【23年12月】「竹中工務店DXニュースまとめ」など、役立つ記事をPick up!【限定配信】

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2023年11月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。

藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。

選定者のプロフィール

藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO  建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)

株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。

竹中工務店DXニュースまとめ|2023年10月版

▶竹中工務店DXニュースまとめ|2023年10月版

ここで紹介されている、GISTAというオフィス空間を評価するシステムが面白いです。例えば執務室として計画しても、実際にその特性は様々で、性能を測るのは難しかったですが、GISTAを活用することで、定量的な評価、分析に基づいて環境を改善していけるのが良いですね。

920MHz帯IEEE802.11ah規格、370m以上の映像伝送検証を実施

▶920MHz帯IEEE802.11ah規格、370m以上の映像伝送検証を実施

IEEE802.11ahは、半径約1kmという長距離で通信できる規格であり、映像の送信も可能な通信速度を確保しているのが特徴の一つです。こちらの実証実験結果において、障害物があっても広範囲での性能を示しており、今後の建設現場での活用の可能性を感じます。

BIMで建築確認ができる!メリットと成功事例をご紹介|㈱キャパ メディア連携企画

▶BIMで建築確認ができる!メリットと成功事例をご紹介|㈱キャパ メディア連携企画

多くの企業や人を巻き込み、確認申請のBIM化に向けた様々な取り組みが行われています。単にBIMデータの共有だけでは不十分で、専用ビューアーを用いるなど、適切な情報にアクセスしやすい仕組み等が考えられています。海外でも所謂確認申請のBIM化が進んでいるので、日本も時間の問題ですね。

「BIM×Drone(ビム・クロス・ドローン)」 新機体を使用した技術検証サービスの提供を開始

▶竹中工務店・アクティオ・センシンロボティクス|BIMを用いたドローンサービスの提供を開始

BIMデータ有効活用の一例です。建設現場の屋内でドローンを活用するには様々なハードルがありました。しかし、BIM×Droneにおいて、特別な技術や専用データが不要になったことやドローンの小型化も進み、導入ハードルは確実に下がったと思います。人手不足解消につながる一手になりますね。

まとめ|オフィス空間から建設現場まで、技術の進化が建設業を変える

今回ピックアップした内容からもわかるように、近年、新たな技術が様々な産業に変革をもたらしています。GISTAというオフィス空間評価システムは、環境改善に革命をもたらし、IEEE802.11ah規格は長距離通信の可能性を広げています。さらに、確認申請のBIM化とBIM×ドローンの組み合わせは建設現場を効率化し、人手不足にも対処します。これらの技術革新はさまざまな分野で革命をもたらし、我々に未来への可能性を感じさせてくれます。