大和ハウス工業、ESGアワード環境部門で環境大臣賞銀賞受賞、3年連続4回目

大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大友浩嗣)は、2026年2月16日、環境省が主催する第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の環境サステナブル企業部門において、環境大臣賞(銀賞)を受賞しました。同アワードの受賞は3年連続で、通算4回目となります。
ESGファイナンス・アワード・ジャパンとは
「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」は、ESG金融(環境・社会・ガバナンスを考慮した投資や融資)の普及を目的として設けられた表彰制度です。環境や社会に対してよい影響をもたらし、持続可能なビジネスのあり方への移行に貢献している機関投資家・金融機関・企業などを対象としています。
環境サステナブル企業部門では、環境に関するリスクや機会を経営戦略に組み込み、企業価値の向上と環境への好影響を両立させている企業が選ばれます。
今回の受賞にあたり、運営側からは次のような評価が寄せられました。環境貢献型事業の定義を明確にしたうえで、中期経営計画と連動した事業拡大とバリューチェーン全体でのCO2削減が着実に進んでいる点、また業界に先がけてインターナルカーボンプライシング(ICP)を本格導入したことや、不動産の社会的インパクトを数値化して不動産価値の向上につなげている点が特に高く評価されました。
同社の環境経営の全体像
大和ハウス工業は、環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」の実現に向けて、環境行動計画「エンドレス グリーン プログラム2026」を策定しています。この計画は中期経営計画や事業戦略と連動して推進されており、温室効果ガスの削減、緑化活動、建物の長寿命化、廃棄物削減など、環境負荷ゼロを目標とした取り組みを幅広く展開しています。
また、2025年度からはサステナビリティ戦略を経営戦略と一体的に進めるため、マネジメント体制を見直しています。
1. 気候変動への対応
同社グループは、バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量を2030年度までに40%削減(2015年度比)することを目標に掲げています。具体的な取り組みとして、以下のような施策を実施しています。
・2030年度までに原則全棟でのZEH・ZEB化および太陽光発電パネル搭載を推進
・2023年4月、投資用不動産の判断基準として日本で初めて(同社調べ)、対象不動産のCO2削減量を環境価値として金額換算し、収益に加算するインターナルカーボンプライシング(ICP)制度を導入。投資判断に活用
・近年の酷暑や2027年4月から適用される新ZEH基準「GX ZEHシリーズ」に対応するため、2025年7月に戸建注文住宅で「断熱等級6」を標準化
2. 自然環境との調和・生物多様性保全
同社グループは、生物多様性の損失を食い止め回復へとつなげる「ネイチャーポジティブ」の実現に向けて、在来種を活用した緑化提案を積極的に進めています。
・2024年10月、環境省の「自然共生サイト」認定をグループ2プロジェクトが取得
・2025年12月、設計した物流施設が「第4回ABINC賞」で特別賞を受賞
・2030年度までに、地域の生態系に配慮した緑被地を200万㎡以上創出することを目標に設定
3. 資源循環・長寿命化・廃棄物削減
同社では、建物の長寿命化とストック市場の活性化を通じた資源循環の実現を目指しています。グループ統一の住宅ストックブランド「Livness(リブネス)」を通じて、既存住宅・賃貸住宅のリフォームや売買・仲介を積極的に展開。2024年5月には非住宅分野向けに「BIZ Livness(ビズリブネス)」を本格始動しました。
さらに、2023年10月に立ち上げた木造・木質化推進プロジェクト「Future with Wood」のもと、木材と鉄骨を組み合わせた「Dkitto-Column(ディキットコラム)」や間伐材耐火外壁「カンタイパネル」を開発。中高層建築における木材利用を広げることで、資源循環とカーボンニュートラルの両立を図っています。
サステナビリティ体制の再編
同社グループでは、環境・自然関連の重要事項を審議・決定する「サステナビリティ委員会」を設置しています。2025年度からはこの委員会の構成を見直し、各テーマに関係する役員層を加えるとともに、委員長を経営戦略本部長が担う体制に移行しました。これにより、KPIの進捗確認や意思決定をより迅速に行える体制を整えています。
気候変動(TCFD)と自然資本・生物多様性(TNFD)の国際的な情報開示の枠組みに基づく情報についても、「サステナビリティレポート」を通じて公開し、事業リスクの低減と新たなビジネス機会の創出に取り組んでいます。
出典情報
大和ハウス工業株式会社リリース,第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の環境サステナブル企業部門で環境大臣賞(銀賞)を受賞しました,https://www.daiwahouse.co.jp/about/release/house/20260217093958.html