静鉄ホームズ、更なる「品質・安全」の管理体制に向け、遠隔施工管理プラットフォームを全棟採用
注文住宅事業や不動産分譲事業を展開する静鉄ホームズ株式会社(本社:焼津市大住、取締役社長 保竹善之)では、建設業界で深刻化する人材不足や高齢化、長時間労働、属人的な管理体制および品質管理体制などの課題への解決に取り組んでいます。
この課題解決の一環として、建設現場における品質と安全の管理レベルを一段と向上させるため、「品質管理・安全管理・進捗管理」を遠隔から実施可能なLog Systemを全棟にて採用を開始しました。
新たに導入するLog Systemは、建設現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を進化させている株式会社 log build(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:中堀 健⼀)により提供されています。
このシステムと360度カメラのRICOH THETAの導入により、遠隔からの施工管理の体制を築くことができるため、オフィスやテレワーク環境での現場管理支援が可能となります。そのため、女性がより柔軟かつ快適な労働環境で活躍しやすくなり、建設業界全体でのダイバーシティ推進に繋がります。
静鉄ホームズでは、今後も、地域に根ざし、お客様の人生における生活を豊かにするため、建設業界の課題解決に取り組み、静岡県内における現場DX化のトップランナーを目指してまいります。
目次
導入概要
(1) 導入時期/2023年8月
(2) システム名称/Log System
(3) 導入効果
360度のVR空間で工事進捗状況を共有
従来のスマホやデジカメによる施主様への工事進捗報告ではなく、Log Systemの機能にある360度のVR空間を使⽤した報告が可能となります。そのため、従来では確認が出来なかった部分や、まるで現場にいるかのような臨場感が提供可能となります。
現場の状況を360度のVR空間で記録保管
全棟360度写真を対象の工程毎撮影・記録保管し、システムを通じ、工事担当者に限らず、担当営業・設計・インテリアコーディネーターによるリアルタイムの現場確認が実現します。
「個人管理中心」から「組織全体管理」への体制強化
従来の現場管理者個人中心の管理体制から、組織全体で管理するために体制強化します。システム導入により監督自身の負担軽減、属人化対策、問題や課題の早期発見ができ、組織としての対策が、よりレベルを高く、迅速で、フレキシブルな対応が可能となります。
新人教育に360°写真を使用
従来現場にて行なっていた新人教育が、360度写真を活用することで場所もタイミングも選ぶことなく行うことが出来ます。 またLog Walk(※写真参照)により、過去に遡った現場指導も可能となります。
リモート検査により、細かなマイルストーン管理を実行
従来の現場に行く管理では実現不可能であった細かな管理も、リモート施工管理により、より細かいマイルストーンの施工管理を実行します。より多くの検査回数の実現により安心で安全な住まいづくりをサポートします。
営業活動への活用
VRによる見学会の実施や、360度のVR空間を活用したお客様への建物説明など、より細かい部分まで丁寧にお伝えすることが可能となります。
現場訪問回数の削減
Log Systemを使った現場管理を行うことにより現場訪問回数削減により、SDGsの観点で環境負荷の軽減や脱炭素の促進となります。現場訪問回数を削減しながらも、現場情報は常に本社で360度のVR空間で確認する事が可能となるので、より迅速な工事への指示対応が可能となります。
<参考写真:リモート管理風景等>
今後の展望
リモート検査項目をさらに増やすことで更なる業務効率化および品質向上を目指します。またリモートによる安全衛生パトロールの全棟実施により現場の安全レベルも同時に引き上げていきたいと考えております。
静鉄ホームズ株式会社 住宅建設部 建築課 課長 浦野より
「日々変化する社会環境に対応するため、当社は柔軟性と適応力を備えたデジタルトランスフォーメーション(DX)の導入が必要不可欠だと考えます。そこでLog Systemの導入により、顧客ニーズに応え、顧客満足度と現場レベルのより一層の向上を目指して参ります。」
株式会社 log build CEO 中堀 健一様より
「ログビルドは、職人、現場監督、建築会社の経営者というキャリアを歩んできた自身の経験から、リモートで「品質・安全・進捗」の管理が出来るプラットフォームを開発しております。
リモートで現場管理が可能なLog Systemは、スーパーゼネコンやハウスメーカー、大型ビルダーから小規模工務店まで活用が進んでいます。
この度、静鉄ホームズ様にてサービスを活用して頂けることを非常にうれしく思い、Log Systemを通じて現場監督や協力事業者の方々の業務負荷を減らし、次世代を担う人材が業界に入ってくる状況を生み出すことに貢献していきたいです。」
株式会社リコー Smart Vision事業センター所長 稲葉 章朗様より
「リコーは、2013年にコンシューマ向けとして世界初の360度カメラを発売して以来、多くの知見と技術をかけ合わせ業界をリードして参りました。静鉄ホームズ様には360度カメラRICOH THETA(リコー・シータ)を、株式会社log build様にはLog WalkシステムにRICOH360をご活用いただき、大変うれしく思います。
リコーは、現場空間をデジタル化(コピー)して遠隔での業務を実現する事で、建設領域の人材不足などに対する生産性向上及びDXの実現を目指します。今後もRICOH360の価値を継続して高め、建設領域での課題解決に貢献して参ります。」
詳細の運用状況につきましては弊社HPをご参照ください。