国土交通省、12月の建設受注10兆円超 3か月ぶり増を公表前年同月比0.7%増加

国土交通省は令和8年2月10日、建設工事受注動態統計調査の令和7年12月分および令和7年計分を公表しました。
12月の受注高(元請と下請を合計した額)は10兆8,617億円で、前年同月と比べて0.7%増加しました。3か月ぶりのプラスとなっています。
元請・下請の内訳を見ると、次のようになっています。
・元請受注高:7兆7,269億円(前年同月比10.7%増、2か月連続の増加)
・下請受注高:3兆1,348億円(同17.7%減、9か月連続の減少)

業種別の受注状況
業種ごとに見ると、設備工事業が好調を維持している一方で、職別工事業と総合工事業はともに減少が続いています。
・総合工事業:6兆6,038億円(前年同月比0.7%減、3か月連続の減少)
・職別工事業:1兆2,037億円(同15.2%減、9か月連続の減少)
・設備工事業:3兆542億円(同12.2%増、16か月連続の増加)
元請受注の詳細
元請受注高を発注者ごとに分けると、公共機関・民間の両方で受注が増加しました。
・公共機関からの受注:2兆125億円(前年同月比16.9%増)
・民間等からの受注:5兆7,144億円(同8.7%増、2か月連続の増加)
工事の種類別
工事の種類で見ると、土木・建築・機械装置等のいずれも前年を上回りました。
・土木工事:1兆8,971億円(同16.5%増)
・建築工事:4兆7,872億円(同9.1%増、3か月ぶりの増加)
・機械装置等工事:1兆426億円(同8.5%増、2か月連続の増加)
公共機関からの受注工事(1件500万円以上)
12月の公共機関からの受注工事額は1兆9,148億円で、前年同月比17.5%の増加となりました。
「国の機関」からは5,663億円(同14.7%増)、「地方の機関」からは1兆3,484億円(同18.8%増)でした。地方機関の内訳では、都道府県からの受注が5,854億円(同45.2%増)と大きく伸びています。
工事の分類別では、受注額が多い上位3つは以下のとおりです。
・道路工事:4,667億円
・教育・病院:2,795億円
・治山・治水:2,260億円
民間等からの受注工事
12月の建築工事・建築設備工事(1件5億円以上)の受注額は1兆9,994億円で、前年同月比7.5%増加しました。
工事の種類別では、「工場・発電所」が4,834億円、「事務所」が4,288億円、「住宅」が4,142億円と続いています。
発注者別では、不動産業が7,011億円(前年同月比11.3%増)、製造業が5,196億円(同34.1%増)、電気・ガス・熱供給・水道業が1,523億円(同186.4%増)となっています。
土木工事及び機械装置等工事
12月の土木工事および機械装置等工事(1件500万円以上)の受注額は1兆2,334億円で、前年同月比6.7%増加しました。
工事の種類では「機械装置等工事」が6,805億円と最も多く、次いで「その他の土木工事」1,296億円、「鉄道工事」1,138億円と続いています。
令和7年通年のまとめ
令和7年(1月~12月)の年間集計では、受注高の合計が126兆1,611億円となり、前年比3.8%増加しました。
元請受注高は86兆3,872億円(前年比10.2%増)、下請受注高は39兆7,739億円(同7.9%減)でした。
民間からの建築工事受注は20兆9,389億円(前年比23.6%増)と大幅に拡大しており、土木・機械装置等工事も12兆2,224億円(同24.0%増)と高い伸びを示しました。公共機関からの受注工事額は22兆9,775億円(同3.8%増)と堅調に推移しています。
出典情報
国土交通省リリース,建設工事受注動態統計調査報告(令和 7 年 12 月分及び令和 7 年計分)について,https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001980924.pdf