ロボットを使った工事現場の”リモート施工管理”を開発。生産性向上と現場監督のリモートワークを実現へ

オフィスの内装工事を手掛ける株式会社エス・ビルド(本社:大阪府大阪市、代表取締役:澤口貴一)は、株式会社log build(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:中堀健一)の施工管理ロボット「Log Kun(ログくん)」を導入し、遠隔で工事現場を管理する”リモート施工管理”を開始したことをお知らせします。

導入背景

建築業界の人手不足の割合は6割と51業種で最も高く(※1)、人手不足による業務負担と労働時間が課題となっています。当社ではこれまで外国人の採用や業務のIT化など様々な対策を行ってきましたが、さらなる業務効率化に向け遠隔で施工管理ができるロボット「Log Kun (ログくん)」を導入いたしました。
現場ロボットはスマートフォンやiPad、パソコンから操作できるため、オフィスや自宅、電車の中など場所に縛られず工事現場を管理することが可能です。今回の導入により、1人あたりの生産性向上や移動時間の削減、コロナ禍での感染対策など新しい働き方の実現が期待されます。現場ロボットは12月より東京と大阪の一部工事現場にて稼働を開始し、計3台のロボットが活躍しています。
今後はこの取り組みにより、1人あたりの移動時間を最大2~3時間削減、管理物件数を5件ほど増加できるよう目指してまいります。
(※1:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査」 2021年7月)

働き方の変化

これまでは現場監督が直接工事現場へ行き、進捗確認や職人へ指示を行っていました。多い時は1日2.3現場回るため現場間が遠いと移動時間だけで数時間かかることがあります。一方、施工管理ロボット「Log Kun (ログくん)」はスマートフォンやiPad、パソコンから管理できるため自宅や移動中でも現場状況を確認でき、音声通話や書き込みを通じてリアルタイムで職人に指示出しすることが可能です。さらに遠隔管理により同時進行で複数の現場を確認できるため、生産性の向上、1人あたりの管理物件数の増加などが期待できます。

ロボットが稼働している様子

当社では、現場監督や職人のモチベーションアップのため「Log Kun (ログくん)」に装飾を施し、稼働させています。頭上にあるiPadは現場の様子を映し出してくれます。 

※上ロボットは「Log Kun (ログくん)」を装飾したものになります。
現場にいる職人がiPadに書き込むとリアルタイムで反映 (左)、パソコンからロボットを遠隔操作 (右)

エス・ビルドとは

2003年大阪市西区にて「オフィスに特化した内装工事会社」として設立し、年間 2000 件以上のオフィス内装を手掛けています。工事会社の中でも「オフィスの内装工事」に特化することで豊富な技術とスピード力を強みに取引社数、工事件数ともに増加させてまいりました。
経営ミッションとして”唯一無二の内装工事会社”を掲げ、建築業界の模範となるような企業を目指しています。
これは、こんなにいい内装工事会社があるんだ!という意味での”唯一無二”と建築業の枠にとらわれず、様々な課題や問題に対し挑戦し続けるという意味での”唯一無二”が込められています。

log buildとは

湘南の建設会社である(株)ecomoのロボット・VR・AI事業部として発足し、2020年2月に創業。
日本発で世界へ向けてアバターロボットとVR photoにより全ての建設会社の現場の可視化を実現。
元々現場監督をしていた代表中堀は、テクノロジーが進化しても現場管理の手段が依然としてアナログであることに課題を感じ建設会社経営者や現場管理者、職人の意見を参考にLog Systemを考案。
社内には、元SONYでAIBOの開発やPlayStationの開発に携わった人材や、元リクルートで住宅業界の負を解決してきた人材など様々なキャリアを歩んできたメンバーを登用。2021年11月のプレシリーズAラウンドでは、総額約1億円の資金調達を実施。

会社概要

エス・ビルド 会社概要

社名 : 株式会社エス・ビルド
所在地 : 大阪本社 大阪府大阪市中央区道修町1-5-18 朝日生命道修町ビル1階
      東京支社 東京都台東区柳橋1-1-11 イーストサイドビル 1階
代表 : 代表取締役 澤口貴一
設立 : 2003年8月
事業内容 : オフィスエントランス、各種造作物デザイン施工

Log build 会社概要

社名  : 株式会社log build
所在地 : 神奈川県藤沢市城南4-1-9
代表 : 中堀健一
設立 : 2020年2月
事業内容 : AI開発、VR開発、建設現場施工管理ロボット、クラウド現場管理、建設現場プラットフォーム