新事業、空間3D撮影・住宅展示場VRサービスを徹底解剖 ~マーターポートの撮影実績500件以上の裏側とは~

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野原ホールティングス株式会社は2020年8月に、建築物のデジタル化・インデックス化に取り組む空間データのリーディングカンパニー「Matterport社」(米国)の日本正規代理店を開始しており、VRならではの体験感で生まれる感情の高まり(ワクワク感)に、特に注目しております。

2021年に高品質なVRの撮影・製作~集客・マーケティング活用まで一貫して行える空間3D撮影・住宅展示場VRサービス「inTOWN Cloud」を開始しました。現在、多くの産業内で注目されている赤外線3Dスキャンカメラ(Matterport社製)を使って、実空間や建物全体を丸ごと、高品質・高精細な3Dで捉えることができます。空間3D撮影実績は、住宅・非住宅案件含めて500件以上となります。

赤外線スキャンカメラ(Matterport社製)で空間の3D撮影後にできるVRのイメージ 物理空間では体験できない空間の見方ができるのが特長

ドールハウスビュー(好きな角度から物件の隅々を俯瞰)
平面ビュー
米国マーターポート社製「Matterport Pro2 3Dカメラ」

VRを最大限活用した、空間3D撮影・住宅展示場VRサービス「inTOWN Cloud」

事業責任者の坂田氏に、空間3D撮影・住宅展示場VRサービス「inTOWN Cloud」についてインタビューしました。

坂田真我(さかたしんが)

【経歴】エンタメ業界でリアルからネットビジネス、新規事業等を経験。インテリア等のベンチャー企業を経て2020年に野原HD入社

Q.どんなサービスですか?

弊社は、「INNOVATION」「DIGITALIZATION」「GLOBALIZATION」の視座に立ち、建設業界のアップデートを目指しています。「inTOWN Cloud」は、VRを最大限活用した住宅販売のDXサービスです。空間3D撮影・製作~集客・マーケティング活用まで一貫して行います。住宅販売活動の「顧客と住宅会社のギャップ」を解消できれば、と考えています。私たちは、住宅市場の新たな来場・集客・マーケティングの側方支援をしていきます。

設備などのアピールポイントを説明し、次の行動に誘導できる

Q.アピールポイントは?

高品質なVR撮影、コンテンツ編集力に自信があります。設計意図や空間・性能の魅力、インテリアのポイントなど、建築畑ならではのこだわりを詰め込んだコンテンツで、住宅購入検討者の購入意欲を後押しします。

Q.モデルハウスの空間3D撮影・VR化は、住宅会社にとってどんなメリットがありますか?

戸建住宅の購入意欲が高いお客さまを自社物件に呼び込む導線の一層強化に役立ち、24時間365日無人営業を実現するVRモデルハウスを開設できます。住宅購入検討者は、複数のVRモデルハウス閲覧後に現地で内覧したいモデルハウスを絞りこむことが予想されるので、購入意欲が高い顧客との出会い、住宅販売・営業活動の効率化や受注確度向上へ繋がります。

Q.サービス開始のきっかけは?

数年前に、弊グループ内でMatterport社のカメラを導入したことがきっかけです。様々な案件で同社のカメラを使った撮影を重ねる中で、Matterportカメラの手軽さと撮影データの高精細で優れた品質に魅力を感じていました。そこに、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言等で住宅展示場の閉鎖が相次ぎ、オンライン接客やVRの需要が一気に高まりました。そこで、撮影に加え、VRを最大限活用した住宅展示場への集客・マーケティング活動ができるビジネスモデルとして開始しました。

Q.今後のサービス展開の予定は?

withコロナ、アフターコロナの時代でも、オンライン需要はスタンダードになっていくと感じています。私たちは、住宅・非住宅問わずもっと多くの場面でVRを当たり前の体験・サービスとして普及させることを目標に、顧客や市場のニーズを把握しながら、サービスを追加開発・ブラッシュアップしていきます。

2021年11月には、完成したVRモデルハウスを効果的に掲載できるチャネルとして、消費者向けVR活用住宅情報検索サイト「inTOWN」を公開しました。住宅会社様にとって、より多くのユーザーへVRモデルハウスをアピールできる機会のアップになれば嬉しいです。

【モデルハウス・住宅展示場検索サイト「inTOWN」】

空間3D撮影の裏側を紹介

撮影・VR制作のながれ

  1. お客さまへのヒアリングにより、モデルハウスのアピールポイントなどを把握し、撮影日を調整
  2. Matterport Pro2 3Dカメラを撮影場所に持ち込み、間取りに応じたスキャンポイントを設定
  3. Matterport Pro2 3Dカメラが各ポイントで360°回転し、空間3D撮影を開始
  4. スキャンポイントを移動しながら撮影を繰り返し、VRモデルハウスのデータを作成していく
  5. モデルハウスの訴求ポイントをVR内に埋め込むなどの編集後、VRモデルハウスが完成
  • 撮影所要時間: 3~4時間程度(モデルハウス/200㎡程度1棟)
  • 制作費用(撮影・VRコンテンツ編集含):¥110,000.-(税込)

  ※VRモデルハウスのWEB制作・公開費用は棟数に応じて料金プランを設定

「住宅専門のプロ視点×VRの最大限活用」住宅展示場VRサービス「inTOWN Cloud」がわかるQ&A

Q&A形式で「inTOWN Cloud」でできることやこの事業に携わる社員の想いを紹介します。

VRを最大限活用した住宅販売のDXサービスで、
住宅展示場運営会社・住宅会社の「理想と現実のギャップ」解決に挑む。
野原ホールディングスINTO事業推進室(坂田室長にメンバー5名の総勢6名)

プロフィール紹介もVRを最大限活用

Q、コンテンツのこだわりは?

高品質なVR撮影、コンテンツ編集力に自信があります。設計意図や空間・性能の魅力、インテリアのポイントなど、建築畑ならではのこだわりを詰め込んだコンテンツで、住宅購入検討者の購入意欲を後押しします。

VR体験を通して住宅購入検討者のワクワク度や知識を高め、実際の展示場・モデルハウスへの来場を促進します。詳しくは、紹介動画より視聴できます。

空間3D撮影・住宅展示場VRサービス「inTOWN Cloud」のサービス紹介動画URL

Q、どのような想いで事業展開をしていますか?

住宅産業におけるさまざまなミスマッチや理想と現実のギャップを解消したいと思っています。住宅会社においては、VRを活用して、リアルの前段階でWEB上モデルハウスをアピールすることで、より早期に住宅購入検討者と接点を持つことが可能です。

住宅購入検討者としては、より簡単に素敵な空間に出会えて好みの空間を比較検討できます。VRを活用して、WEB上で住宅会社を絞り込んでから現地内覧をするという「住宅選びのネオスタンダード」になればと考えています。

Q、VRモデルハウスは、ただ見るだけのコンテンツですか?

ただ見せるだけのVRではなく、集客ツール・マーケティングツールとして活用できます。

VR内の体験価値向上としては3つ有ります。

  1. 3Dアバター
  2. セールスボットを搭載:モデルハウスを案内し資料請求や来場予約に誘導
  3. VRモデルハウス閲覧者のVR内の行動履歴を分析するアナリティクス機能を付加

Q、実績先にはどのような住宅会社がありますか?

株式会社スウェーデンハウス様(東京都)の場合、全国のモデルハウス95棟のVR化と、モデルハウス室内360度バーチャル内覧サービス「VRモデルハウスウォークスルー」(2021年4月公開)の共同開発にも携わりました。 

株式会社スウェーデンハウスVRモデルハウスウォークスルー専用WEBサイト

株式会社スウェーデンハウス代表取締役社長村井秀壽氏からのコメント(抜粋)

“弊社は、野原ホールディングス様の空間3D撮影サービスを利用し、2020年9月に「3D ウォークスルー」内覧サービスにて全国のモデルハウス95棟を公開しました。おかげさまで、2020年度の来場予約数は前年比223%、サイト来訪者数も前年比194%となりました。” ポラスタウン開発株式会社ディスカバリープロジェクトみずほ台「EAVES」のVR化もお手伝いさせていただきました。

ポラスタウン開発株式会社ディスカバリープロジェクトみずほ台「EAVES」

Q、実績先にはどのような住宅展示場がありますか?

  愛知県内の3つの住宅展示場、51棟のVR撮影・編集・サイト制作

  滋賀県のモデルハウス12棟の空間3D撮影

Q、他のVR撮影サービスとの違いは?

  1. 長年建築業界で培ってきた住宅や建築に対する知見が豊富です。
  2. 3DCADやBIMを活用した発展的なカスタム開発力。2020年8月より、米国Matterport 社の国内正規販売代理店となり、Matterportやその周辺技術に詳しく、お客さまの困りごとや状況に応じて、その解決方法の一つとしての先進技術の活用を提案します。
  3. 上記を掛け合わせることで、「inTOWN Cloud」は、家が欲しい人と家を見てほしい住宅会社の良き出会いの場になる点です。住宅の購入検討者にとっては楽しく「VR家探し体験」をしながら自然と住宅会社の特徴を学ぶことができます。住宅会社にとっては集客ツールとして利用できます。

Q、撮影時に配慮していることは?

VRモデルハウスの完成度は撮影時の撮り方やテクニックでほぼ決まります。「まるで物件内部にいるかのような臨場感」のあるVRモデルハウスを実現するために、ユーザーが内部をくまなく、スムーズに見られる(歩ける)ことが重要だと考え、撮影時には、次を配慮しています。

  • 撮影者の住宅及び建築の知見と最新動向のインプット
  • 設計意図や見せ場、訴求ポイントを意識してカメラのアングルを設定
  • 真っすぐな導線、L字やT字路は直角に曲がれることを意識して、カメラの配置箇所を設定
  • 各部屋のスキャンポイントを均等、かつほどよい間隔に設定
平面ビュー:うっすら白く見える〇(丸印)がスキャンポイント

Q、今後のサービス展開の予定は?

住宅・非住宅問わずもっと多くの場面でVRを当たり前の体験・サービスとして普及させることを目標に、顧客や市場のニーズを把握しながら、サービスを追加開発していきます。私たちは、住宅市場の新たな来場・集客・マーケティングの側方支援をしていきます。

2021年11月には、完成したVRモデルハウスを効果的に掲載できるチャネルとして、消費者向けVR活用住宅情報検索サイト「inTOWN」を公開しました。

住宅会社様にとって、より多くのユーザーへVRモデルハウスをアピールできる機会のアップになれば嬉しいです。

INTO事業について

inTOWN Cloud

空間3D撮影サービスからVRクラウドサービスによるマーケティング活用まで、トータルで幅広い分野でのビジネスサポートを行っています。

■inTOWN Cloud WEB

inTOWN

VR内覧ができるモデルハウス・住宅展示場検索サイトを運営。住宅選びの多様なニーズに対応し、新たな「持ち家選びのスタイル」を提供しています。

■inTOWN WEB