自由が丘再開発まとめ|2026新築マンションや駅前計画

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トレンドワード:自由が丘再開発
「自由が丘再開発」についてピックアップします。おしゃれで洗練された街として知られる自由が丘ですが、近年では建物の老朽化や交通環境の課題が顕在化しており、再開発が本格的に進められています。
そこで本記事では、自由が丘再開発の概要やエリアごとの特徴、今後のまちづくりの方向性についてご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
自由が丘の再開発が熱い!

自由が丘エリアはおしゃれな街として人気です。しかし建物の老朽化等の課題もあり、再開発計画が進められています。
ここでは、自由が丘駅周辺エリアが抱える課題や将来の街づくりビジョンについて整理しておきます。
自由が丘駅周辺の課題

自由が丘エリアはおしゃれで洗練されたイメージがありますが、じつは高齢化率が高く都市基盤整備が遅れているのが現状です。主な課題としては、下記の項目が挙げられます。
【交通・移動面の課題】
- ①道路ネットワークの未整備
- ②踏切による通行阻害
- ③桁下制限による通行阻害
- ④自動車・自転車・歩行者の錯綜
- ⑤歩行環境のバリア
- ⑥駅前広場の規模の不足
- ⑦公共交通の通行阻害
- ⑧分散された駐車場
- ⑨路上駐車
- ⑩路上駐輪
【市街地・土地利用面の課題】
- ①鉄道による市街地の分断
- ②再開発動向と都市基盤整備状況のギャップ
- ③オープンスペースの不足
- ④容積の未活用
- ⑤商業利用の滲み出し
- ⑥良好な住環境の確保
【緑・環境・防災面の課題】
- ①緑の不足
- ②緑道付近の水害ハザード
- ③避難場所への避難の阻害
- ④道路による延焼遮断機能の不足
- ⑤無電柱化の遅れ
- ⑥民間緑化の一層の推進
- ⑦帰宅困難者対策
自由が丘未来ビジョン

目黒区は自由が丘駅周辺地区を「広域生活拠点」と位置づけ、地域主体のまちづくり活動を推進しています。2023年には「自由が丘未来ビジョン」が策定され、都市基盤整備に向けた基本方針や取組が示されています。
具体的には、下記の取り組みが実施される予定です。
- 「自由が丘地区街並み形成指針」の内容の拡充
- まちづくりルールの新設・更新
- 都市再生整備計画の策定
- 〈楽歩地区〉における歩行者空間活用の拡充
- 自由が丘駅周辺地区の都市基盤の整備推進
- 駐車場地域ルールの策定・運用
自由が丘再開発①自由が丘1丁目29番地区第1種市街地再開発事業

自由が丘駅周辺地区は文化的でファッション性の高い店舗などが多く、落ち着きのある商業地として発展してきました。一方で道路が狭く歩行者と自動車の交錯や路上荷さばき車両による混雑、駅周辺の建物の老朽化などが課題となっています。
所在地
自由が丘1丁目29番地区第1種市街地再開発事業の所在地は、「東京都目黒区自由が丘一丁目29番地区内」です。アクセスは、「東急東横線 自由が丘駅 徒歩1分」となっています。
計画概要

建物には低層部に商業・業務施設が入居し、中高層部は賃貸住宅となる予定です。さらに1階南北には「貫通通路」、敷地周囲には歩行者通路が設けられ、店舗軒先には「にぎわい環境空間」が設置される見込みです。これにより、楽しく歩ける街並みが形成されます。
竣工予定
自由が丘1丁目29番地区第1種市街地再開発事業の建物竣工は「2026年7月」の予定です。
ゼネコン
自由が丘1丁目29番地区第1種市街地再開発事業のゼネコンは、下記の通りです。
自由が丘再開発②東地区

自由が丘東地区では、権利者による「自由が丘東地区市街地再開発準備組合」が設立され、地域の課題解決に向けた公共貢献に資する基本計画を検討するなど協議が進められてきました。
所在地
自由が丘東地区の区域は、「自由が丘一丁目10番、11番、12番、13番」です。
計画概要

自由が丘東地区市街地再開発準備組合による「自由が丘東地区街づくり提案書」に基づき、目黒区では市街地再開発事業に向けた都市計画の手続きを進めています。計画概要は、下記の通りです。
- 区域面積:約0.9ha
- 敷地面積:約6,800㎡(従前:約7,400㎡)
- 公共施設面積:約2,200㎡(従前:約1,600㎡)
- 建築面積:約4,700㎡(建蔽率:約70%)
- 延床面積:約62,000㎡(容積率:約650%)
- 主要用途:商業・業務、住宅、駐車場
- 建築物の高さ/階数:約95m/地上25階地下3階
竣工予定・ゼネコン
自由が丘東地区のスケジュールは、下記の予定です。
- 2025年10月以降:都市計画決定
- 2026年度:市街地再開発組合設立
- 2027年度:検知変換計画作成
- 2028年度:工事着工
- 2031年度:工事完成
またゼネコン等は、2025年時点では未定となっています。
【参考】自由が丘東地区都市計画(案)
自由が丘再開発のポイント
ここでは、自由が丘エリアの再開発のポイントをまとめてご紹介します。
2026年、地上15階のタワーマンションが完成

高層建築物が少ない自由が丘エリアにおいて、地上15階の規模は大きなインパクトとなることが予想されます。
おしゃれなテナントが入居予定
1階部分には用途制限が設けられ、入居テナントは下記用途限定となる予定です。
- 物品販売業を営む店舗、飲食店
- 郵便局、銀行の支店、美容院その他これらに類するサービス店舗
- 子育て支援施設、高齢者福祉施設
- 病院・診療所
自由が丘らしい、スイーツやカフェ、ファッション雑貨等の店舗が入居すると予想されます。
道路の拡幅

自由が丘エリアは、道幅が狭いことも長年の課題でした。そのため再開発では、壁面の位置制限が定められています。

具体的には、下記寸法でのセットバックが予定されています。
- カトレア通り、女神通り(1号壁面) (※現行の制限なし)
・前面道路の路面の中心から高さ3m以下の部分は道路境界線から2.6m
・地盤面からの高さが24mまでの部分は道路境界線から0.75m
・地盤面から高さ24mを超える部分は道路境界線から4.0m
- すずかけ通り、駅前広場(2号壁面) (※現行の制限なし)
・地盤面から高さ24m以下の部分は都市計画道路計画線から0.5m
・地盤面から高さ24mを超える部分は都市計画道路計画線から4.0m
※前面道路の路面の中心からの高さ2.5m以上は、庇、戸袋、開口部の外開き部分は除く
まとめ
自由が丘再開発は、老朽化や交通混雑といった課題を解決しながら地域の魅力を高める大規模な都市再生プロジェクトです。2026年には駅前に地上15階の複合タワーが誕生予定で、商業・住宅・公共施設が融合した新しい街並みが形成されます。
さらに東地区でも再開発計画が進行中で、2030年代にかけて自由が丘の景観と利便性が大きく変わる見込みです。