スマートホームとは?簡単に解説|できることや注意点
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トレンドワード:スマートホーム
「スマートホーム」についてピックアップします。インターネットを介して家電が操作できることで、新しい暮らしが実現します。本記事ではスマートホームのメリットやできること、注意点についてご紹介します。
スマートホームとは
スマートホームとは、家電等をインターネットで繋ぎ、自由にコントロールできる住宅のことを指します。経済産業省では「子育て世代、高齢者、単身者など、様々なライフスタイル/ニーズにあったサービスをIoTにより実現する新しい暮らし」と定義されています。IoT家電をスマホ等で制御することで、安心で安全な暮らしが実現します。
スマートハウスとの違い
スマートホームは主に「家電のインターネット制御」を行うため、手持ちのスマホや家電ですぐに導入可能です。
一方でスマートハウスは「家全体のIT化」を行うという違いがあります。太陽光発電や蓄電池といった設備が必要になるため、初期費用が比較的高額です。またスマートハウスは特に省エネに重点を置いており、HEMSホームエネルギーマネジメントシステム)を活用します。
スマートハウスについて詳しくは、下記記事をご覧ください。
スマートホームの必要設備
スマートホームでは、主に以下のような設備が必要になります。
- スマートホーム対応家電
- インターネット環境
- スマートハブ、スマホ
スマートホームの実現には、専用の対応家電が必要です。家電選びの際には、「AI搭載」「スマホ対応」といった機能表示があるタイプを選びましょう。
また使用にはインターネットが必須のため、Wi-fi環境が整っている必要があります。家電操作の際には、アレクサやグーグルホームといった「スマートハブ」や、スマホを使用します。
スマートホームでできること
ここでは、スマートホームで実現できることをご紹介します。単にスマホで操作できるだけでなく、生活の質をワンランクアップさせてくれる機能も多いです。
①声で家電を操作
アレクサやグーグルホームといったスマートスピーカーを使用すれば、声掛けをするだけで家電の操作が可能になります。具体的には、照明器具、TV、エアコン等の家電のON-OFFや各種設定ができます。
作業中でも手を離さずに操作ができることで、日常生活が便利になるでしょう。また専用のリモコンが不要になりスマホ1台で済むため、家の中がスッキリするのもメリットです。「リモコンを無くしてしまった」というトラブルも起こりにくくなります。
②省エネ
スマートホームで家電を制御することで、省エネ効果が実現します。製品によって仕様は異なりますが、具体的には「室温が設定温度になったら冷房を切る」、「TVやエアコンの消し忘れを自動で制御する」といった設定が可能です。これにより無駄なエネルギーの消費を削減でき、省エネに繋がります。
③セキュリティ向上
スマートホーム関連の設備として、スマートロック、スマートカメラ、スマートセンサーといった製品があります。これらを活用することで、セキュリティ機能を強化できます。
万が一不審者がドアを開けようとした時にはアラームが検知し、スマホにお知らせしてくれるため安心です。また普段の生活でも、オートロック機能により鍵の閉め忘れを防止できます。
さらにスマートカメラを使えば、自宅の見守りも可能になります。ペットや小さいお子様のほか、介護が必要な家族の様子も分かるため安心感が得られるでしょう。
④外出先から遠隔操作
スマートホームで各家電を接続すれば、遠隔操作が可能になります。たとえば「家に帰る時間に合わせてエアコンで快適な室温にしておきたい」、「TVの消し忘れが気になる」という場合でも、外出先から操作できて便利です。
共働き家庭の増加に伴い、家事を楽にする機能も充実しています。特に洗濯機では、衣類を入れておくだけで遠隔で洗濯・乾燥まで完了できるタイプが人気です。これまでは帰宅してからしかできなかった家事を前もって行えることで、時短に繋がります。
スマートホームのメリット
スマートホームの主なメリットとしては、下記が挙げられます。
- 生活が便利になる
- 電気代の節約
- QOLの向上
スマートホームは、様々な家電をインターネットやスマホと連携させることで、生活が格段に便利になります。家の外からでも家電や照明、セキュリティシステムを制御したり、自動化されたタスクをプリセットしたりできます。またセンサーやタイマーを利用して無駄な消費を抑制できるため、電気代の節約にもつながります。
さらに使用者の好みや生活パターンに合わせて、自由にカスタマイズできるのもメリットです。一人ひとりに合わせた使いやすい設定やシーンを作成することで、より快適な生活が実現できます。
スマートホームのデメリット・注意点
一方でスマートホームには、デメリットや注意点もあります。
- 導入コストが掛かる
- 必要のない機能も
- ハッキングのリスク
スマートホームのシステムは比較的簡単に導入できますが、新しく購入する場合にはある程度の初期投資費用が掛かります。また多機能なタイプは魅力的に見えますが、実際の生活ではあまり使わないというケースも多いです。
さらにインターネットを介して家庭内のデバイスが制御されることで、セキュリティ上のリスクが発生します。ハッキングで不正な操作が行われる可能性があるため、セキュリティ対策が重要です。不十分なセキュリティ対策を施したシステムは脆弱性を抱えており、プライバシーが侵害される可能性があります。これらのデメリットを十分に考慮し、導入前に十分な調査と検討を行うことが重要です。
まとめ|スマートホームで効率アップ
スマホで操作できる家電の種類は増えており、将来的にはスマートホームが当たり前になるかもしれません。遠隔操作や省エネ機能など便利なメリットが多く、生活の質が向上するでしょう。ただし導入コストやハッキングのリスクも抱えているため、しっかり検討するのがおすすめです。