【家入氏によるQ&Aご回答】オンラインセミナー「2023年の建設DXを振り返り」
2023年12月21日に実施をした株式会社建設ITワールド 家入龍太氏によるオンラインセミナー「2023年の建設DXを振り返り。家入氏が重要ポイントを30分で解説」で、時間内に回答しきれなかったご質問に対して、家入氏よりご回答を頂きました。
セミナーお申込み者のみなさま、並びにメルマガ会員のみなさま限定でのお届けです。ぜひ、ご覧ください。
1月のメルマガでは本セミナーのアーカイブ動画も配信予定ですので、ご期待ください。
Q.ChatGPTは専門用語が理解できていないようですが、どのように利用すれば良いですか?
家入氏
建設や不動産などの専門用語を、教育したChatGPT活用サービスが各社から提供されているので、それを使うと便利でしょう。以下、一例です。
➀ChatGPTに建築法規や不動産知識を教育! 社内システムやLINE友だちとして相談できる
https://ken-it.world/it/2023/03/chat-gpt-with-building-codes.html
➁燈が「ChatGPT」を建設用語に特化させた「AKARI Construction LLM」の提供開始、チャット形式でBIMデータのAI検索など
https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2303/17/news107.html
Q.現在BIMは建築DXへの活用検討が進んでいると思います。今後一つの工事現場や一つのビルにおける活用だけではなく、まちづくりなどに活用するとなるとどういった活用が考えられると思われますか?
家入氏
まち全体をBIM化することで、都市の環境解析(ビル風などの気流解析、ヒートアイランドなどの熱環境解析、洪水や津波などでの浸水解析など)や、人の流れの解析(商業施設のマーケティング分析や人だまり、火災などでの避難解析など)、工事用車両の通行による渋滞解析、携帯電波のアンテナ配置計画、ドローンの飛行ルート検討など、まちのデジタルツインとして様々な利用が考えられます。
Q.建設テックのクラウドサービス商品は非常に数多く、玉石混交状態です。
例えば、1つ1つ試していてはキリがありません。
また導入するにしてもコスト面で、いくつも採用するわけにはいきません。
選定する上で何か効率的かつ効果的な手順はありませんでしょうか?
家入氏
まずは、自社の「お困りごと」は何なのかを明らかにして、「どの部分をITで解決するか」を明確にすることが必要でしょう。さらに、建設DXによって自社の仕事スタイルはどう変わるべきかといった未来の働き方を具体的にイメージできるとよいでしょう。
そのうえで、自社が必要とする効果の優先順位を付けたうえで、カタログスペックや製品紹介動画などで製品を研究すると、使用前の段階でかなり候補が絞り込まれてくるのではと思います。