【24年4月】清水建設DXニュースまとめなど、注目記事をPick up!【限定配信】
2024年4月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。
藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。
選定者のプロフィール
藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO 建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)
株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。
街区全体で熱を融通し、エネルギーを有効利用(清水建設)|2024年3月版
https://news.build-app.jp/article/29166/
https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2024/2023068.html
街区全体で熱を面的に活用し、エネルギー利用の最適化を図る「ネツノワ」を開発したニュース。人によってモノの価値が変わるように、様々なモノを気軽にシェアできる世の中になってきていますが、建物も同じで電気や熱といった各種エネルギーも広く気軽に共有し合うというのが今後のスタンダードになってくるかもしれませんね。
「AI設計部長®」の新たな設計ツールを開発(大成建設)|2024年3月版
https://news.build-app.jp/article/29168/
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240321_9948.html
各社が様々な切口で設計にAIを取り入れ出していますが、こちらではAI設計部長がパワーアップしてボリュームスタディが可能になったようです。こういった新しいツールは、なかなか既存のワークフローに取り入れづらいものですが、Revitでの出力が可能でその辺りの配慮までされていそうです。
ドローンを活用した完全無人巡回による建設現場の工事進捗管理の実証実験に成功(大林組)|2024年3月版
https://news.build-app.jp/article/29167/
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20240322_2.html
ドローンで現場の完全無人巡回による工事の進捗管理の実証実験に成功したニュース。現場でのドローン活用の事例はこれまでもありましたが、基本的に操作は人が行っていたので、業務効率化の効果は大きそうです。今後の様々な現場への展開に期待です。
鹿島建設、風量測定業務を約6割削減する「Air-vo(TM)」(エアボ)を開発
https://news.build-app.jp/article/29204/
建物規模が大きければ大きいほど、現場の風量測定業務は大変で、複数人で進めるケースが多いと思います。Air-voは、測ること以外にも帳票作成等必要な周辺作業も自動化できているのが良いですね。これまでにも風量を測定できるロボットはありましたが、Air-voはコンパクトで分割して運べるという点も魅力的です。
まとめ|建設業界の最新DX情報
清水建設は「ネツノワ」を開発し、建物でのエネルギー共有を提案しました。大成建設はAI設計部長の活躍でボリュームスタディが可能になり、また、大林組はドローンを使った無人巡回で工事管理を効率化しています。鹿島建設のAir-voは風量測定業務を自動化し、建設現場の効率を高めています。これらの技術革新は、建築業界に大きな変革をもたらす可能性があることを見出せたのではないでしょうか。