原宿クエスト開業|建て替えコンセプトやテナント紹介

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「原宿クエスト」についてピックアップします。1988年の開業以来、原宿の玄関口として街とともに歩んできた原宿クエストは、2025年に建て替えを完了して新たに生まれ変わりました。

そこで本記事では原宿クエストの歴史や開業時期、建物概要、設計コンセプト、注目のテナント構成までを整理し、新生・原宿クエストの全体像をわかりやすく解説します。

2025原宿クエストが建て替え完了

出典:NTT都市開発,原宿クエスト,https://www.nttud.co.jp/business/commercial_facilities/detail/id/harajuku_quest.html,参照日2025.12.26

ここでは、2025年に建て替えが完了した「原宿クエスト」の概要を解説します。

原宿クエストの歴史

出典:NTT都市開発,新生「原宿クエスト」着工,https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n26475.html,参照日2025.12.26

原宿クエストは元々、1988年に電電公社の総裁公邸跡地に建設されました。JR原宿駅から徒歩3分の原宿・表参道の玄関口に位置し、海外有力ブランドの本格進出の受け皿として先駆的な役割を担っていました。

地域に根づき原宿の街とともに歩んできましたが、2021年10月10日の営業をもって閉館し建て替えられたという経緯があります。

オープン開業日

原宿クエストは、2025年8月に竣工しました。9月11日に一部店舗が開業し、他店舗は11月以降、順次開業しています。

建物概要

原宿クエストの建物概要は、下記の通りです。

  • 敷地面積:約1,960㎡
  • 延床面積:約7,800㎡
  • 構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
  • 規模:地上6階、地下2階、塔屋1階
  • 用途:物販店舗、飲食店舗、サービス店舗、事務所、自動車車庫
  • 事業主:NTT都市開発株式会社

場所

出典:NTT都市開発,「原宿クエスト」新規9店舗が11/18(火)より順次開業,https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n27919.html,参照日2025.12.26

原宿クエストの所在地は「渋谷区神宮前1丁目 13-14」です。

設計・ゼネコン

原宿クエストの設計ゼネコンは下記の通りです。

  • デザインアーキテクト:OMA / Shohei Shigematsu(重松 象平)
  • 設計:株式会社NTTファシリティーズ
  • 施工:株式会社熊谷組
  • ランドスケープデザイン:株式会社ランドスケープ・プラス

テナント・お店

出典:NTT都市開発,「原宿クエスト」新規9店舗が11/18(火)より順次開業,https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n27919.html,参照日2025.12.26

原宿クエストのテナントは、下表の通りです。とくに1~3階に入居する「NIKE HARAJUKU」は国内最大級面積の店舗で、他にも2026年にかけて順次オープン予定となっています。

階数店舗名開業時期業態出店情報
6FPrès de L’AS2026年3月予定フレンチレストラン新ブランド
5F富錦樹台菜香檳2025年11月18日台湾料理&シャンパン日本2号店
5F天ぷらひさご2026年1月上旬予定天ぷら専門店原宿エリア初
4FLIFORK H/Q2026年春予定シェアオフィス、コワーキング、カフェ、レンタルスペース新業態
1~3FNIKE HARAJUKU2025年9月11日スポーツ国内最大級
1FEW.Pharmacy #1062026年3月予定フラワーショップ移転出店
1FSUNSPEL OMOTESANDO2026年2月予定アパレルアジア初
1FFUKURIN Coffee & Beer 原宿2025年11月27日コーヒー&クラフトビールスタンド新出店
B1FTHE TUNNEL2026年2月予定レストラン&ポップアップスペース新業態
B1FTHE HALL2026年1月予定レストラン&ポップアップスペース新業態

原宿クエスト建て替えのポイント

ここでは、原宿クエスト建て替えのポイントについて解説します。

①デュアリティー(二面性)

出典:NTT都市開発,新生「原宿クエスト」着工,https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n26475.html,参照日2025.12.26

原宿クエストは「デュアリティ(二面性)」をコンセプトとし、フラッグシップ店舗が並ぶ表参道と、個性豊かな路面店が点在する奥原宿の境界に位置する本計画地の特性を活かした建築形態となっています。

表参道側は垂直性と透明性を意識したアイコニックな外観ですが、パサージュを抜けた先には奥原宿のスケール感に合わせた小さな店舗や広場、アートスケープを配置するなど、二面性を持ち合わせた計画です。

②「ウィズ原宿」との連携

出典:NTT都市開発,新生「原宿クエスト」着工,https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n26475.html,参照日2025.12.26

新生「原宿クエスト」はウィズ原宿近くの表参道に面しています。ウィズ原宿と同様、敷地内に奥原宿へ抜ける路地を設け回遊性を高め、原宿ならではの新しい出会いや交流の場を創造しているのが特徴です。

施設の随所に明治神宮の杜やケヤキ並木と呼応するよう緑豊かな植栽を計画し、明治神宮の植生を反映することでサステイナブルな施設を目指します。

③シェアオフィス・コワーキングスペース

出典:NTT都市開発,LIFORK H/Q,https://www.nttud.co.jp/news_pdf/news_251024_002.pdf,参照日2025.12.26

原宿クエストの4階には、クリエイター向けシェアオフィス・コワーキングスペースなどを備える『LIFORK H/Q(リフォーク エイチキュー)』が入居します。

「クリエイターの未来とコンテンツをともに創造するスペース」をコンセプトに、クリエイター向けプラットフォーム「LIFE LOG BOX」を活⽤しながら、クリエイターの活動支援に取り組むのが特徴です。

まとめ

2025年に竣工した原宿クエストは、「デュアリティ(二面性)」を軸に、表参道と奥原宿という異なる街の表情をつなぐ新たな拠点として再構築されました。国内最大級のNIKE HARAJUKUをはじめ、飲食・サービス・シェアオフィスなど多様な機能を内包し、回遊性と滞在性を高めています。

緑豊かな空間づくりも特徴で、商業施設の枠を超えて原宿の未来を形づくる都市型複合施設として注目されています。