Arent、【調査】BIM活用に関して効果を実感していない企業が7割弱
建設DXを推進する株式会社Arent(東京都中央区、代表取締役社長:鴨林広軌、以下Arent)は、日本経済団体連合会の後援を受けて2024年4月17日に実施したハイブリットセミナー「世界でも類を見ない建設DXセミナー」において、建設業界におけるBIM活用の実態に関するアンケートを実施しました。
この調査により、39%の企業がBIMを導入し、活用できている一方で、37%が導入はしたものの活用できていないと回答。これは技術の有効活用に課題が残ることが示唆されています。一部の企業では3D可視化やデータ整合性の向上などの効果が実感されるも、情報の統合や効率化に至っていません。さらに、懸念や障壁には人材不足や技術的な課題、組織文化の変化などが挙げられ、BIMのデータ活用が不十分であることが明らかになりました。
【アンケート結果抜粋】
▼アンケート全文は以下よりご覧いただけます。
https://note.com/arent3d/n/n06df0a6d8965
▼DXの実態調査の結果はこちらからご覧いただけます。
https://note.com/preview/nf203a2d57ca7?prev_access_key=edd58c28192256496bc07ac406964776
BIMの導入状況
39%の企業がBIMを導入し、活用できていることが示されています。一方、37%がBIMを導入したものの活用できていないと回答しており、技術の有効活用には課題が残ることがうかがえます。導入検討中の企業は7%であり、これはBIMの機能や利点について十分な理解がある可能性を示唆しています。
また、情報収集している企業が12%であり、BIMに関心を持っている企業の一翼を担っています。一方で、特に検討していない企業は1%と少なく、建設業界においてBIMの重要性が認識されつつあることがうかがえます。
BIM導入によって得たメリット
一部の企業ではBIMの導入によるメリット・効果が得られていると実感できる場面もある一方で、その効果を実感できないという声も相当数あります。特に、3D可視化によるコミュニケーションや理解度の向上、データの整合性の強化などは一定の効果が示されています。
しかし、実感できる場面がない部署が27%もあり、BIMの導入が情報の統合や効率化に不十分であることが示唆されます。BIMは単なる3DCADとは異なり、情報の活用に重点を置いています。視覚的な表現は重要ですが、それだけではBIMの真の意味を実現できません。
BIM導入のメリットが感じられない場面
自社のDX推進に関して、メリット・効果を実感できない部署が23%という結果になりました。特に、既存のCAD業務との組み合わせにより二重作業が生じたり、確認申請のために紙やPDF出力が必要となり手間が増加するなど、作業効率に影響を及ぼす要因が指摘されています。
また、BIM導入に伴う習熟にかかる時間や協力会社との連携、システムの維持費や標準化の負担、人材育成のコスト、建材のBIMデータの流通など、さまざまな課題が示されています。
BIM導入の効果
BIM導入者の方々によると、32%が期待した効果が得られており、さらに40%がそれほどの効果を感じないと回答しています。一方、14%は期待した以上の効果を感じておらず、14%は効果を測定できていないとのことです。
この結果から、BIMの効果については期待以上のものを感じている方もいれば、逆に期待以下の方もいることがわかります。測定できていないという回答もあり、BIMの効果を客観的に評価するためには、効果の測定や評価方法の見直しが求められるかもしれません。
【調査概要】
今回のアンケートは2024年4月17日に開催した「世界でも類を見ない建設DXセミナー」に参加した152社、419名を対象に実施しました。
主な対象は以下のとおり
- 設計事務所:総合設計事務所
- 設計事務所:専門設計事務所
- 施工会社:総合建設業
- 施工会社:専門工事会社
- 施工会社:ハウスメーカー
- 維持管理会社
【株式会社Arentについて】
「暗黙知を民主化する」をミッションに、建設業界のDX推進を行うスペシャリスト集団です。顧客志向を徹底し、日本企業の高度な技術をシステム化、デジタル事業化しています。
■会社概要
名称:株式会社Arent
所在地:東京都中央区八丁堀2-10-7 日本瓦斯八丁堀ビル8F
代表者:代表取締役社長 鴨林広軌
設立:2012年7月2日
資本金:5億4,498万円
事業内容:建設業界を中心としたDXコンサルティング、システム開発、システム販売
Web:https://arent.co.jp/
お問い合わせ:info@arent3d.com