ホームオートメーションは住宅業界に広がるか?IoTとスマートホームとの関係性を解説

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住宅業界においてもAIやIoTを活用したサービスが提供され始めています。現状では、普及率は低いものの、顧客の生活環境や利便性を向上させる手段として注目を集めています。

しかし、従来の住宅作りを行っている企業では、AIやスマートホームに関係する「ホームオートメーション」という用語の意味を知らないケースもあるのではないでしょうか。

「ホームオートメーション」

ホームオートメーションは、自宅内の電化製品やAIなどでコントロールできる機器を管理するシステムのことを意味します。複数のIoT機器を連動させたり、AIによるカーテンの開け閉めの自動化を可能にしたりする場合に必要となるシステムです。

ホームオートメーションを活用することで、次のようなメリットが生まれます。

  • セキュリティや省エネ管理に役立つ
  • 家電のコントロールが外部からできる
  • リモコンを必要としない

たとえば、自宅の電気代を細かく管理したい、給湯システムと連動させたいといった場合に数値による分析なども可能です。顧客の生活リズムをAIが学習するため、IoT機器と連動し、室内に異変があれば家族に知らせる、緊急通報を行うといった使い方もできるでしょう。

ホームオートメーションとIoTの違い

ホームオートメーションは、住宅の過ごしやすさに関わるシステムを意味する言葉です。AIやIoT機器も含んだうえで、住宅内のエネルギー・電子機器の管理を、スマホやPCなどで可能とします。

対して、IoTは電子機器がインターネットを介してつながる技術そのものを意味します。住宅では、IoTを含んだ機器を配置し、アプリなどでコントロールすることで生活の利便性を高めることが可能です。

ホームオートメーションによって、IoT機器を使用し、より生活しやすい環境作りやセキュリティを担保するというイメージです。

ホームオートメーションとスマートホームの違い

ホームオートメーションは、IoT機器やAIを管理できる設備システムを意味します。対して、スマートホームはIoTやAIを活用した住宅を意味する言葉です。そのため、スマートホームであれば、コントロールや管理のため、ホームオートメーションを含んでいると想定されます。

ホームオートメーションの歴史

ホームオートメーションの歴史は、1960年代からスタートしています。その時代において、すでにセキュリティや照明といったシンプルな内容のシステムは登場していました。

1990年代になるとインターネットが世界中に普及したことによって、管理するためのソフトウェアやシステムが開発され始めます。2010年代になると、IoTと呼ばれる概念が浸透し、照明やセキュリティなどを統合したシステムが登場するように変化しました。

また、近年では、人の行動パターンをホームオートメーションが学習し、カーテンの開け閉めや気温管理、音声による機器の操作なども容易となっています。

ホームオートメーションに期待できること

ホームオートメーションに期待できる項目は、次のようなものがあります。

  • セキュリティが向上する
  • スケジュールに基づいた家電のコントロールができる
  • 運動や眠りなど生活そのものの数値化が進み健康に近づきやすくなる

ホームオートメーションで管理が可能な項目は多岐にわたり、家の温度や照明、あらゆる家電のオン/オフなども可能です。また、セキュリティ面に関しては、ドアのロックやアラートの送信、緊急通報システムとの連携もできます。

そのため、セキュリティに関心のある顧客であれば、ホームオートメーションやスマートホームの訴求はニーズに合うといえるでしょう。

ホームオートメーションは住宅業界に広がるか?

ここでは、ホームオートメーションが住宅業界に広がるかどうかについて解説していきます。実際に、ホームオートメーションをはじめとする自動化のニーズは世界中に広がっており、市場は成長傾向にあります。

また、現在の日本ではIoTの普及率が低いものの、コストの低下やテクノロジーの理解が進めば、普及する確率は高いと想定されるでしょう。

スマートホームがより一般的に認知される必要がある

スマートホームに関しては、「言葉は知っているがどういったものか知らない」という顧客は多いと想定されます。loTの普及率の低さからすれば、利便性の高さだけなく、生活の改善が図れる点や住宅に住む人々の体調変化まで管理できる点は知られていないといえるでしょう。

しかし、AIは幅広く人々にふれられるようになったことから、住宅においても次第にスタンダードな設備になっていく可能性もあります。今後、より顧客の理解が進んだ場合には、ホームオートメーションやスマートホームのニーズは高まっていくと想定されます。

IoTに統一された規格がないため今後作る必要がある

IoTに関しては、各企業から異なる規格で提供されているため、ホームオートメーションも含めて汎用性は低いといえます。たとえば、異なる企業同士のIoT機器では、連携ができず、使用するアプリも別々になるといったケースも少なくありません。

加えて、企業がスマートホームとして提供する場合には、予め選定されたIoT機器やシステムを使用するしか選択肢がないこともあるため、選択の自由度は高くないといえるでしょう。

しかし、技術の進歩によって、多くの企業の規格に対応できるIoT機器が販売されることも想定されます。そうなった場合には、スマートホームを選択肢として検討する顧客も増加することから、住宅業界のシェア率も変化する可能性が高いでしょう。

まとめ

ホームオートメーションは、自宅内の電化製品やAIなどでコントロールできる機器を管理するシステムです。スマホのアプリやAIの学習によって、住宅内の気温や照明の切り替えなどを自動化することが可能です。また、セキュリティ対策としては、遠隔での見守りや緊急通報との連携といった生活の安全性を高められます。

ただし、日本では普及し始めたばかりであり、現在の普及率は高くない状況です。しかし、AIに対する理解が進んだ場合や導入コストが安価となった場合には、ニーズが高くなると想定されます。そのため、ホームオートメーションやIoTが市場にどの程度普及していくのかに注目しておくことが大切だといえるでしょう。