【実家が空き家になる可能性はある?】男女500人アンケート調査

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一般社団法人あんしん解体業者認定協会(所在地:東京都港区、代表理事:鈴木佑一)は、実家がある男女500人を対象に「実家の空き家問題に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

あなたの実家には、現在誰が住んでいますか?「今は両親が住んでいるけど、将来的には空き家になるかも」という人も多いのではないでしょうか。

今回、一般社団法人あんしん解体業者認定協会(https://anshin-kaitai.or.jp/ )運営の解体無料見積ガイド( https://www.kaitai-guide.net/ )は、実家がある500人に「実家の空き家問題」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査結果に対して、司法書士法人永田町事務所(https://asanagi.co.jp/ )代表の加陽麻里布氏からご考察いただいております。

データの引用・転載についてお願い

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「解体無料見積ガイド」のURL( https://www.kaitai-guide.net/ )へのリンク設置をお願い致します。

調査概要

調査対象:実家がある方

調査期間:2023年10月25日~31日

調査機関:当協会調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性338人/男性162人)

回答者の年代:10代 0.2%/20代 18.8%/30代 35.8%/40代 29.8%/50代 12.8%/60代以上 2.6%

調査結果サマリー

・6割以上の実家が空き家になる可能性がある

・実家が空き家になる理由1位は「子どもが全員実家を離れている」

・実家が空き家にならない理由1位は「兄弟が住む予定」

・実家が空き家になったらどうするか考えている人は4割未満

・実家が空き家になったらどうするか考えていない理由は「まだ考えるタイミングではない」

実家が空き家になる可能性がある人は65.2%

実家がある男女500人に「将来的に実家が空き家になる可能性があるか」を聞いたところ、「ある」と答えた人が6割以上にのぼりました。

メディアで空き家問題が取り上げられるようになり、「そういえばうちの実家も…」と不安になっている人もいるかもしれません。

実家が空き家になる理由1位は「子どもが全員実家を離れている」

 「実家が空き家になる可能性がある」と回答した326人に理由を聞いたところ、ダントツは「子どもが全員実家を離れている(185人)」でした。

子ども世代が結婚をして自分の住まいをもった場合、実家に戻るという選択肢は少なくなります。

また独身の場合でも、実家を出て自分の生活拠点ができてしまうと、実家に戻りたいと思わなくなる人も多いようです。

<1位 子どもが全員実家を離れている>

・現在、実家には母が一人で暮らしています。兄弟たちは他県で自分の家を持っているので、母がいなくなった後は誰も住む人間がいません(20代 男性)

・兄も私も結婚して家を出たから(30代 女性)

就職や結婚で実家を離れ、遠方に生活の拠点ができた子ども世代は、なかなか実家に戻れません。「自分は戻ってもいいが、子どもを転校させるのはかわいそう」「マイホームを購入したので、実家には戻れない」といった事情が出てくるからですね。

兄弟が多くても「誰も実家のそばに住んでいない」というご家庭もありました。

<2位 家を継ぐ気のある人がいない>

・今のところ、誰も実家に住む予定がないからです(40代 男性)

・現在実家には親が住んでいます。家を引き継ごうという子どもはいません(50代 男性)

継ぐ気がない理由としては、「別の場所に生活拠点がある」「実家の場所が不便」といった声が寄せられています。子ども以外の親族に住んでもらうという方法もありますが、「住んでもいいという親族がいない」という家も多いようです。

<3位 自分の世代で終わりだから>

・兄弟は他県で家を購入していて、今は自分と親で実家に住んでいます。自分には結婚の意思がありません(30代 男性)

・現時点で、自分も兄弟も独身で子どももいない。仮にどちらかが実家を継いだとしても、次の代で継ぐ人がいない(40代 女性)

実家を継ぐ予定の自分や兄弟に子どもがいないため、自分の世代がいなくなったら空き家になってしまうという声も。生涯独身者や子どもをもたない人の増加も、空き家問題と関わりがありそうです。

<4位 子どもが実家を離れる予定>

・私が実家から離れたところで住んでいますし、弟も進学と同時に実家を離れると思うからです(10代 女性)

・実家で暮らしている弟が、「県外での転職を考えている」と言っていたので(30代 女性)

今は子ども世代が実家で親と同居しているが、進学、就職、結婚などをきっかけに将来的には実家を離れる予定というご家庭も多いでしょう。親との折り合いが悪く、高校や大学を卒業したら家を出たいと考える人もいました。

<5位 住みたいと思えない家>

・築年数も経っているし、リフォームしてまで住む価値がないから(30代 男性)

・実家に資産価値がなく、とくに魅力を感じない不便な地域にあるため(40代 女性)

「古くて資産価値がない」など家自体に魅力がないケースのほか、「豪雪地帯」「不便な地域」などエリアの問題で住みたくないと考える人もいました。条件が悪いと、売ったり貸したりしたくても相手が見つからない可能性があります。

実家が空き家にならない理由は「兄弟が住む予定」

「実家が空き家になる可能性がない」と回答した174人に理由を聞きました。1位は「兄弟が住む予定(54人)」、2位は「自分が住む予定(39人)」、3位は「子ども世代が住んでいる(28人)」でした。

「実家に住んでいる祖父母や両親が亡くなったあと、子ども世代が住む予定になっている」と答えた人が多数。二世帯住宅などで、すでに子ども世代が実家で両親と同居しているケースも。

「空き家になりそうな場合は売る」と、対策を考えている人もいました。

<1位 兄弟が住む予定>

・私は実家に住むつもりはないが、兄が継ぐと思う(20代 男性)

・しっかりと引き継いでくれる兄弟がいるので、空き家になることはないと思います(40代 女性)

「自分ではなく兄弟姉妹が住む」と答えた人が多数。すでに家族で話し合い、誰が実家を継ぐのか決めているご家庭も多数ありました。

一方で、なんとなく「誰か兄弟が継ぐだろう」と考えている人も。相続が発生したときに「え?俺は継ぐ気なんてないよ」と言われないよう、事前に話し合っておくとよいでしょう。

<2位 自分が住む予定>

・自分が住もうと思っているので(30代 男性)

・一人っ子なので自分が住みたい気持ちはあり、親もおそらく同じように望んでいるから(50代 女性)

「兄弟は別の場所に生活拠点があるので、自分が住む」「一人っ子なので住もうと思っている」という人もいます。自分が住む頃にローンが完済していれば、住居費が少なく済むというメリットがあります。

<3位 子ども世代が住んでいる>

・両親と一緒に兄夫婦が住んでいるので、空き家にはならないと思います(40代 男性)

・私が離婚して実家に戻り、両親と暮らしている。将来家を出ることも考えていないので、私が住み続けると思う(40代 女性)

「二世帯住宅になっている」「独身の子どもが住み続ける予定」などで、空き家になる心配はしていないケースも。「兄弟の子どもも、実家を離れる気がなさそう」など、自分より下の世代でもまだ空き家にならないと安心している人もいました。

<4位 空き家になる前に売る>

・実家は人気の土地なので売れると思います(30代 男性)

・「実家が空き家になる」なんて無責任だし悲しすぎると思います。実家が空き家になる前に売却します(30代 女性)

・両親が住めなくなったらすぐに売却する予定(40代 女性)

誰も実家に住まない可能性が高い場合、「空き家になる前に売ってしまおう」と考える人も多いです。祖父母や両親が実家に住めなくなったときの売却をスムーズにするため、すでに話し合いを行い、誰が実家を相続するか決めているご家族もありました。

また、子どもではなく「親自身が売却手続きをする予定」という声も。「実家じまいで子どもに負担をかけたくない」という親心のあらわれでしょう。

<5位 誰かが継ぐ予定>

・兄弟がたくさんいるので、誰かが見てくれると思う(20代 女性)

・誰かしら後を継ぐからです(40代 女性)

具体的に誰が住むかは決まっていないものの、「誰かしら住むだろう」と考えている人も。

ただ、なんとなく「誰か住むだろう」と思っているだけだと、思い通りにならない可能性も。被相続人・相続人がきちんと話し合って合意しておくのがおすすめです。

実家が空き家になったらどうするか考えている人は39.0%

 実家が空き家になったらどうするかを「しっかり考えている」と回答したのはわずか7.2%。「少し考えている」と合わせても、4割に満たない結果となりました。

実家が空き家になるリスクを薄々感じつつも、対策を考えていない人が6割以上であることがわかりました。

実家が空き家になったらどうするか考えていない理由は「まだ考えるタイミングではない」

「実家が空き家になったらどうするか考えていない理由」の圧倒的1位は「まだ考えるタイミングではない(143人)」でした。2位「空き家にならないはずだから(77人)」、3位「親・兄弟に任せている(26人)」、4位「考えるのが面倒(21人)」と続きます。

回答は大きく「考える必要はあるが、まだできない(しない)」「そもそも考える必要がない」に分かれます。いつか考えなくてはいけないと思っている人は、手遅れにならないうちに動き始めたほうがいいでしょう。

<1位 まだ考えるタイミングではない>

・まだ両親が若く、仕事もしており元気だから(20代 女性)

・あと10年は空き家にならなさそうなので、まだ考えていない(30代 女性)

両親が健在なので実感がまだないというコメントが多数。

両親が元気なのに空き家になったときの話はしにくいと考える人もいるでしょう。ただ、ケガや病気などをきっかけに突然親が実家から離れるケースもあります。

まだまだ先のことだと思っていても、「自分の子育てが落ち着いたら」とか「親に老いの兆しが見えてきたら」など、タイミングを決めて話してみてはいかがでしょうか。

<2位 空き家にならないはずだから>

・自分が住みたいと思っているので、空き家にはならないと思う(20代 女性)

・兄が継ぐから。「兄の気が変わって継がなかったら」というケースについては、まだ考えてない(40代 男性)

空き家にならない確信があるなら、「空き家になったらどうしよう」と考える必要もありません。ただ継ぐことを予定していた兄弟や自分の事情が変わることもあります。

「可能性は少ないけど空き家になるかも」という視点もあれば、空き家になったとき慌てずにすむでしょう。

<3位 親・兄弟に任せている>

・実家の両親が考えてくれていると思うので、両親の考えに任せようと思っている(30代 女性)

・妹にすべて任せていて、妹の判断に従うつもりだから(50代 男性)

親が「自分たちが処分する」と宣言している場合は、意向を確認して任せておけばよいでしょう。また、実家や実家近くに住んでいる兄弟姉妹がいる場合は、兄弟姉妹に任せる人も多いようです。

任せる場合は「実家がどうなっても文句は言わない」と意識しましょう。自分の手を動かさずに口だけ出すと、兄弟げんかのもとになります。

<4位 考えるのが面倒>

・処分のことを考えると面倒に思うから(30代 女性)

・面倒くさそうなので先送りしている(40代 男性)

処分するにしても相続して誰かが住むにしても、「家族での話し合い」や「手続き方法を調べる」などの面倒が発生するため、億劫になってしまう人も多いようです。

また仕事や子育てが忙しいと、実家のことまで考えられない人もいるでしょう。

<5位 家族で話し合えていない>

・家族で集まる機会が少なく、将来についての話し合いがあまりできていないから(40代 女性)

・両親が「お金や家の処分について話をするのは卑しい」と考えているので、話し合いにならない(50代 男性)

実家を離れてしまうと、親や兄弟と会うのはお正月やお盆くらいというケースも少なくありません。顔を合わせて話し合える機会が少なければ、実家について話し合える時間も限られますね。

また「話したくても両親に拒否される」というケースもありました。「誰かの死を見据えた話し合いはしたくない」と考える人も多いからです。

<6位 状況が変わるかもしれない>

・今考えたところで状況は変わるし、空き家になってから考えればいいかなと思う(30代 男性)

・親がいなくなったときの状況を見てみないとわからないから(40代 女性)

「方向性を決めても、実際空き家になったときには、今と状況が変わっているかも」という意見にはうなずけます。「状況が変わるたびに家族が集まって話し合いをするのは面倒」と感じる人もいるでしょう。

ただ今のうちから「どんな選択肢があるのか」を知っておくことは大事です。知っている選択肢が多いほど、状況が変わったときにも対応しやすくなります。

<7位 進め方がわからない>

・実家が空き家になった場合にどうすればいいのか、詳しくわかっていないから(20代 女性)

・何をどう考えればいいのか分からない(40代 女性)

「何をどう考えたらいいのか」というコメントがあったように、知識や経験がなく「考えたくても考えられない」という人もいるようです。

まずは「実家が空き家になったときにとれる方針(誰かが住む、貸す、売るなど)」を知っておきましょう。また家族の意向次第ではありますが、空き家になる前に住み替えるといった方法もとれます。

まとめ

実家が空き家になる可能性があっても、空き家になったときのことをしっかり考えている人は少数派でした。理由としては「まだ親が元気だから」などが挙げられています。

ただ「ちょっとしたケガがきっかけで要介護になり、施設に入所することになった」など、突然実家が空き家になるケースも。実家や実家近くに兄弟姉妹が残っていない場合は、「ある日突然空き家になる可能性がある」と認識したうえで、対策を考えておくべきでしょう。

実家が空き家になったときにとれる選択肢を知っておくだけでも、不安は軽くなるはずです。

参考URL:相続した家屋の解体費用( https://www.kaitai-guide.net/costprice/purpose/inheritance/ )

▽加陽 麻里布氏の考察

 「まだ親が元気だから」という理由で、先の計画を立てずに見送ってしまう気持ちも分かります。しかし、まだ元気なうちでなければ利用できない制度がいくつかあるのでお話しさせてください。

まず、親が元気なうちからでなければ利用できない制度として「家族信託」があげられます。親が元気なうちに信託契約によって実家を信託財産(受託者:子供)にしておくことで、親が認知症になるなど、何か問題が起こった時に、子供が賃貸や売却などの管理・処分を行うことができます。

また、親が元気なうちから利用しておくべき制度は遺言書の作成です。相続が開始しても、相続人が複数人いる場合は、遺産分割協議などの話し合いが成立しなければ、相続人の一人が勝手に空き家を処分することができません。相続人の一人と連絡が取れないという理由で空き家として放置されている物件も少なくありません。したがって、遺言書によって相続人を予め定めておけば、このような問題は回避することができます。遺言書は、規定通りに作成しなければ効力を生じません。したがって、その作成は慎重に行う必要がありますので、専門家を交えて作成したり、遺言書保管制度などを利用して有効な遺言書を作成しておくことをお勧めします。

まだ元気だからといっても、転倒などにより一人で歩けなくなってしまったり、いつの間にか認知症が進行していたなど、急に問題が発生し、老人ホームへ入居させなければならなくなってしまう場合もあります。そうなると、そこから空き家問題が発生します。したがって、元気なうちから利用できる制度を有効に活用し、万が一に備えておくことで何かあっても安心して対応することができます。

監修者紹介

加陽 麻里布(かよう・まりの)

司法書士法人永田町事務所(https://asanagi.co.jp/)代表

司法書士 / 行政書士

経歴

平成30年9月 永田町司法書士事務所 開設

令和3年5月 東京司法書士会 理事

令和3年9月 永田町リーガルアドバイザー株式会社 代表取締役

令和4年6月 パス株式会社(証券コード:3840) 取締役監査等委員

所属

日本司法書士会連合会

東京司法書士会(登録番号第7945号)

簡裁訴訟代理等関係業務認定(認定番号第1701031号)

東京都行政書士会所属(登録番号第22082496号)

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協会概要

社名   :一般社団法人 あんしん解体業者認定協会
所在地  : 〒108-0023 東京都港区芝浦4-12-31 VORT芝浦WaterFront 4階
代表者  : 代表理事 鈴木佑一
設立   : 2015年6月
URL   : http://anshin-kaitai.or.jp/