【2023】窓断熱で使える補助金まとめ|費用をお得に

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著者:小日向

トレンドワード:窓断熱の補助金

「窓断熱の補助金」についてピックアップします。窓の断熱性能を高めることで、住宅全体の快適性もアップします。本記事では、窓の断熱工事に使える補助金制度をまとめてご紹介していきます。

窓の断熱とは

ここでは、窓の断熱による主な効果や、窓リフォームの種類について簡単にご紹介します。

窓の断熱による効果

窓には光や風を室内に取り入れる役割がありますが、同時に熱も通してしまいます。一般的なアルミフレーム窓の場合、「冬は50%・夏は74%」もの熱流入出が起こっているのです。

住宅の中で熱の出入りが大きい窓を断熱することで、適度な冷暖房で快適に過ごせるようになります。これにより冷暖房費の節約・CO2の削減に繋がります。

窓断熱リフォームの種類

窓の断熱には、主に下記のような種類があります。

  • 樹脂窓にする
  • 断熱ガラスにする
  • 二重窓にする
  • 断熱シートを貼る

新築時に断熱対応にしておくのが最も効果的ですが、リフォームで交換することも可能です。窓の断熱には大掛かりな工事が必要なことも多いため、補助金を利用すれば負担が軽減されるでしょう。

2023|窓の断熱関連補助金

ここでは、窓の断熱関連で使える補助金制度についてご紹介します。利用すれば、窓の断熱費用がお得になります。

ただし補助金制度には予算が設けられており、上限に達し次第打ち切りになるケースが多いです。利用を検討されている場合には、必ず公式サイトにて実施状況をチェックするようにしましょう。

①先進的窓リノベ事業(住宅省エネ2023キャンペーン)|経産省・環境省

先進的窓リノベ事業は、経済産業省・環境省による補助金制度です。既存住宅における熱損失が大きい窓の断熱性能を高めることにより、冷暖房費負担の軽減や、CO2排出量約7割削減に貢献することを目指します。

具体的なリフォーム工事の内容としては、「内窓の設置・外窓交換・ガラス交換」といったものが含まれます。

対象者工事発注者
補助額費用の1/2相当(一戸当たり5~200万円)
省エネ基準高性能な断熱窓(Uw値1.9以下等)

②こどもエコすまい支援事業(住宅省エネ2023キャンペーン)|国交省

こどもエコすまい支援事業は、国土交通省が実施している補助金制度です。子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、新築住宅取得の際「100万円」を補助します。「ZEHレベル基準を満たす」等の条件を満たす必要がありますが、省エネリフォームを幅広く支援しています。

開口部の断熱改修には、「防犯性の向上に資する開口部の改修」、「生活騒音への配慮に資する開口部の改修」、「防災性の向上に資する開口部の改修」といった工事が含まれます。

本事業において、子育て世帯とは「申請時点において、子(18歳未満)を有する世帯」で、若者夫婦世帯とは「申請時点において夫婦であり、いずれかが39歳以下である世帯」のことを指します。

対象者注文住宅(建築主)・新築分譲住宅(購入者)・リフォーム(工事発注者)
補助額●注文住宅の新築・新築分譲住宅の購入:1住戸につき100万円
●リフォーム:5~60万円
省エネ基準ZEH住宅

③住宅エコリフォーム推進事業|国交省

住宅エコリフォーム推進事業は、住宅をEHレベルの高い省エネ性能へ改修する取組に対して、国が直接支援を行うものです。改修(部分改修を含む)による省エネ性能がZEHレベルとなるものに対して補助金が交付されます。

具体的には、LED照明、壁面での断熱材挿入、二重サッシ複層ガラス、高効率給湯器といった最新設備の導入が該当します。

ただし2023年度は、補助金申請額が予算上限に達したため7月3日に「交付申請の受付が終了」となっています。次年度以降に同様の補助金制度が実施される可能性もあるため、随時確認しましょう。

対象者戸建住宅、共同住宅
補助額350,000円/戸
省エネ基準断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6となるものでBELS等の第三者評価の認証を取得するもの

④既存住宅における断熱リフォーム支援事業|国交省

https://www.heco-hojo.jp/danref/

既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、省CO2 関連投資によるエネルギー消費効率の改善と低炭素化を総合的に促進し、高性能建材を用いた断熱改修を支援する制度です。

現在、下記2つの公募を行っています(併用不可)。

  • トータル断熱:断熱材、窓、ガラスを用い、住まい全体での断熱改修
  • 居間だけ断熱:窓を用い、居間をメインに断熱改修
対象者戸建住宅、集合住宅(個別)、集合住宅(全体)
補助額高性能建材(ガラス・窓・断熱材)・戸建住宅:120万円/戸・集合住宅:15万円/戸
省エネ基準窓の改修工法は、カバー工法窓取付※1・外窓交換・内窓取付、ガラスの改修工法は、ガラス交換とする。なお、ガラス交換においては熱貫流率(Ug値)1.5以下の製品(グレードがG0又はG1)に限り補助対象とする。

⑤長期優良化リフォーム推進事業|国交省

長期優良化リフォーム推進事業は、既存住宅の長寿命化・省エネ化等に資する性能向上リフォームの他、子育て世帯向け改修に対する支援を行う制度です。良質な住宅ストックの形成や、子育てしやすい生活環境整備等が目的です。

対象者戸建住宅、共同住宅等
補助額●評価基準型 :100万円/戸
●認定長期優良住宅型:200万円/戸
省エネ基準●評価基準型:性能項⽬のうち、劣化対策、耐震性、省エネルギー対策について評価基準に適合するもの
●認定⻑期優良住宅型:所管⾏政庁から⻑期優良住宅(増改築)の認定を受けるもの→全ての性能項⽬で認定基準に適合することが必要

補助金額については、下記5点のいずれかに該当する場合には50万円が追加補助されます。

  • 三世代同居対応改修工事
  • 若者
  • 子育て世帯
  • 既存住宅購入者
  • 高度省エネルギー化

⑥災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業|東京都

災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」は、東京都が独自に行っている補助金事業です。省エネ性に優れ、災害にも強く、健康にも資する断熱・太陽光住宅の普及拡大を促進するため、高断熱窓・ドアへの改修などに対して補助します。

対象者①都内に住宅を所有する個人・法人及び管理組合②上記①と共同で申請するリース事業者
補助額高断熱窓:1住戸当たり1,000,000円
省エネ基準①1つ以上の居室において、すべての窓について、高断熱窓を設置すること。※最低、1居室の全ての窓を改修してください。1居室の全ての窓改修と同時に他の居室又は廊下、玄関その他の非居室(以下「その他の部屋等」という。)の改修を行う場合、その他の部屋等の窓は1枚以上の改修で構いません。
②国の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(断熱リフォームに係わる支援事業に限る。)または脱炭素化産業成長促進対策費補助金(先進的窓リノベ事業に限る。)において、補助対象となる製品として登録されている窓及びガラスを設置すること。

まとめ|窓断熱で快適に

窓は熱の出入りが起こりやすい箇所であり、住宅全体の断熱性能にも大きな影響を与えます。断熱性能を高めれば省エネに繋がり、冷暖房費の節約にも役立ちます。お得な補助金制度を活用して、ぜひ窓の断熱工事を計画してみてはいかがでしょうか。