アクティオ、建設業界向けにBIM/CIM実益化「ICT施工トレーニングパッケージ」リリース
総合建設機械レンタルの株式会社アクティオ(本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長兼COO:小沼直人、以下アクティオ)は、ペーパレススタジオジャパン株式会社(東京都港区、代表取締役:勝目高行、以下PLSJ)と協力し、福井コンピュータ株式会社(福井県坂井市、代表取締役CEO:杉田直、以下福井コンピュータ)によるICT施工ソフトウェア教育用ライセンスの提供および、株式会社NTTPCコミュニケーションズ(東京都港区、代表取締役社長:工藤潤一、以下NTTPC)のクラウド型プラットフォーム実行環境を利用した、BIM/CIM※1を実益化するためのワンストップサービス「ICT施工トレーニングパッケージ」を、全国の建設会社向けに、2024年6月20日(木)から提供開始いたします。
背景
国土交通省が「2023年度よりすべての詳細設計・工事でBIM/CIM原則適用」※2の方針を発表したことにより、詳細設計および工事において、一部の内容が義務化されることとなりました。これにより、日本におけるBIM/CIMの必然性が日に日に増している状況です。
BIM/CIMは、建設プロジェクトの計画、設計、施工、維持管理の各段階で情報をデジタル化し、関係者間での共有を容易にすることで、建設生産・管理システムの効率化を図るものとなります。また、国土交通省は、安全かつ生産性の高い建設現場の実現に向けた「i-Construction 2.0~建設現場のオートメーション化~」※3を策定しました。
これは生産性の向上と安全な作業環境の実現を目指しており、2040年度までに建設現場の省人化を少なくとも3割、生産性を1.5倍向上させることを目標に掲げています。その一方でBIM/CIMへの取り組みの恩恵を享受できている建設会社は少なく、より実務に即した実益的な取り組みが今後の課題となっています。
特に土木関連の建設会社のBIM/CIMの活用、ICT施工への取り組みは急務な状況ではあるものの、導入にかかる費用や活用に向けた実践的な教育、人的リソースの確保など、導入から活用に向けた取り組みを始めるにあたっては一定の障壁があると言えます。
※1 BIM/CIM:Building Information Modeling/Construction Information Modelingの略称。計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図ることを目的としているもの。
※2 出典:令和5年度BIM/CIM原則適用について(国土交通省 第9回BIM/CIM推進委員会 令和5年1月19日 資料1)
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001510002.pdf
※3 出典:i-Construction 2.0~建設現場のオートメーション化~(国土交通省 令和6年4月)
https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/content/001738240.pdf
サービスの概要
このたび提供する「ICT施工トレーニングパッケージ」は、ICT施工に必須の6つの要素(起工測量、設計・モデリング、AR/VR、マシンガイダンス、マシンコントロール、出来高・出来形管理)を、「e-Learningによる基本スキルの習得」と「BIM/CIMプロジェクトOJT※4」の2つの観点からサポートいたします。
コンサルティングと教育、教育環境(VDI※5・最新測量機器・ICT建機など)および実案件に向けた実践的なBIM/CIM活用をワンストップで提供し、1年間のトレーニング期間を経ることにより、「BIM/CIMを導入したいがどう進めればいいかわからない」、「BIM/CIMの必要性は理解しているが、手をつけられていない」、「ICT機材を導入しても、ちゃんと使えるか不安を感じている」というお客様の課題に寄り添い、BIM/CIM導入による実益を最大限享受できるように支援いたします。
※4 OJT:On-The-Job Training(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の略称。実際の職場で実践を通して学ぶ訓練のこと。
※5 VDI:Virtual Desktop Infrastructure(バーチャル・デスクトップ・インフラストラクチャー)の略称。仮想デスクトップ基盤のこと。PCのデスクトップ環境をサーバー上に集約し、サーバー上で稼働させる仕組み。
サービスの特徴
(1)e-Learningによる基本スキルの習得
現場でICT建機を活用するために求められる基本的な知識および概論、具体的な操作方法を動画でわかりやすく解説します。
(2)実案件をテーマにしたBIM/CIMプロジェクトOJT
アクティオのICT建機とPLSJのデジタルデータ処理のスペシャリストが実案件をベースに支援いたします。OJTによる実践教育から活用支援までをカバーしているため、BIM/CIM導入および取り組みにおける課題解決が期待できます。
(3)お手持ちの端末ですぐに利用可能
NTTPCのVDIシステム「VDIクラウド for デジタルツイン®」を用いることで、福井コンピュータが提供する3D点群処理システム「TREND-POINT」、BIM/CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE」のライセンスにアクセスが可能※6になります。新たにPCを準備したり、購入したりする必要はなく、お手持ちの端末ですぐに利用が可能です。
※6 「TREND-POINT」「TREND-CORE」に関しては、あくまでも教育用ライセンスのため、実務での使用は不可。サービス終了後は、新たにライセンス購入が必要となる。
ご参考:TREND-POINT(https://const.fukuicompu.co.jp/products/trendpoint/)
ご参考:TREND-CORE(https://const.fukuicompu.co.jp/products/trendcore/)
本発表に関するエンドースメント
NTTPCコミュニケーションズ
代表取締役社長 工藤 潤一
NTTPCは、建設業界のデジタルトランスフォーメーションを推進するために、最新のクラウド型プラットフォーム「VDIクラウド for デジタルツイン®」を提供しています。
このたびのICT施工トレーニングパッケージにおいて、福井コンピュータ様の先進的なICT施工ソフトウェアと連携することで、建設現場の効率化と生産性向上を支援します。
建設業界の皆様が、ICT技術を最大限に活用し、安全で効率的な現場運営を実現できるよう、全力でサポートいたします。
今後の展望
アクティオは、今後も建築業務のIT化および効率化の拡大を図るうえで、同様の課題をもつ建設業界の課題解決をBIM/CIMの導入コンサルティング領域で支援し、建設業界および土木現場における生産性向上に寄与してまいります。
株式会社アクティオ 概要
会社名 株式会社アクティオ
所在地 東京都中央区日本橋3-12-2 朝日ビルヂング7階
代表者 代表取締役社長兼COO 小沼直人
事業内容 建設機械レンタル
建設用機械器具等のレンタル・リース・販売及びこれらに付随する業務
Webサイト https://www.aktio.co.jp/
■ペーパレススタジオジャパン株式会社 概要
会社名 ペーパレススタジオジャパン株式会社
所在地 東京都港区赤坂2-9-11 オリックス赤坂2丁目ビル
代表者 代表取締役 勝目高行
事業内容 BIMにおける導入コンサルティング事業、プラットフォーム事業
Webサイト https://www.paper-less-studio.net/toplp/
■福井コンピュータ株式会社 概要
会社名 福井コンピュータ株式会社
所在地 福井県坂井市丸岡町磯部福庄5-6
代表者 代表取締役CEO 杉田直
事業内容 測量土木CADソフトウェアの開発及び販売
Webサイト https://const.fukuicompu.co.jp/
株式会社NTTPCコミュニケーションズ 概要
会社名 株式会社NTTPCコミュニケーションズ
所在地 東京都港区西新橋二丁目14番1号 興和西新橋ビルB棟
代表者 代表取締役社長 工藤潤一
事業内容 NTTPCはNTTグループにおける国内中小企業向けICTサービスのエキスパートとしてシンプルで安価な各種サービスを提供しています。ネットワーク事業・クラウド / データセンター事業に加え、AI/IoT、デジタルツイン分野にも積極的に取り組んでおり、2022年より、建設・製造DXのための3次元モデル向けクラウドプラットフォーム「VDIクラウド for デジタルツイン®」を提供しております。
Webサイト https://www.nttpc.co.jp/
※「VDIクラウド for デジタルツイン」は株式会社NTTPCコミュニケーションズの登録商標です。
本商品に関するお問い合わせ先
株式会社アクティオ 道路機械事業部 ICT営業部 担当:日南
TEL: 03-6666-2262