【独自インタビュー】現場に関わるコミュニケーションの効率を大幅に向上|nat株式会社

nat株式会社は、2022年1月末に現実空間を高精度にデジタル化するアプリ「Scanat(スキャナット)」をリリースしました。

中小工務店から大手上場企業まで、様々な業界のお客さまにご利用いただいておりますが、このたびメジャーアップデート(バージョン1.1.0)をリリースしました。

BuildApp Newsでは、建設業界の現場調査など空間情報のデジタル化に変革をもたらす「Scanat(スキャナット)」を開発したnat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿)でフロント部門全般を管轄されている若狭様への独自インタビューをお届けします。

若狭氏の視点から語る建築業界における「Scanat(スキャナット)の活用と業務効率化について」です。業界の置かれている状況・課題を改めて考え、日々の業務を見直すきっかけになればと思います。

「Scanat(スキャナット)」について

Scanatは、iPhone/iPadでスキャンするだけで同種アプリ内最高の精度での計測(mm単位)が可能なiOSアプリです。簡単な操作で、屋外や屋内などの空間を高精度に記録することができます。

これまで空間に関するやりとりは、図面や写真、ビデオのみでしたが、Scanatはデジタル空間の構築を通じて「まるで現場にいるかのような、現場をそのまま持ち帰るような」体験を実現します。

お客様の声をもとにアップデート

2022年1月末のリリース以降、お客様より「現場調査の時間が圧倒的に短くなった」「赤字覚悟で受けた案件もScanatの活用で黒字化できた」などポジティブなご意見を頂く一方、アプリの追加機能のご要望や機能改善のご提案も数多く頂いておりました。

このたびのメジャーアップデートでは、誰もが簡単に空間情報を取得・共有・管理し、現場調査や現場に関わるコミュニケーションの効率を大幅に向上させることが出来る新機能をリリースいたしました。

特に注目の箇所は、

・間取り図面の自動変換
・CAD図面作成オプションサービスの拡張
・計測データ・メモの出力機能

の3つです。

さまざまな業務の効率化が可能に

これまでは現地調査の効率化が中心でしたが、間取り図の自動化や、作成できる図面の多様化、計測結果の出力機能を通じて、現地調査だけではなく、その後の工程においても業務の効率化ができると感じています。

特に、3Dデータから現場でよく使われている2D図面に直すのにひと手間かかることがありました。このたびのアップデートにより、既存図面がない物件でも現場をiPhoneやiPadでスキャンするだけで、その場で現況図が作成できます。

実際のアップデート内容のより詳細な内容についてはこちらのリリース記事をご確認ください。

Scanatを応援してくださるパートナー様の声

株式会社桐井製作所  横浜営業所主任  豊山様は、内装資材であるLGSと、それに携わるボードや建具など、建物に関わるモノを広く扱っており、内装工事店・工務店・リフォーム店に営業しています。

資材の引き取り倉庫を兼ねた株式会社桐井製作所の横浜営業所で、工務店の方と身近に接していらっしゃる豊山さんは、Scanatを評価し、DX推進の観点からもご自分のお客様におすすめしてくださっています。

なぜScanatを応援してくださっているのか、伺いました。

豊山様インタビューより抜粋

業界内外問わず、建設業界は古い業界、『昔ながら』というイメージがやはり拭えないのが現状です。
それによって、若手や新しい世代が入りづらい業界となっていると感じます。そうなると、業界自体が衰退していってしまうのですが、最終的に困るのは私たちです。

DX・新しいものを取り入れることによって、まずは目の前の短期的な人手不足を解消し、人間の代わりにデジタルで対応していく。そういった取り組みを行っていくことによって、若者からの業界に対するイメージも変わっていくと考えているため、DXには期待しています。

私は営業なので、訪問営業もするのですが、事務所が資材の引き取り倉庫にあるので、そこに引き取りにいらっしゃるお客さまともお話をする機会が多くなっています。

現場のお話もそうですし、日常的に困っていることやニーズについてもお話をしています。

現場の方が困っていること

実際に引き取り倉庫でお客様と接していると、1日に同じお客様が何回か朝昼といらしていて、どうしたのかな、と思って話を聞いてみると、『人がいないので、1人が現調に行っていると、自分が資材を運ぶしかない』とおっしゃっていました。

それがお昼の話なんですが、後から聞くと夜もいらしてたみたいです。結構いっぱいいっぱいでいる姿や、疲れ切っている顔を見ることもよくあります。

導入するのにお勧めしたいのは

弊社のお客様は内装工事店さんが多いのですが、まずは内装工事店さんと元請けさんの2社に入れてもらうことで、効率化が図れるのではないかと思います。

現状、内装工事店と元請けが一緒に現場に行くことが多いです。しかし、Scanatを導入すれば、今回は元請けがScanatでデータを取る。そのデータを内装工事店に共有する。内装工事店が寸法を測る、といった使い方をすることができると思います。

お客さまの評価

現場あるあるなのですが、「写真撮り忘れた!」「大事なところが写っていない!」ということがよくあると思います。Scanatを使うと、3Dスキャンなので撮り漏らしが少なく、撮れていれば写真も勝手に撮ってくれるため、人為的な撮り漏らし・撮り忘れがなくなると思います。これは、お客さまからも良いお声をいただくことが多い機能です。

あるお客様は、職人さんの毎日の出来高を一日一回仕事終わりに、「今日は何平米できた」というように、現場管理を含めた出来高の確認に使われている方もいらっしゃいます。

私もそういう使い方ができると思っていなかったので、新しい発見でしたね。

可能性は無限大

Scanatを結構なお客様にご提案させていただいていますが、私からは「3Dスキャンできます、写真が残れます、寸法測れます」ぐらいしかお伝えしていません。

けれど、お客さまのほうから、「こういう使い方できない?」「測るだけでなく、職人さんの出来高も測ることできそうだよね」といった、いろいろな発想や使い方を出してくださいます。
システムの制限上でできないものもあるけれど、ほとんどは発想の一つでできてしまうんですよね。
使い手次第で可能性が無限大だと感じました。とりあえず皆さん、一回触ってみてください!

今後の建設業界に向けて

「空間づくりに携わるすべての人が、ハードルなく空間づくりにアクセス できる社会を実現する」という目標を掲げています。そのために私たちは、産業の常識を変える 「新たなソリューション」を作り続けないといけないと考えています。

今後の展望

今後もより一層使いやすいアプリを目指し、さらに皆さまのお役に立てるよう、サービスの改善・機能の開発に取り組んで参ります。

その他、Scanat(スキャナット)の活用事例はコチラよりご確認頂けます。

お問い合わせ先

nat株式会社 担当:若狭
電話:03-6822-8600
メールアドレス:scanat@natincs.com
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