大和ハウス工業、大宮駅西口に大型複合施設を建設、2027年春開業予定の新ランドマーク

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埼玉県さいたま市の大宮駅西口で、注目の大型開発事業が本格的にスタートしました。大和ハウス工業、大和ハウスリアルティマネジメント、東日本旅客鉄道の3社が共同で進める「(仮称)桜木PPJ」プロジェクトが、2025年4月15日より建設工事に入っています。

この開発事業は、市営の桜木駐車場用地を活用した大規模な複合施設建設計画です。総延床面積30,000平方メートルを超える大型複合施設が2027年春の完成を目指しています。

5つの棟からなる多機能複合施設

建設される施設は、商業棟、オフィス棟、駐車場棟、フィットネス棟、MICE・結婚式場棟の5棟で構成されます。さいたま市は桜木駐車場用地を、人・物・情報が集結し新たな価値を生み出す場所として位置づけ、2023年1月に公募型プロポーザルを実施しました。

大宮駅は埼玉県内で利用者数第1位を誇り、大宮エリアも「SUUMO住みたい街ランキング2025 首都圏版」で第2位に選ばれています。JRの在来線・新幹線、私鉄など計12路線が乗り入れる交通の要衝で、駅周辺には大型商業施設や住宅が集積した便利な立地です。

ウェルビーイング拠点としての新コンセプト

この施設は「Omiya Well-being Station」をコンセプトに、新しいビジネス、文化、生活スタイルを創出するウェルビーイング拠点として開発されます。訪れる人々が充実感を得られる場所を目指し、3つのテーマを推進していきます。

生活と仕事の充実を支援

健康づくりに貢献するフィットネス棟や、商業棟内のスーパーマーケット、クリニックモールにより、日常生活に必要なサービスを便利に利用できる環境を整備します。オフィス棟では大宮から新しい事業を発信するシェアオフィスと、地域コミュニティを活性化させる交流スペースを設けます。

地域文化との触れ合いを創出

「鉄道のまち大宮」という特色を活かし、実際の鉄道車両を展示する「電車ひろば」を設置します。新幹線停車駅の立地を活用し、新幹線荷物輸送「はこビュン」を利用した東日本エリアの食文化をつなぐ取り組みも実施します。

地域コミュニティの結束を強化

災害時には駐車場を帰宅困難者の一時避難場所として開放し、非常用トイレやかまどベンチを整備します。結婚式からMICEまで多目的に利用できる式場も設置し、株式会社ブラスが運営を担当します。

プロジェクトの経緯と今後の予定

この開発事業は2023年7月のさいたま市への提案書提出から始まり、同年10月に優先交渉権者として決定されました。2024年3月に基本協定が締結され、2024年4月に事業地の引き渡しが完了しています。2025年4月15日の着工を経て、2027年春の竣工・開業を目指しています。

参画企業の実績と特色

大和ハウス工業は1955年創業以来、戸建住宅を中心に賃貸住宅、商業施設、事業施設など幅広い分野で事業を展開しています。大和ハウスリアルティマネジメントは不動産事業とホテル事業を手がけ、「ダイワロイネットホテルズ」を国内76か所で運営しています。

東日本旅客鉄道は新たな成長戦略「Beyond the Border」を推進し、「すべての人の心豊かな生活」の実現を目標としています。デジタルプラットフォームを活用した価値創造や、東京圏と地方をつなぐネットワークの向上に取り組んでいます。

2027年春の開業に向けて建設工事が進められており、大宮駅西口の新たなランドマークとして、埼玉県全体の魅力向上への貢献が期待されています。

出典情報

大和ハウス工業株式会社リリース,■さいたま市「大宮駅」西口の新しいランドマーク 桜木駐車場用地活用事業「(仮称)桜木PPJ」着工,https://www.daiwahouse.co.jp/about/release/house/20250423123616.html