BIM/CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE」が『土木基本IFC検定2022』認証

建設業向けCADメーカーの福井コンピュータ株式会社(本社:福井県坂井市、代表取締役社⻑:杉田 直)が開発・販売するBIM/CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE」が、国土交通省が発注するBIM/CIM活用業務・工事で使用が義務化されている“IFCフォーマット”(以下、IFC)の精度を審査する『土木基本IFC検定2022』(検定区分:入力・出力、制限事項無し)の認証を取得しました。

本検定の認証取得で、認証ソフトウェア間における高度なBIM/CIMデータ連携を可能にし、設計段階で作成した3Dモデルを施工段階で活用する場合でも高度な互換性で再現することができます。

また、3Dモデルに含まれる属性情報を、数量算出や品質管理、維持管理に活用できるなど、施工管理における3Dモデル活用の幅を広げることができ、BIM/CIM活用業務・工事において信頼と安心の作業環境を提供します。

『土木基本IFC検定2022』について

平成29年度から国土交通省のBIM/CIM活用業務・工事において採用されているIFCは、建築・土木分野におけるBIMの情報連携で用いるデータ形式の国際規格で、一般社団法人buildingSMART Japan※が、IFCの書き出しおよび読み込みに関連するソフトウェアの機能を審査する制度として「IFC検定」を実施しております。

今回認証取得した 『土木基本IFC検定2022』は、国内におけるIFCの更なる互換性向上を目的に、これまでの要件としていた「土木モデルビュー定義2018」をより厳格化した「土木モデルビュー定義2022」の要件対応を審査するものとなっており、この検定の認証取得が、今後のBIM/CIMで活用するソフトウェア選定の指標とされています。

※建設業界におけるデータの共有化および相互運用を目的として、IFCファイルの策定や標準化活動を行う国際的な団体bSIの日本支部 略称:bSJ

認証取得日

●入力検定:2023年7月24日 CLV02-22-i-01(制限事項無し)

●出力検定:2023年9月13日 CLV02-22-e-01(制限事項無し)

※認証ソフトウェアの一覧と制限事項など詳細は(一社)buildingSMART Japanサイト(https://www.building-smart.or.jp/ifcc/software.html)にてご確認いただけます。

価格 

¥600,000〜(税別)

※「土木基本 IFC検定2022」対応版は、Ver.9.1 (2023年10月提供版) 以降となります。

検定の認証取得によるメリット等について

BIM/CIMの進化に向けて3Dモデル(形状・属性等)の高度な互換性を実現

BIM/CIM原則化に伴いBIM/CIM活用業務・工事では3Dモデルの活用が義務付けられています。「TREND-CORE」は、IFCにおいて国内最高レベルの互換性を実現したことで、BIM/CIM活用業務・工事に安心してご利用いただける環境を提供します。施工向けのソフトウェアでありながら設計時の3Dモデルを高度な互換性にて取り込みが可能で、BIM/CIMの目的である3Dモデルを活用した正確で安全な施工を支援します。また、図面と3Dモデルを重ねて表現できるため、発注データの照査に活用できるほか、設計変更箇所の抽出や変更協議時の合意形成に必要となる、伝達力と理解力向上に効果を発揮します。

「3次元モデル成果物作成要領」に対応し、日本標準のBIM/CIM成果物作成が可能

BIM/CIMモデル作成のガイドラインである「3次元モデル成果物作成要領」に対応しました。成果物の作成に必要な階層構造や属性情報を設定する際は、要領に例示された階層構造に沿った「BIM/CIMテンプレート」を利用することで、要領に準拠したBIM/CIMモデルの作成が可能です。また、複数の3次元モデルを選択し一括で階層への割り当てが可能なため、従来と比べ作業時間を大幅に削減できます。

3D形状による見える化から3Dモデルによる施工管理と現場支援へ

IFCファイルでは3D形状だけでなく属性情報が付加されるため、3Dモデルを活用した施工における数量算出、品質管理、維持管理に向けた情報付加などが可能となります。

モデルに付加された属性情報は各オブジェクトの種別ごとにリスト表示できます。IFCで表現されているモデルには、部材毎に名称や種別、数量に関する情報を入力することで、表示されたリストをExcelやCSVファイルに出力し、数量算出や提出書類の作成に活用できます。

また現場支援として、取り込まれた3Dモデルは現地調査、現地での設計確認や検査にも活用可能です。