機能
・境界面オブジェクト機能を追加
・「ダブル断面」の作成に対応
・3D部品を115点追加
ほか
リリース日
2023年1月24日(火)
価格
¥600,000~(税別)
TREND-CORE Ver.9の機能
3次元モデル成果物作成要領(案)への対応
・要領(案)で示されている、オブジェクトの階層および分類に準拠したツリー構造に対応しました。
・要領(案)に示されるテンプレートから階層を自動で作成します。オブジェクト分類もテンプレートから選択して設定することが可能で、効率的に入力できます。
・3次元モデルの各オブジェクトに対し、要領(案)で示されているオブジェクト分類等の属性情報を付加できるようになりました。
IFC読込み改良
・IFCクラス分類毎の取込みに対応し、設計者の作成意図通りの取込みが可能です。
・レイヤ情報を含むIFCファイルにおいて、設計ソフトウェアのレイヤ情報の取込みに対応しました。
・また読込み速度について、従来の150%程度のパフォーマンスアップを図っております。
その他機能
・用地境界など境界を表現する「境界面オブジェクト」を新たに追加しました。施工を行う用地の範囲を視覚的に表示することができます。IFC出力時にはサーフェスとして出力されます。
・円盤形状のスイープ体を作成する機能を追加。既存のスイープ体とは異なり半径、孔のパラメータを持つIfc Swept Disk Solidとして出力します。
・計測ツール内に、体積計測コマンドを追加しました。(対象:汎用オブジェクト、擁壁、ブロック、側溝、桝・マンホール、縁石、分離帯、埋設)
・測点の前後で断面が大きく異なる場合などに有効な、「ダブル断面」の作成に対応しました。
・3D部品を新たに115点追加しました。
・BIM/CIMモデル等電子納品要領(案)令和4年3月版に対応しました。
・スナップや描画時における処理速度を高速化しました。
・その他、ユーザーからの要望など、既存機能のブラッシュアップを図っております。