【23年9月】大林組が、650本以上のアバター動画を制作。年間1万6,000時間以上の業務効率化を実現など、建設業の今後に期待が膨らむ記事をPick up!【限定配信】

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2023年8月にBuildApp Newsで掲載した建設DXニュースの注目記事とその理由を株式会社AMDlab(本社:兵庫県神戸市)のCEO 藤井 章弘氏に聞いてみました。

藤井氏は、BIMをはじめとする建設テックに精通した一級建築士の資格を持つ建築構造デザイナー/構造家です。BIMエキスパートの藤井氏が選んだ注目記事を見て、建設DXの最前線のキャッチアップに役立ててみてください。

選定者のプロフィール

藤井 章弘(ふじい あきひろ)氏
株式会社AMDlab CEO  建築情報デザイナー/建築構造デザイナー(一級建築士)

株式会社松田平田設計で構造設計者として経験を積んだ後、一級建築士の松原昌幹氏と2019年にAMDlabを設立。建築を基盤とするアプリケーションやプロダクトの開発、建築設計、教育活動などを行い、機械学習やIoT、VRなど最新テクノロジーを用いて建築業界のDXを推進。

大林組が、650本以上のアバター動画を制作。新規入場者教育で年間1万6,000時間以上の業務効率化を実現。

毎回同じ内容を説明しているというのは、どの職場でもある業務改善ポイントです。効率化のためには、動画やドキュメントを整備するなど複数の方法があると思います。こちらの取り組みでは、動画作成の高いハードルを、専用サービスで劇的に落とせていることがポイントですね。

ARCHITREND ZEROとは|使い方やメリット・価格を紹介

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日本の住宅の設計を専門に行っていれば、ARCHITREND ZEROは見逃せない強力なCADソフトの一つです。機能的にはBIMのようなCADで、他のCADソフトにはない日本の住宅設計で便利な機能がたくさん付いています。

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位置把握のために、個別に特殊な機器を設置しなくても良いのは汎用性がありそうです。採択されたこちらの取り組み「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」も、その名の通り、これまでにも多くの挑戦が採択され、国交省のHPで報告を見ることができるので、興味のある方は見てみてください。

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普段の業務でやり取りする情報の多くが、テキストや音声、画像などの非構造データと呼ばれるものです。チャットでの会話が、図面データにマッピングされるなど、整理するのが難しい非構造データをAIの力で活かせるようになるのは、データ活用の観点において、今後の発展が非常に楽しみです。

まとめ

国を挙げてDX推進に取り組んでいるなか、建設業において業務効率化は急務となっています。今回のトピックスにもあるように、現場教育時間が半減したという事例は、あらゆる業種でも汎用性があります。デジタル変革とデジタル人材育成の要素を含む、2024年問題への解決策となる一例と言えるでしょう。