国土交通省、2025年12月建設出来高公表、総計5兆6104億円で前年比4.3%増

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国土交通省総合政策局建設経済統計調査室は2026年2月18日、建設総合統計(令和7年=2025年12月分)を公表しました。この統計は、建設工事の「出来高」、つまり実際に工事が進んだ分の金額をまとめたものです。

12月の出来高総計は5兆円規模、前年を上回る

2025年12月における建設工事の出来高総計は、約5兆6,104億円となり、前年同月と比べて4.3%の増加となりました。建設業界全体として、工事の進捗ペースが昨年よりも着実に上向いていることがわかります。

内訳を大きく分けると、民間工事と公共工事の2つになります。それぞれの動向を順に見ていきましょう。

民間工事の出来高は3兆円超、土木の伸びが目立つ

民間工事の出来高総計は約3兆1,846億円で、前年同月比4.2%増となりました。

民間工事の中身をさらに細かく見ると、以下のようになります。

・建築(民間):約2兆4,148億円(前年同月比0.1%増)

・うち居住用:約1兆4,447億円(同 0.5%減)

・うち非居住用:約9,701億円(同 1.1%増)

・土木(民間):約7,699億円(同 19.6%増)

居住用建築は前年より減少しており、民間では土木の伸びが目立ちます。非居住用についても前年比プラスを維持しており、オフィスビルや商業施設といった分野でも工事が順調に進んでいます。

公共工事も堅調、土木が中心

公共工事の出来高総計は約2兆4,257億円で、前年同月比4.5%増となりました。民間と同様に、前年を上回る水準を維持しています。

公共工事の内訳は以下のとおりです。

・建築(公共):約5,435億円(前年同月比7.6%増)

・うち居住用:約685億円(同 22.0%増)

・うち非居住用:約4,750億円(同 5.8%増)

・土木(公共):約1兆8,823億円(同 3.6%増)

公共では居住用建築が22.0%増と最も伸びが大きいです。道路や河川、港湾といったインフラ整備が加速していることを反映しているとみられます。

統計の見方と注意点

この統計では、金額は「名目値」で表されています。つまり、物価の変動を差し引いていない数字です。また、四捨五入の関係で、各項目の合計が総計と一致しない場合があります。

さらに、国土交通省では毎年6月(4月分公表時)に、建設投資額の確定実績値をもとに直近3カ年分を遡及改定しています。今後、数値が変わる可能性もあるため、最新版の統計を確認することが推奨されています。

民間・公共とも前年上回る結果に

2025年12月の建設工事出来高は、民間・公共ともに前年を上回り、全体で前年比4.3%増となりました。特に、公共居住用の22.0%増が目を引く結果となっています。インフラ整備や住宅建設の需要が継続していることが、数字に表れています。

出典情報

国土交通省リリース,建設総合統計 【令和7年(2025年)12月分】,https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001981465.pdf