竹中工務店ら8社が手がけるグラングリーン大阪、国土交通省の緑地認定制度で最高評価を獲得

三菱地所株式会社を代表とする開発事業者グループとうめきたMMOは、2025年3月18日、グラングリーン大阪(うめきた2期地区)の緑地整備及びマネジメント計画が、国土交通省の「優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG)」において最高ランクとなる「トリプル・スター」の認定を受けたことを発表しました。

TSUNAGとは

TSUNAGは2024年度に創設された制度で、気候変動対応や生物多様性確保、人々の健康(Well-being)向上などの社会課題に対して、緑地機能への期待が高まる中、民間投資を通じた緑地活用を促進するために国土交通省が設けた評価・認定の仕組みです。

この制度では、緑地の「量」と「質」の両面から評価が行われ、3段階のランク(トリプル・スター、ダブル・スター、シングル・スター)が付与されます。グラングリーン大阪は、その最高ランクである「トリプル・スター」を取得しました。

評価されたポイント

今回の認定では、「うめきた公園」と「北館・南館」を含む区域が対象となり、以下の点が高く評価されました。

・緑地の量: 街区全体の37%という豊かな緑地割合

・緑地の質: 約320種、約1,600本もの多様な植栽による二酸化炭素固定効果

・生物多様性への配慮: 鳥類・昆虫類の目標誘致種56種を定めた緑地整備と維持管理計画

・健康増進への貢献: 来街者の健康・運動を促進するパークマネジメントとエリアマネジメントの取り組み

グラングリーン大阪のデザインは「ランドスケープファースト」の思想に基づき、公共空間と民間施設の境界を越えてシームレスに緑地が整備されている点も特徴です。

今後の展開

3月21日には南館がグランドオープンを迎え、「みどり」あふれるサステナブルなまちづくりがさらに拡大します。開発事業者とうめきたMMOは、この整備・管理運営を通じて、日本のまちづくりGX(Green Transformation)の推進に貢献していく方針です。

関係組織について

このプロジェクトは、三菱地所株式会社、大阪ガス都市開発株式会社、オリックス不動産株式会社、関電不動産開発株式会社、積水ハウス株式会社、株式会社竹中工務店、阪急電鉄株式会社、うめきた開発特定目的会社からなる8社のジョイントベンチャーが開発を担当しています。

また、一般社団法人うめきたMMOは2023年6月に設立され、うめきた公園のパークマネジメントとグラングリーン大阪全体のエリアマネジメントを一体的に運営しています。この組織は公民連携による管理運営を通じて、良好な景観形成や街区ブランディングの向上に努め、最終的には関西および日本全体の国際競争力強化と持続的発展に寄与することを目指しています。

グラングリーン大阪は、環境に配慮した都市開発の先進的モデルとして、これからの日本のまちづくりの方向性を示す象徴的なプロジェクトとなっています。

出典情報

株式会社竹中工務店リリース,グラングリーン大阪における良質な緑地の整備・マネジメント計画がTSUNAG 最高評価「トリプル・スター」を取得~日本を先導する緑地開発プロジェクトとして、まちづくり GX に貢献~,https://www.takenaka.co.jp/news/2025/03/04/pdf/20250318_Release_grandgreenosaka_tsunag.pdf