国土交通省が2025年9月の建設総合統計を公表、民間工事の増加で出来高1.5%増

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国土交通省は2025年11月17日、「建設総合統計(令和7年9月分)」を公表しました。9月の出来高総計は 5兆815億円 とされ、前年同月比で 1.5%増 となりました。建設需要は全体として堅調に推移しており、民間投資が全体を押し上げた形です。

9月の出来高総計

9月の出来高は5兆815億円となり、前年をわずかに上回りました。建築・土木の両分野が緩やかに改善し、特に民間関連が増加しています。

主なポイントは次のとおりです。

・総計:5兆815億円(前年同月比+1.5%)

・民間:3兆551億円(+2.5%)

・公共:2兆263億円(±0.0%)

公共の伸びはほぼ横ばいでしたが、民間が安定して増えたことで総計はプラスとなりました。

民間建築の内訳(居住用は大幅増)

民間の出来高総計は 3兆551億円 で前年同月比 2.5%増。住宅分野を中心に、比較的堅調な動きが見られます。

民間建築の内訳は以下のとおりです。

・建築全体:2兆3,333億円(▲2.9%)

・居住用建築:1兆9,483億円(+21.7%)

・非居住用建築:3,850億円(▲0.2%)

・土木:7,218億円(▲9.4%)

特に居住用建築は前年より大幅に増加しており、住宅投資の回復傾向がうかがえます。一方、非居住用や民間土木は弱含みで推移しました。

公共建築の内訳(分野別に強弱)

公共工事の出来高総計は 2兆263億円 と前年度比で横ばい(±0.0%)。分野ごとに強弱が分かれています。

公共建築の詳細は次のとおりです。

・建築:5,074億円(+1.2%)

・居住用:625億円(+12.2%)

・非居住用:4,449億円(▲0.2%)

・公共土木:1兆5,190億円(▲3.0%)

公共の居住用建築は2桁増と堅調でしたが、土木分野が減少し、部門全体としては横ばいにとどまりました。

9月統計の総括

2025年9月の建設出来高は、民間投資の増加が全体を支え、総計は前年同月比1.5%増となりました。住宅分野では民間・公共ともに伸びが見られ、建設需要の底堅さが示されています。一方で非居住用や土木の一部では減少が続き、分野によって差が出ています。

国土交通省は、最新の補正率による改定を毎年行っており、今後の公表値も変動する可能性があります。建設市場の動向を把握するうえで、引き続き統計の更新が重要となりそうです。

出典情報

国土交通省リリース,建設総合統計 【令和7年(2025年)9月分】,https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001968381.pdf