【24年9月】奥村組、対話型生成AIの運用開始など、注目記事をPick up!【限定配信】
2024年9月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。
藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。
選定者のプロフィール
藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO 建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)
株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。
奥村組、対話型生成AI「x-MirAI」の運用を開始
鴻池組、対話型生成AIシステム「AI-こうちゃん」を全役職員対象に導入
▼鴻池組様のリリース記事はこちら
https://www.konoike.co.jp/news/2024/202408293366.html
中堅ゼネコン各社が、生成AIを使った社内用の仕組みを作り、運用を始めています。社内専用にすることで、セキュリティ面等を担保しながら社内でしか扱えない情報も活用でき、より組織にあったシステムにも改良可能なので、更なる業務効率化が期待できそうです。
大成建設、世界初 環境配慮コンクリートと3Dプリンティング技術を融合し高機能な柱部材を開発
▼ビルドアップニュース内の記事はこちら
https://news.build-app.jp/article/31190/
▼大成建設様のリリース記事はこちら
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240822_10051.html
様々な技術的なチャレンジが詰まった部材。材料的な環境配慮のみでなく、複雑な形状を3Dプリントで実現させ、施工時の支保工を不要にしています。建築部材も3Dプリンタで作る未来が着実に近づいてきていますね。
中野サンプラザを3次元データで再現してオープンデータとして公開し広く利活用を促進|深堀り取材【毎月更新】
大和ハウス工業、映像とAIを活用した荷待ち・荷役時間を可視化するシステムの実証実験を大和ハウス工業の物流施設「DPL平塚」で開始
▼ビルドアップニュース内の記事はこちら
https://news.build-app.jp/article/31428/
▼大和ハウス工業様のリリース記事はこちら
https://www.daiwahouse.co.jp/about/release/house/20240828094815.html
建設業界だけでなく物流業界にも2024年問題が存在します。業界が違うから別問題というわけではなく、もちろん建物にもその解決策が求められます。AIを活用した今回の取り組みは、物流施設が対象になっていますが、アイデア自体は他の用途の施設でも応用可能だと思われるので、実証実験の結果が楽しみです。
まとめ|建設業界における最新技術導入の進展
中堅ゼネコンの奥村組と鴻池組は、社内専用の生成AIシステムを導入しました。これによりセキュリティ面を強化しつつ、業務効率化が期待されています。さらに、大成建設は環境配慮型コンクリートと3Dプリンティング技術を組み合わせ、高機能な柱部材を開発。支保工が不要となる新技術により、建設プロセスの効率化が進むことが期待されます。これらの技術は、業界全体に革新をもたらすものです。