大成建設、CO2削減目標でSBTi国際認証を再取得、2050年にネットゼロ目標

大成建設株式会社(代表取締役社長:相川善郎)は8月4日、同社が策定した環境目標「TAISEI Green Target 2050」における二酸化炭素削減計画について、国際的なイニシアティブであるSBTiから「NEAR-TERM SCIENCE-BASED TARGETS」および「Net-Zero Target」の認定を取得したと発表しました。
科学的根拠に基づく削減目標が国際認証を取得
今回承認されたのは、2030年および2050年に向けた温室効果ガス排出量の削減目標です。これらの目標は、Science Based Targets initiative(SBTi)による厳格な審査を経て、「NEAR-TERM SCIENCE-BASED TARGETS」と「Net-Zero Target」の両方の認証を獲得しました。
SBTiは、企業の温室効果ガス削減目標がパリ協定で定められた水準と合致しているかを科学的に検証する国際機関です。CDP、国連グローバル・コンパクト、WE MEAN BUSINESS COALITION、世界資源研究所、国際自然保護団体という5つの権威ある組織が共同で運営しています。
具体的な削減目標の内容
大成建設が設定した削減目標は、2022年度を基準年として以下の数値を掲げています。
■2030年までの中期目標
・スコープ1・2:42%削減
・スコープ3(カテゴリー1+11):25%削減
■2050年までの長期目標
・スコープ1・2:CO2排出量ゼロ
・スコープ3(カテゴリー1+11) サプライチェーン CO2排出量 0
スコープ1・2は企業が直接管理できる排出源を指し、スコープ3は取引先や協力会社を含むサプライチェーン全体からの間接的な排出を意味します。
パリ協定に準拠した科学的アプローチ
「NEAR-TERM SCIENCE-BASED TARGETS」:企業が科学的根拠に基づいて、パリ協定の目標である“世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑える”ことに貢献するために設定した、5~10年後の温室効果ガス排出量削減目標。
一方、「Net-Zero Target」認証は、2050年までにスコープ1、2、3のすべての温室効果ガス排出量を実質的にゼロにするという長期目標が科学的に妥当であることを証明しています。
継続的な環境配慮への取り組み
今回の認証取得は、2019年に受けた前回の認定内容を更新したものです。大成建設は、環境問題への対応を企業活動の根幹に位置づけており、定期的に目標の見直しと強化を行っています。
同社は、グループ理念「人がいきいきとする環境を創造する」を実現するため、建設業界において先駆的な環境対策を推進しています。今後も事業活動を通じて、持続可能な環境配慮型社会の構築とカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを継続していく方針を明らかにしました。
建設業界における環境対策の重要性
建設業界は、資材調達から施工、建物の運用に至るまで、様々な段階で温室効果ガスを排出する特性があります。そのため、業界全体での環境負荷軽減への取り組みは、地球規模での気候変動対策において重要な意義を持っています。
大成建設による今回の認証取得は、建設業界における環境配慮の模範的な事例として注目されており、他の企業による同様の取り組みを促進する効果も期待されています。
出典情報
大成建設株式会社リリース,グループ長期環境目標「TAISEI Green Target 2050」の CO 2 削減目標が SBTiから Net-Zero Target の認定を取得,https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/assets_cms/pdf/10585.pdf