【24年6月】ゼネコンDX関連ニュースまとめなど、注目記事をPick up!【限定配信】

掲載日:

2024年6月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。

藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。

選定者のプロフィール

藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO  建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)

株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。

福井コンピュータホールディングス、建設業に特化した新たなマーケットプレイス展開について

https://news.build-app.jp/article/29776/
日々の課題とスタートアップが提供するソリューションをマッチングさせるサービス。建設業界におけるスタートアップも数多く出てきており、なかなかどのようなソリューションがあるのかも把握しにくいので、ここで具体的な課題と紐付いて認知できるのは魅力的で、規模拡大が楽しみです。

東急建設、低炭素建材データベースを社外公開

https://news.build-app.jp/article/30030/
https://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/2615.html
建材において、デザインや価格等の他にCO2排出量も建材選択時の1つの重要な指標になってきています。しかし、CO2排出量を切口に建材を選択するのは、情報を集めて整理しないといけないので時間がかかります。「CMCOS」は今年の秋頃一般公開予定のようですが、ここでまとまった情報が検索できるようになれば、建物の環境配慮がより進みそうです。

竹中工務店、土地の可能性を探索するプラットフォーム「GISCOVERY®」を開発

https://news.build-app.jp/article/30030/
https://www.takenaka.co.jp/news/2024/05/08/
土地を探すような、計画を左右する重要なフェーズで、様々なデータを活用して土地や建物の検討を効率良く合理的に進められるようになってきており、他の大手ゼネコンでもこういったGISデータの活用が進んできています。自動設計の領域も進歩を見せているので、その辺りも繋がってくると計画のかなり初期段階での詳細な検討も今後は可能になってきそうです。

大林組、AI活用による生コンクリートの全量管理で構造物の品質を確保

https://news.build-app.jp/article/30030/
https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d278.html
AIを活用した画像によるスランプ管理システムが開発され、一部現場で試行されています。従来のスランプ測定は、部分的な試験しか実際に行えない上に、職人や施工者、監理者等何人もの時間を奪ってしまっています。アナログな部分も多いので、本システムがうまくいけば現場の効率化や品質の向上に繋がりそうで、展開が期待されます。

まとめ|建設業界を変革する最新DX技術

福井コンピュータホールディングスは、建設業界向けの新たなマーケットプレイスを展開し、日々の課題とスタートアップが提供するソリューションをマッチングするサービスを提供します。これにより、建設業界における具体的な課題とその解決策が認識されやすくなり、規模拡大が期待されています。

また、東急建設の試みは、建材選択時にはCO2排出量が重要な指標となり、「CMCOS」が提供する情報により環境配慮が進む見込みです。さらに、竹中工務店ではGISデータの活用が進み、計画初期段階での詳細な検討が可能になり、自動設計の進展も期待されています。大林組ではAIを活用したスランプ管理システムが一部現場で試行され、効率化と品質向上に寄与する可能性が期待されます。