竹中工務店と野村不動産、福岡市天神でセンタービル建替計画に着工、2028年度竣工予定

野村不動産と竹中工務店が共同で進める「(仮称)福岡天神センタービル建替計画」が、2025年12月16日に正式に着工しました。前日の12月15日には起工式が行われ、福岡市中央区天神2丁目における大規模再開発プロジェクトが動き出しています。
目次
アクセス性を重視した都市空間の設計
今回の再開発では、街の活性化と人の流れを促進する工夫が随所に施されています。地下鉄天神駅と直接つながる構造となっており、地上のバス停へも容易にアクセスできる交通の要所として機能します。
建物内部には南北を貫く通路を設け、各種催しの開催も想定した広場スペースを確保しました。明治通りと昭和通りの両方に大きく開かれた設計で、バス停周辺には来訪者が休息できる地上広場も整備される予定です。
オフィスワーカーに配慮した充実の共用設備
働く環境の多様化に対応するため、入居企業向けの専用設備を充実させています。2階部分にはオフィスエントランスと一体化したラウンジを配置し、昼食や休憩だけでなく、個人作業やミーティング、貸切イベントなど幅広い用途に対応可能な空間となっています。
さらに、建物最上部の屋上には玄海灘の景色を一望できるテラスラウンジを設置します。こちらも入居企業専用のスペースとして、リフレッシュや交流の場を提供します。
■環境への配慮と地域貢献を両立
本計画では、CASBEE福岡/建築(新築)のSランク相当、およびBELS認証(オフィス部分でZEB-Oriented)の取得を目指しています。
福岡市の脱炭素化推進に協力
福岡市が掲げる「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて、様々な取り組みを実施します。具体的には以下のような施策が盛り込まれています。
・温室効果ガスの排出を抑えるため、環境配慮型コンクリートを使用
・既存の地下躯体を再利用することで資源を有効活用
・リサイクル建材を積極的に採用
・Low-eガラスの使用や庇による日射コントロールで環境負荷を軽減
福岡市の「グリーンボーナス」第一号認定を取得
敷地内の広場や壁面、テラスなどに緑化を施し、建物全体を緑豊かな魅力的空間とする計画が評価され、福岡市の「グリーンボーナス」制度において第一号の認定を受けました。この制度は、都心中心部で緑化や環境に配慮したビル計画に対し、容積率緩和のインセンティブを与えるものです。
地域の景観向上プロジェクトへの参画
福岡市が推進する「都心の森1万本プロジェクト」や「Fukuoka Art Next」などの取組みを実施します。これらのプロジェクトを通じて、憩いと安らぎを感じられる街並みづくりに貢献し、天神地区の国際的な競争力向上を支援していきます。
建物の特徴と構成
外観デザインは、玄界灘の眺望を最大限活かすため、水平ラインを強調した造りとなっています。パノラマビューを楽しめる設計により、福岡ならではの景観を享受できます。
施設の詳細情報
建設地は福岡県福岡市中央区天神2丁目で、福岡市営地下鉄「天神」駅から徒歩わずか1分という好立地です。敷地面積は4,863.19平方メートル、延床面積は約69,000平方メートルを予定しています。
建物の構造はS造、SRC造、RC造を組み合わせたもので、地上21階、地下3階建てとなります。施設内にはオフィスと商業施設のほか、駐車場と駐輪場も整備されます。
設計と施工は竹中工務店が担当し、施工については竹中・西鉄建設・九州特定建設工事共同企業体が実施します。2025年12月16日の着工後、2028年度の竣工を目指して工事が進められる予定です。
■福岡天神の再開発と環境配慮を両立する建替計画
本計画は、福岡天神エリアの新しいシンボルとして、地域の活性化と環境保全を同時に実現する先進的な都市開発プロジェクトといえるでしょう。
出典情報
株式会社竹中工務店リリース,『(仮称)福岡天神センタービル建替計画』 2025年12月16日に着工~ 回遊性と賑わいを創出する開かれた街区の形成 ~,https://www.takenaka.co.jp/news/2025/12/04/pdf/20251216_Release_fukuoka.pdf