大林組、MUIC通じスタートアップ3社と協業、26年2月みんまちSHOP実証開始

株式会社大林組は、関西イノベーションセンター(MUIC Kansai)が主催するMUIC課題解決プログラムを活用し、3つのスタートアップ企業との共同事業を発表しました。この取り組みでは、オフィスで働く人々により良い体験を届けることを目標としており、2026年2月から検証作業がスタートします。
今回の協力企業は、株式会社BLUEISH、aora株式会社、SBINFT株式会社の3社です。これらの企業が持つ技術やノウハウを組み合わせることで、大林組が進めている「みんまち®プロジェクト」の一部である「みんまちSHOP」というサービスの充実を図ります。
目次
みんまちSHOPの概要
みんまちSHOPは、オフィスで働く人々と、使われていない空間を持つ施設の所有者、そしてサービスを提供する事業者をマッチングするプラットフォームです。このサービスを通じて、働く人々がより快適で充実した時間を過ごせる環境づくりを目指しています。
実証実験の内容と狙い
この検証では、以下のような新しい試みが行われます。
・インターネット上のコミュニティと実際の場所をつなぐ仕組みの構築
・環境に配慮した行動を促すポイント制度の導入
・NFT(非代替性トークン)という技術を使った新サービスの展開
これらの取り組みを通じて、利用者の体験価値とエンゲージメント向上を図り、オフィスワーカーへの新たなウェルビーイング体験の提供を目指します。
なぜこの取り組みが必要なのか
MUIC Kansaiは、企業が抱える課題に対し、スタートアップの技術やアイデアを結びつけ、実証や事業化を支援するオープンイノベーション拠点です。一方、大林組は、生活者視点によるエリアの価値向上を基本方針とし、地域のウェルビーイング向上に資する取り組みを進めています。
都市や地域が抱える課題が多様化・複雑化する中、従来の枠組みだけでは対応が難しくなっています。そこで今回、MUIC Kansaiの課題解決プログラムを活用し、スタートアップの技術と大林組のまちづくりの知見を組み合わせ、オフィスワーカーのニーズを起点とした新たなサービス創出に取り組みます。
各社の具体的な取り組み
本実証では、スタートアップ3社がそれぞれの技術やサービスを生かし、みんまちSHOPの利用体験拡充に向けた取り組みを行います。
株式会社BLUEISHの取り組み
「みんまちFANプロジェクト」として、以下の施策を実施します。
・AIを使ってInstagramのリール動画を自動生成し、まだサービスを知らない人々との接点を増やす
・AIコンシェルジュとの個別チャット機能の提供
・オンライン上でファンコミュニティを形成
これらにより、みんまちSHOPの認知度を広げ、利用を促進します。
また、利用者の満足度向上や交流の活性化、サービス体験の充実を図ります。
実施場所は、品川(東京)と中之島・淀屋橋(大阪)です。
aora株式会社の取り組み
「みんまちEARTHプロジェクト」では、環境に配慮した行動を促す仕組みを導入します。
・みんまちSHOPへの会員登録やサービス利用に応じて環境ポイント(PUC)を付与
・獲得したポイントは割引コンテンツやアプリ内のオンラインショップで使用可能
ポイント制度によって利用を促すとともに、利用者の環境意識に基づいた行動の変化を目指します。
カーボンクレジット連動ポイントシステム「PUC」を活用し、品川(東京)で実施されます。
SBINFT株式会社の取り組み
「みんまちPASSプロジェクト」として、新しい会員証の仕組みを提供します。
・みんまちSHOPの利用者IDと連携したダイナミックNFT会員証を発行
・サービスの利用状況に応じて会員証のランクが上がり、特典を獲得できる
デジタル会員証による新しい体験価値の提供や、繰り返し利用してもらうための動機づけを強化します。
中之島・淀屋橋(大阪)で展開されます。
今後の方向性
この実証実験で集まる、みんまちSHOP利用者の行動データやAIとのやり取りに関するデータは、対象地域における貴重な一次情報となります。これらのデータは、オフィスで働く人々を中心とした地域生活者の深層心理や真のニーズを分析するために活用されます。
今後も施設を所有する企業やサービスを提供する事業者と協力しながら、得られたデータをまちづくりに活かしていきます。
そして、地域の幸福度向上につながる新しい価値や体験を生み出していく予定です。
大林組は、MUIC Kansaiとの連携をさらに深め、スタートアップ企業が持つ知見や技術を活用したイノベーションの共創を進めていく方針を示しています。
出典情報
株式会社大林組リリース,MUIC課題解決プログラムを通じて大林組とスタートアップ3社が協業 オフィスワーカーの新たなウェルビーイング体験の提供を目指し、2月より実証開始,https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20260115_1.html