ニコン・トリンブル、測量・建設向け小型軽量GNSS受信機「Trimble R580」リリース

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Category:土木DX建築DX
Tag:GPS測量

測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行う株式会社ニコン・トリンブル(本社:東京都大田区、代表取締役兼CEO:丹澤孝)は、すべての測位衛星・測位周波数に対応したアンテナ一体型GNSS受信機「Trimble R580」をリリースしました。

1.08kgの軽量・小型な筐体で取り扱い楽々

Trimble R580

Trimble R580の本体重量は1.08kgと軽く、ポールに取り付けて観測する際も重さに引っ張られることが少ないため扱いやすく、長時間の観測でも疲労を軽減します。また観測結果を確認するコントローラーはBluetoothで受信機と接続するので、ケーブルレスで身軽に作業可能です。

測量や建設現場向けのアプリケーションのほか、森林・環境調査、インフラの点検管理などのGIS観測にも利用可能なアプリケーションをご用意していますので、使える範囲の広い受信機として資産の稼働率が向上します。

フラッグシップ機と同等の信頼できる受信性能

Trimble R580は、ベーシック機ながら実績のあるフラッグシップ機「Trimble R12i」にも使用されている下記の最新テクノロジーを採用し、高い受信性能を実現しています。

・高機能演算チップ「Maxwell7チップ」

全ての測位衛星に対応した336チャンネルを搭載し、取りこぼすことなくスムーズな観測が可能です。

・マルチパス除去技術「EVEREST Plus」

マルチ周波数に対応しており、素早い位置確定に使用されるL5などの第3の周波数にも対応し、建物等により生じるマルチパス除去性能が向上しました。

・測量エンジン「ProPoint」

GNSS観測の幅を広げ素早い解の取得が可能です。利用可能なすべてのGNSS信号を独自のフィルタリングおよびノイズ推定技術とともに使用するため、測位性能と精度を向上させます。

R580受信機はこれらの技術により、RTKではcm級の測位値を安定して取得できます。スタティック観測にも使用できるため、公共測量や地籍測量の上級観測にも十分対応可能です。

※国土地理院基本測量 1級GNSS測量機登録 申請中

※Trimble R580は、Trimble R12i搭載のIMU機能は非搭載です。

IBSS観測により通信技術の専門知識不要でRTK観測

Trimble R580では、Trimbleが全世界で展開するフィールドアプリケーション「Trimble Access」との組み合わせで、クラウドベースRTK「IBSS(Internet Base Station Service)」を利用可能です。

※IBSSはTrimble Accessサブスクリプションタイプで対応しています。

IBSSとは

クラウドサービス「Trimble Connect」へ固定局の補正情報を配信。移動局はConnectにアクセスすることにより、配信された補正情報を使用します。

IBSSは固定局での補正情報をクラウドサービス「Trimble Connect」にアップし、移動局でその補正情報をストリーミングする観測方法です。IBSSの設定は固定局・移動局ともTrimble Access サブスクリプション アプリケーション内にプリセットされているため、通信技術についての専門知識がなくても簡単にベースラインRTKを行えます。

さらに、IBSSの利用料はTrimble Access サブスクリプションに含まれているため、移動局が受け取る補正情報には追加費用はかかりません。

Trimble Access サブスクリプションを使って、固定局で設定したプロジェクトクラウドを指定することで、同一の補正情報を複数の移動局で使用することができます。もちろん、Trimble R580も使用可能です。

このIBSSをICT施工現場に導入することで、重機の管理にも、測量・出来形のチェックにも柔軟に対応可能です。

TrimbleスマートアンテナGNSSラインアップ

Trimble R12i

Trimble GNSS受信機の最上位機種。IMU搭載により本体を傾けた状態でも精密観測が可能な、GNSS観測の概念を覆す受信機です。

精密測量から杭打ち、横断などの現況測量まで、高精度・スピーディーに行えます。

Trimble R580 – NEW!

ベーシック機ながら実績のある「Trimble R12i」にも搭載のTrimble最新テクノロジーを採用。 

Trimble Catalyst DA2

精度と利用期間で選択購入できるサブスクリプションにより、マッピングに最適なサブメートルから測量精度のcm精度まで対応。業務内容により幅広い用途のあるGIS・インフラの市場に最適で、必要な精度を使用したい期間だけ契約することで、コストを抑えて業務を行うことが可能です。

Trimble R580製品情報

https://www.nikon-trimble.co.jp/products/product_detail.html?tid=446

【対応コントローラーアプリケーション】

・建設DXに最適「Trimble Access Subscription」

・公共測量用「Trimble SKY Controller」

・土木・建設用「LANDRiV Pro for GNSS」(2024年7月対応予定)

・電子平板「GUIDER ZERO」(2024年度中対応予定)

・GISマッピング用「Trimble TerraFlex」

出荷時期:7月上旬