強盗事件が多発!「闇バイト」とは?一軒家・マンションを防犯DXで対策

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「強盗対策」についてピックアップします。首都圏を中心に連続強盗事件が発生しており、不安な状態が続いています。そこで本記事では、一軒家やマンションでできる防犯対策についてご紹介していきます。デジタル技術を活用した方法も検討することで、住まいの安全性を高めましょう。

最近強盗事件が多いのはなぜ?…在宅中も危険

2024年10月、神奈川県横浜市で75歳の男性が手足を縛られて死亡しているのが発見されました。このように、首都圏を中心に悲惨な強盗事件が多く発生しています。被害者が在宅中でも押し入っているのが特徴で、治安が良いと思われていた地域でも油断できない状態です。

空き巣と強盗の違い

空き巣と強盗の違いは、主に犯罪の性質と実行時の状況にあります。まず「空き巣」は、住人がいない家や建物にこっそり侵入して財産を盗む犯罪です。人がいないことを確認した上で犯行を行うため、暴力や脅迫は通常使われません。  

一方で「強盗」は、他人の財産を奪うために暴力や脅迫を使うという違いがあります。被害者がその場にいる状態で、暴力を振るったり脅したりして財産を奪うのが特徴です。

そして、事前に「下見」を行っているケースも多いです。「高齢者の一人暮らしかどうか」、「金品がある場所」といった点を確認するために、リフォームや水道の訪問業者を装って被害者に接触した事例が報告されています。

「闇バイト」とは|素人の方が怖い場合も

一連の強盗事件の実行犯は、「闇バイト」で集められている可能性が高いです。これは表向きの求人には出ないような、裏社会的な仕事や犯罪に関わる仕事のことを指します。

主にSNSやメッセージアプリを通じて「高額報酬」として勧誘され、後から重大な犯罪に関与していたことに気づくケースが報道されています。このような場合でも重い刑罰を受けることになり、社会的な問題となっています。

闇バイトは一般の素人が関わることが多いですが、犯罪のプロではないことで逆に危険性が高まる点が指摘されています。計画が緻密ではなく状況に慣れていないため、パニックに陥った結果、思わぬ暴力行為に発展しやすくなってしまうのです。

強盗に狙われやすい家とは

強盗に狙われやすい家には、下記のような特徴があります。

  • 無防備な外観
  • 人の出入りが少ない家
  • 周囲の目が届かない家
  • 豪華な外観や生活スタイルが見える家

例えば防犯カメラがなく、窓や玄関の鍵が簡単に開けられる状態の家などが標的にされがちです。また留守が多い家や、住人の出入りが少なく見える家も狙われやすくなります。郵便物や新聞がたまっていたり、夜間に明かりが点いていない家は特に危険です。

一方で手入れが行き届いていても、高級車が駐車されていたり豪華な家具が見えたりする家は、金品があると予想されて狙われやすくなります。

そして強盗に下見されないように、訪問業者にも注意する必要があります。事前に連絡のない訪問や、正当な理由を示さずに家の中に入ろうとする業者には警戒が必要です。

また電話やメールで個人情報や家族構成、家にいる時間帯を探るような質問をしてくる場合、詐欺や強盗の下見の可能性があります。例えば「何時ごろご在宅ですか?」などの質問には、特に注意してください。

一軒家・マンションにおすすめの強盗対策①アナログ方法

ここでは、一軒家やマンションにおすすめの強盗対策をご紹介します。アナログな方法でも、複数を組み合わせることで防犯性能がアップします。

武器・グッズを常備する

強盗対策として、家庭に護身用の武器や防犯グッズを常備しておくことは有効です。例えば警棒やスタンガン、催涙スプレーなどが考えられます。

万が一、強盗が侵入した場合でも、即座に防衛できるアイテムがあることで身を守る手段が増えます。ただし使い方を誤ると危険なので、使用方法を事前に理解しておくことが大切です。

犬を飼う

犬はペットとしての役割だけでなく、家の警備員としても優れています。犬は警戒心が強く、見知らぬ人物に対して激しく吠えることで強盗に対する大きな抑止力となります。

また大人しい性格の犬でも、姿が見えるだけでリスクを嫌って犯行を諦める可能性が高まります。

近隣とコミュニケーションを取っておく

日常的に近隣住民と良好な関係を築くことは、防犯対策として非常に有効です。近所との密なコミュニケーションを通じて、怪しい人物や異変に早く気づきやすくなります。

例えば留守にする時や長期的な旅行に出る場合でも、近隣の協力を得て家を見守ってもらうことで安心感が増します。地域の見回り活動や防犯情報の共有を行うことにより、地域全体の防犯意識が高まり、安全な環境を作り出すことにつながるのです。

砂利敷きにする

敷地内の庭や通路に砂利を敷くことは、意外と効果的な防犯対策です。砂利を踏むと音が鳴るため、強盗が敷地内に侵入した際に誰かに気づかれるリスクが高まります。

この音が防犯の抑止力として機能し、不審者は踏み入れを躊躇することが多くなるのです。侵入しやすいポイントをカバーするために、センサーライト等と組み合わせるとより効果が期待できます。

一軒家・マンションにおすすめの強盗対策②デジタル技術

ここでは、デジタル技術を用いた強盗対策についてご紹介します。

防犯カメラを設置する

出典:Anker,Eufy Indoor Cam C220,https://www.ankerjapan.com/products/t8w11?variant=44333330071713,参照日2024.10.24

防犯カメラの設置は、強盗に対する効果的なデジタル防犯対策となります。カメラが設置されているだけで、強盗の抑止力になるのです。

また万が一強盗が発生した場合も、映像が証拠となって犯人の特定や追跡に役立ちます。最近ではスマートフォンと連動し、リアルタイムで映像を確認できる機能が備わった防犯カメラも多く登場しています。

またAIによるモーショントラッキング機能があれば、⼈やペットの動きを検知して自動で追跡ができます。さらに録画機能や動作検知機能を活用することで、より効果的な防犯体制が整えられます。

スマートキーを導入する

従来の物理的な鍵では、ピッキングやコピーされるリスクがあります。しかしスマートキーは暗証番号や指紋認証、カードキーを用いるため、安全性が向上するのがメリットです。

またスマートフォンと連動させることで、リモートでの鍵の開閉が可能になり、外出先でも鍵の状態を確認できるため安心です。特に一軒家やマンションの玄関には、不正な侵入を防ぐための対策として有効です。

宅配ボックスを活用する

強盗犯が宅配業者を装っているケースがあり、不用意にドアを開ける行為には危険が伴います。しかし宅配ボックスを活用すれば、在宅時でも対面せずに荷物を受け取れるため安全です。

また「置き配」だと外出中であることが一目で分かってしまいますが、宅配ボックスであれば不在を隠せます。これにより、強盗の下見となる不審な動きも防止できるのがメリットです。

顔認証インターホンの導入

顔認証インターホンは、訪問者の顔を自動で認識してくれます。また遠隔操作で家の中からも確認ができるため、不審な訪問者を即座に判別してドアを開けるかどうかを判断できます。

最新の顔認証インターホンはスマートフォンと連動できるため、外出先でも訪問者の確認や応対が可能で、セキュリティの強化と利便性を兼ね備えた対策と言えます。

まとめ

最近では「闇バイト」の増加で、気軽に犯罪行為に加担してしまう事件が社会問題化しています。事件に巻き込まれることを防ぐには、ご自宅の防犯対策を見直すのがおすすめです。本記事でご紹介した方法を参考に、備えを万全にしておきましょう。