24時間駆けつけサービスとは?暮らしやすさと利便性を高める事例を解説
住宅業界では、近年24時間駆けつけサービスを導入するケースも増えてきました。鍵や水道周りなど、住宅に関連するトラブルをサポートできるサービスを意味します。住宅設備は消耗品であるため、突発的な不具合が起きる可能性も否定できません。
そのため、24時間駆けつけサービスに人気が集まっているといえます。また、最近ではIoT機器との連携ができるようになりました。そのため、居住者からの連絡がなくてもトラブルを察知することが可能となっています。
では、最近の24時間駆けつけサービスはどのような進化を遂げているのでしょうか。本記事では、24時間駆けつけサービスの概要やメリット、事例について解説していきます。
目次
「トレンドワード:24時間駆けつけサービス」
24時間駆けつけサービスとは、問い合わせやチャットなどによって、住宅設備の応急処置を行うサービスを意味します。とくに、水回りのトラブルに関しては、顧客の知識やスキルだけでは対応できないケースが多いといえるでしょう。
そのため、24時間駆けつけサービスは生活に欠かせないサービスの1つとなっています。
また、次のような様々な形態のサービスがある点も知っておきましょう。
- 24時間対応のコールセンターと連携している
- 連携するサービスによっては自社にリソースがない場合の代行ができる
- LINEやSNSなどからの問い合わせでも対応ができる
とくにサービス提供側の負担が軽減できる仕組みが充実し始めています。そのため、会話の書き起こしや緊急度を声のトーンから測るといった対応もAIで対応できるようになりました。
従来の24時間サービス駆けつけサービスとは
これまでの24時間駆けつけサービスの内容は、次のようなものです。
- 給湯機の不具合
- 水漏れやトイレの詰まりなどの解消
- 漏電やガスの不具合(専門家でなければ対応が厳しい)
- カギを失くした場合の対応(鍵開けや別途料金の発生)
- 子どもや高齢者の在宅確認
- 家電修理
サービスを提供している会社によって24時間駆けつけサービスの内容は大きく変わります。居住者の利便性や顧客満足度を高めるためにも、事業者としてもサービスの利用を検討してみましょう。
24時間駆けつけサービスのメリット
ここでは、24時間駆けつけサービスのメリットについて、みていきましょう。住宅に住む顧客だけでなく、住宅を提供する事業者にも業務効率化や労働時間の削減といった効果が見込めます。
会社としての評判が高まる
賃貸物件のみでなく、戸建てであっても顧客満足度が高まるため会社としての評判を高めることが可能です。また、スピーディーな対応ができるサービスを提供できれば、賃貸物件では、空室率の低下・定着率の向上といった効果も見込めるでしょう。
また、契約に関しては必ず加入するケースと任意で選択できるケースがあります。連携するサービス会社との契約内容は必ず確認しておきましょう。
管理会社の負担軽減ができる
24時間駆けつけサービスは管理会社とは別の企業がサービスを提供します。そのため管理者や管理会社の負担を軽減することが可能です。たとえば、チャットでの問い合わせからサービスの対応を行った場合や電話問い合わせなども対応できるサービスも少なくありません。
また、顧客の状態を把握した上で、対処方法の報告や提案も任せられるケースもあるため、次のような場合にも役立つでしょう。
- 顧客からの対応で時間を非常に使ってしまっている
- 応対のためだけに人員を採用しなければならなくなった
- トラブルの再発を検討する時間がない
セキュリティ性が高まる
住環境にもよるものの、24時間駆けつけサービスによって、セキュリティ性を高めることも可能です。たとえば、不法侵入やエレベータの故障、普段なら動きのない時間に機銃者以外の人が室内に存在するといった場合に対応できます。
また、救急通報・生活サイクルの把握などといった医療サービスとも連携可能です。そのため、生活上のリスクに対応しやすくなる点はメリットといえるでしょう。
DXを活用した24時間駆けつけサービスの事例
ここでは、DXを活用した24時間駆けつけサービスの事例についてみていきましょう。とくに、生活リズムを学習するAIと連動した駆けつけサービスは今後増加すると予想されます。
センサーに連動した駆けつけサービス
センサーに連動した駆けつけサービスでは、高齢者の一人暮らしに素早く対応できます。たとえば、「家族として見守りたいけど距離が離れている」「アプリを使用した状況確認がしたい」といった場合に役立つでしょう。
仮に、センサーに長時間動きが無かった場合には、対応スタッフが見守り対象者の自宅へ訪問する・救急通報を行うといった対応が可能です。遠隔地からでも、高齢者の健康状態や生活状況をある程度把握できる点はメリットといえるでしょう。
介護依頼ができる駆け付けサービス
アプリを使用して介護依頼ができる駆けつけサービスも提供されています。IoTを使用したセンサーでの記録を行いながら、サービス加入者はいつでも介護サービスを利用できます。
入浴や移動だけでなく、旅行への同行、家事代行も可能であるため、一人暮らしであっても利用しやすいサービスの1つだといえるでしょう。
今後、住宅業界においても、サービス利用者の年齢層が上がっていくと想定されます。そのため、駆けつけサービスの内容をふまえて、自社で提供できる付加価値を見直すことも大切です。
セキュリティ対策としての駆けつけサービス
アプリでの知らせや緊急ボタンを押すことで警備員が駆けつけるサービスは、企業が導入するケースも増加しています。企業として提携しておけば、サービスを提供する建物の住人が緊急事態があった際にも対応しやすくなります。
また、子どもを守る・高齢者の異変を察知した場合の対応なども任せられるため、より利便性の高い生活を顧客に提供できるでしょう。ただし、対応している地域や建て物がかぎられるケースが多いため、自社のサービス提供範囲も改めて確認しておく必要があります。
まとめ
24時間駆けつけサービスは、顧客の生活トラブルに対して、サービス提供者が24時間いつでも対応するサービスの総称です。生活に関するものから、警備や医療に関わるものまで様々な種類があります。提供するサービスが契約する企業によって異なることに加え、賃貸物件などであれば住む人々の属性でも必要なサービスが異なります。
今後はよりアプリやAIを活用した問い合わせが増加していくと見込まれるため、対応できるようにしておきましょう。