セーフィー、NTTソノリティが追加出資によりBONXを子会社化。国内外の現場DXを牽引

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Category:建築DX
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株式会社BONX(本社:東京都中央区、代表取締役:宮坂 貴大、以下「BONX」)、NTTソノリティ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:坂井 博、以下「NTTソノリティ」)、東日本高速道路株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 由木 文彦、以下「NEXCO東日本」)、セーフィー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)の4社は、それぞれの持つアセットを結集し、様々な現場業務向けのデジタルソリューションの間口を広げ、現場DXの事業を加速してまいります。

この度、「世界は僕らの遊び場だ」を掲げて現場コミュニケーションのワンストップソリューション「BONX WORK」を展開しているBONXは、株式の過半数取得によりNTTソノリティの子会社になりました。さらに今回のラウンドには、NEXCO東日本、セーフィーのCVCであるセーフィーベンチャーズ株式会社も新規投資家として参画しています。BONX、NTTソノリティ、NEXCO東日本、セーフィーの各社が持つ独自技術やノウハウ、様々なアセットでデスクレスワーカーの課題解決に向け連携を強化してまいります。

背景と目的

建築土木、医療介護、小売流通、宿泊、飲食などの現場で働く人々「デスクレスワーカー」は日本国内だけで4,000万人いると言われていますが、人手不足の深刻化、現場のひっ迫といった課題が昨今顕在化してきています。さらに2025年には日本の人口に占める高齢者の割合が30%に近づき、課題は深刻化することが予想されています。

このままでは世界に誇るクオリティを持つ日本の「現場」を維持することができません。デジタル技術を活用して現場業務を変革する「現場DX」はまさに国家的なアジェンダとなりつつあります。

BONXは音声コミュニケーションを軸に現場DXを推進してきましたが、近年生成AIの登場に伴い音声インターフェイスへの期待は高まっています。同僚だけでなくAIとも声で自然にやりとりをしながら現場業務をより効率的に進め、現場労働の付加価値を向上させていくという未来が期待されています。

その未来をいち早く実現するために、2024年4月からBONXに資本参加しているNTTソノリティは、BONXに追加出資をして子会社化することを決断しました。国内最大級の研究機関であるNTTの研究所から生まれたNTTソノリティの音響技術と、IT‧通信事業者であるNTTグループの様々な知見をさらに活用して事業を加速します。

NEXCO東日本とセーフィーも新規投資家として参画します。

国内屈指のインフラ事業者であるNEXCO東日本が高速道路の維持‧管理‧運営を行うなかで培ってきたノウハウを活用し、現場のニーズにあった製品開発やソリューションの提案に繋げていきます。

そして、クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィーと共に、「映像 =目」と「音声=耳」

を融合したソリューションを共同開発していきます。

NTTソノリティ‧NTTグループ、NEXCO東日本、セーフィーの各社が持つ力を結集し、BONXは国内No. 1を目指すだけでなく、現場業務向けのデジタルソリューションをさらに海外にまで展開することを目指します。

(※1)テクノ‧システム‧リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2023)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(54.1%)

今後の具体的な展開

NTTの独自技術を搭載した新たな製品開発

今年4月にNTTソノリティとBONXは共同開発でオープンイヤー型イヤフォン「BONX intro knot」を発売。さらに年内には、デスクレスワーカーが働くあらゆる環境に対応できるコミュニケーションデバイスとして開発された「BONX Stick」の発売を予定しております。

BONX StickはスマートフォンとBluetooth®接続された本製品を胸元に装着し、有線タイプのイヤフォンを本体に差し込んで使用する形になっています。これにより、耳への負荷の軽減、バッテリーの増強、共有端末としての利便性の向上を実現しました。本製品には周囲の音をカットして話者の声だけを届けるNTTの特許技術(※2)を搭載。建設現場などの騒音下やBGMの大きい店内などにおいて快適なコミュニケーションが可能となります。

(※2) NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した技術です。

AI等を活用したソリューションの順次拡大

AI技術の進化によって実現可能なことの幅は飛躍的に広がりました。現場DXを推し進めていくには、AIの活用が必要不可欠です。BONXとNTTソノリティは、デスクレスワーカーの耳元に常にいる「音声インターフェイス」としての立ち位置を活かし、会話解析や音声入力による記録作成、リアルタイム通訳などのソリューションを順次展開してまいります。

インフラ事業者への展開

NEXCO東日本は、営業延長3,943kmの高速道路の維持‧管理‧運営や、四車線化を含む約320kmの建設において、安全管理の高度化や業務の効率化を推進しています。そのため、屋外、騒音といった様々な現場環境下におけるデスクレスワーカーのニーズを的確に反映させ、画像や音声、AIとの連携などを活用した現場向けDXソリューションを提案していきます。

セーフィー連携

クラウドカメラ「Safie(セーフィー)」とは、映像と音声を融合したソリューションを共同で開発しています。映像データと音声データを組み合わせ、意思決定に必要な情報をスムーズに取得し、業務改善を促進できます。

例えば、建設現場の危険エリア内を映した「Safie」カメラの映像データと、BONXから取得した現場監督や現場従事者同士の会話データ、ヒヤリ‧ハット情報などを紐づけることで、危険予知活動(KY活動)時の安全指導に提示する根拠として活用したり、振り返り時の原因分析に活用したりすることが可能になります。これにより、事故の防止対策や管理の効率化を実現します。

各社コメント

株式会社BONX 代表取締役 宮坂 貴大

創業10年という節目のタイミングで、NTTソノリティ‧NTTグループという強力な事業パートナーとの関係性を一層強固なものとし、さらにNEXCO東日本とセーフィーという各分野のリーダーを新たにパートナーとして迎え入れられたことを本当に嬉しく思っていますし、各関係者の皆様には心から感謝しています。

素晴らしいプロダクトを作ってあらゆる現場で笑顔を増やして行きたいという思いで取り組んできたこの事業ですが、この数年で「現場DX」への関心が飛躍的に高まり、音声インターフェイスを提供する我々に求められることも大きく変わってきていると実感しています。

現場に対する深い理解と最新のテクノロジーを扱いこなすスキルや知識、スタートアップの機動力と大企業の豊富なアセット、そして想いを持った人々。こうしたものを組み合わせないと現場DXは進んでいきませんが、一社で全てを揃えるのは困難です。今後もビジョンに共感する仲間を増やしてこのアライアンスを拡大しながら様々な業界をリードし、そして世界にも打って出て行きたいと考えております。進化する「チームBONX」の今後にご期待下さい。

NTTソノリティ株式会社 代表取締役社長 坂井 博

今回の出資でBONXとNTTグループはより強固な関係になります。BONXはデスクレスワーカーのスマートなコミュニケーションツールとして、すでに様々な業界の様々な現場に浸透していますが、今後は当社のデバイスとBONXのソフトウェアをより高いレベルで有機的に連携させ、ストレスがない快適なUI/UXを追求してまいります。

そして、私たちが見据えているコミュニケーションの先にある未来(=現場DX)をより皆様に実感していただけるような、業界ソリューションとの連携をBONXとともに進めてまいります。ご期待ください!

東日本高速道路株式会社 取締役 兼 常任執行役員 サービスエリア・新事業本部長 吉見 秀夫

騒音などの厳しい環境下でも快適にコミュニケーションが取れるBONXは、当社事業との親和性、適用性が高いと考えております。また、今後、現場で働く「人」の重要性はさらに高まり、その方々へ快適なソリューションを提供したいというBONXとは想いを同じくしています。

今後、担い手不足が大きな課題となるインフラの建設‧管理の現場に、安全管理や業務効率化に役立つ現場のDXソリューションを拡大させ、デスクレスワーカーの負担軽減と働き方の改善に寄与することで、様々な社会課題解決の一助となるものと考えておりますのでご期待ください。

セーフィー株式会社 代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平

宮坂さんとは2014年の創業したタイミングやIoTを創っている共通項があり、仲間としてとても尊敬しています。僕もBONXのプロダクトは大好きで、実際に使ってみてその素晴らしさを実感しており、社内のメンバーにも勧めた結果、出資に向けた話し合いを始めました。風切り音のノイズキャンセルやクリアな音声、使い勝手の良いUI/UXなど、多彩な機能が揃っており、’現場DX’を目指す皆さんにとっても役立つと思います。

また、今回の出資に関わっているNTTグループ様、NEXCO東日本様は当社の重要なパートナーであり、日本の8掛け社会に向けたアナログ規制緩和‧撤廃を基に、4社で新しい世界を切り開いていけると信じています。’目’と’耳’を持ったLLMを介し、マルチモーダルなAIを活用できるこの時代だからこそ、’現場DX’ソリューションをしっかりと作っていきたいと思っていますのでご期待ください。

会社紹介

株式会社BONX

いつでもどこでも声でつながる現場コミュニケーションのワンストップソリューション「BONX WOR K」を提供しています。グループトーク、ライブ配信、テキストチャット、録音/文字起こしなど、現場で働く「デスクレスワーカー」に必要な機能が揃っています。ハードウェアとソフトウェアをセットで開発‧提供することで、現場業務に最適化されたUXを実現。高品質な音声コミュニケーションから現場DXを支えます。

https://bonx.co

NTTソノリティ株式会社

最先端の音響信号処理技術を用いて音響関連事業を行う会社として2021年9月1日に設立されました。

「音のテクノロジーで心を動かし、新しいスタンダードを作っていく。」というパーパスのもと、音を仕分ける‧音を閉じ込める‧特定の音を見つけ出す、の3つの技術を使い、ビジネスやプライベートなどさまざまなシーンで一人ひとりに快適な音響空間を実現する製品やサービスを提供しています。

2022年、音響ブランド「nwm(ヌーム)」を発表。音を操る2つのコア技術を軸に約2年で5製品の音響デバイスを生み出し、 耳の課題、QOLの向上に大きく貢献。イヤフォンなのに、まるでスピーカーのような新体験、耳スピーカー「耳スピ」の展開により、音の技術で世の中の課題を解決する音響ブランドへ成長しています。

https://ntt-sonority.com

東日本高速道路株式会社

NEXCO東日本グループは、東日本地域における高速道路の管理事業、建設事業、サービスエリア事業および高速道路関連ビジネスを行っています。また、2021年より高速道路会社としては国内初となるアクセラレータープログラム「ドラぷらイノベーションラボ」を実施し、次世代の高速道路サービスの実現や地域の活性化、社会課題を解決するような事業の創出を目指しています。

当社は、地域と地域をつなぎ、お客さまの「安全‧安心‧快適‧便利」を支えてきました。これらに加えて、さらに、ヒト‧モノ‧コトの移動に「新しい価値」をご提供し、サステナビリティのある運営を目指します。

https://www.e-nexco.co.jp/corp

セーフィー株式会社

「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を

創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。我々は「映像データであらゆる産業の’現場’をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売り、土木‧建

設、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。

本プレスリリースは、BONX、NTTソノリティ、NEXCO東日本、セーフィーの共同発表となります。各社のプレスリリースにつきましては、以下のURLよりご覧いただけます。

BONX:https://bonx.co/ja/news-release/20241112-fundraising/
NTTソノリティ:https://ntt-sonority.com/news/2024_11_12/
セーフィー:https://safie.co.jp/news/3648
NEXCO東日本:https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/head_office/2024/1112/00014303.html

出典情報など

出典:PR TIMES,NTTソノリティが追加出資によりBONXを子会社化。NEXCO東日本・セーフィーも資本参加し、国内外の現場DXを牽引,
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000274.000017641.html,参照日2024-11-12
元となる個別リリースのURLリンク:https://safie.co.jp/news/3648/